大阪名物スパイスカレー巡り

カレー

大阪発祥の新名物「スパイスカレー」、その原点を巡る

大阪、北浜駅周辺のエリアには、スパイスカレーブームの火付け役ともいえる「Columbia8北浜本店」をはじめ、多くのスパイスカレーの名店がひしめき合っている。各所に点在していて外観だけではパッと見てわからない店もあるため、注意して探してみよう。

元祖、「Columbia8北浜本店」のカレー

京都と大阪をつなぐ京阪電車の「北浜駅」から徒歩圏内に、多彩な店が並んでいる。この辺りはビジネス街でさまざまな会社が立ち並んでおり、重要文化財に指定されたレトロな建造物も軒を連ねるエリアだ。そのため、観光客の姿も多く見かける。新旧の歴史が入り混じった、実に大阪らしい風情を感じることができる。こうした街を散策しながら、ランチタイムなどにスパイスカレーにチャレンジするのも悪くない。

「Columbia8北浜本店」の外観

大型店舗のチェーン店と違い、小さな個人経営の店舗が多い。そのためカウンターのみの数席しかなく、ピークタイムには行列ができることも珍しくないため、時間にはある程度余裕をもって訪問しよう。待っている間も芳醇で刺激的なスパイスの香りが鼻腔をくすぐり、期待せずにはいられないだろう。小さい店舗内に店主のこだわりや思いがふんだんに詰め込まれており、店ごとにさまざまな特色を見ることができる。こうしたところも、スパイスカレー巡りのおもしろいところだ。

カウンターのみとはいえ、機能的でおしゃれな店内も多い

多くのビルが立ち並ぶエリアであるため、企業が入っている大きなビルの1階などに店舗を構えるところもある。「小さなところはちょっと入りにくい……」と思っている人も、こうしたお店なら少しは敷居が下がるのではないだろうか。入りやすいお店から挑戦してスパイスカレーの魅力にハマったのなら、そこからは自由に、さまざまなお店を開拓していくのがおもしろい。エリア内にたくさんの店舗があるからこそ、できる楽しみ方だ。

「スパイス食堂ニッキ」の外観

スパイスカレーといっても、見た目はもちろん、味も香りも食べ方も実に多種多様である。店主がそれぞれに思い描く「スパイスカレー」を具現化し、いちばんおいしく食べる方法まで伝授してくれるところもあるので、ぜひその個性を楽しみながら食したい。よくあるカレーのイメージとは大きくかけ離れているところも多いため最初は驚くかもしれないが、一口食べれば感じたことのない衝撃が味覚を刺激することだろう。その刺激は「辛い」ではなく「スパイシー」という表現がぴったりなことに納得できるはず。世界中に数限りなく存在するスパイスを店主のセンスと感覚でミックスし、独創的な発想で仕上げるスパイスカレーは、スパイスになじみがない人の入り口としてもおすすめ。魅力と奥深さを秘めたスパイスカレー。ぜひ自身の舌で堪能してみて！

「スパイス食堂ニッキ」のスパイスカレー