天草パールライン(天草五橋)

天草諸島と九州本土を結ぶ全長12kmの橋

九州本土と大矢野島(おおやのしま)を結ぶ5つの橋。この地域は真珠の養殖が盛んなことから、橋がつなぐ国道266号は「天草パールライン」とも呼ばれている。それぞれ異なる設計士が手がけた個性ある橋をドライブしながら、周囲の絶景を堪能しよう。

右が「天門橋」とも呼ばれる1号橋。左は2018年(平成30)に開通した天城橋 右が「天門橋」とも呼ばれる1号橋。左は2018年(平成30)に開通した天城橋

先覚者によって唱えられた夢の架け橋

熊本県と鹿児島県にまたがる位置にあり、有明海、八代海、天草灘に囲まれた大小120の島々からなる天草諸島。江戸時代にキリスト教が広まり、キリシタン弾圧や島原・天草の乱が起きた悲劇のキリシタン島として知られる。九州本土の熊本市から非常に遠いというわけではないが、陸上輸送が不可能なために発展が阻まれてしまい後進地となっていることが悩みでもあった。1936年(昭和11)、宇土(うと)から天草まで橋を架けることを熊本県議会委員の森慈秀(もりやすひで)氏が提案したが、当時の日本の架橋技術では不可能と一笑に付されてしまった。しかし、戦後「離島脱却」「天草架橋」に奔走。1953年(昭和28)に天草全域が離島振興対策地域に指定され、1962年(昭和37)に建設が始まった。県議会での最初の発言から四半世紀の時を経て、森氏の執念ともいえる架橋の夢は実を結ぶこととなり、1966年(昭和41)に天草五橋が開通した。

2号橋を渡った永浦島の小高い丘にある天草ビジターセンター。天草の自然や歴史について学べ、展望休憩所も用意されている 2号橋を渡った永浦島の小高い丘にある天草ビジターセンター。天草の自然や歴史について学べ、展望休憩所も用意されている

一つひとつに個性があふれる全長12kmに及ぶ天草五橋

宇城(うき)市宇土半島の先端、三角(みすみ)から上天草市天草上島までの連絡通路である天草五橋は「日本の道100選」に選定されている。橋から眺める夕日は絶景で、橋ごとに「日本の夕陽百選」にも認定されており、ドライブコースとしても人気だ。三角と大矢野島を結ぶ1号橋は、「天門橋」と呼ばれ国道266号の一部になっている。全長502mの連続トラス橋で、建設当時は世界最長だった。五橋のなかで最も海面から高い場所に架けられている。天草諸島の玄関口である大矢野島は、諸島のなかでは下島、上島に次いで人口が多く、道の駅など観光施設も多い。またこの地は、初代キリシタンで島原の乱における一揆軍の最高指導者であった天草四郎ゆかりの地で、「天草四郎ミュージアム」がありキリシタン文化や天草の歴史を学ぶことができる。また、2018年(平成30)、天門橋の隣に国内最長のソリブリッドリブアーチ橋「天城橋」が架かり、天草への入り口が2か所となり渋滞緩和が期待されている。

アーチが特徴の2号橋は、大矢野島から永浦島を結び大矢野橋とも呼ばれている アーチが特徴の2号橋は、大矢野島から永浦島を結び大矢野橋とも呼ばれている

大小の島が浮かぶ海を眺望できるパールラインのハイライト

大矢野島と永浦島をつなぐ2号橋は、「大矢野橋」とも呼ばれる全長249.1mのランガートラス橋で、ベージュの色がかわいらしく大きな孤を描く姿が印象的だ。永浦島周辺は絶滅危惧種に指定されたハクセンシオマネキの生息地として知られている。ハクセンシオマネキは干潟に生息する体長2cmほどの白っぽいカニで、オスは片方に大きなハサミをもつ。天草ビジターセンターではハクセンシオマネキについての展示を見ることができる。センターに隣接する展望休憩所からはすばらしい景色を望むことができ、食事や買い物も楽しめる。

3号橋。青い海と空、緑に囲まれた最高のロケーションにあるこの橋をドライブすれば気分は爽快 3号橋。青い海と空、緑に囲まれた最高のロケーションにあるこの橋をドライブすれば気分は爽快

永浦島と大池島を結ぶ3号橋は、「中の橋」とも呼ばれる全長361mのPC箱桁橋。橋の上に構造物が何もないため、ツーリングやドライブで走り抜けるのが気持ちいい。

天草松島の風景を楽しんだあとは足湯に浸かろう

大池島と前島を結ぶ4号橋は5つの橋のなかでも最長の510m。PCラーメン形式の橋で「前島橋」と呼ばれている。大型船の通行が少ない海域なので、海面高を低くし景色を楽しめるように設計された。橋からは日本三大松島のひとつ、風光明媚な天草松島を見渡せる。

開通当初は有料道路だった。償還期間を39年と見込んでいたが、交通量増大により9年間で償還し、現在は無料で通行できる 開通当初は有料道路だった。償還期間を39年と見込んでいたが、交通量増大により9年間で償還し、現在は無料で通行できる

前島と上天草市松島町会津を結ぶ5号橋は、天草五橋最後の橋で、「松島橋」と呼ばれている。全長177.7mで五橋のなかで最も短く、日本でも数少ないパイプアーチ橋だ。この橋は、天草五橋で唯一シンメトリーな形で美しさが際立っている。近くにある松島温泉の龍の足湯は、目の前に広がる海とこの美しい橋を眺められるおすすめのスポット。天草五橋のドライブを楽しんだあとに立ち寄って、温泉と景色で心を潤してみてはいかがだろうか。

深紅の5号橋。大矢野島から上島までは3km足らずで、2-5号橋はほぼ連続している。その間両側に浮かぶ景色は、天草松島と呼ばれる日本三大松島のひとつ 深紅の5号橋。大矢野島から上島までは3km足らずで、2-5号橋はほぼ連続している。その間両側に浮かぶ景色は、天草松島と呼ばれる日本三大松島のひとつ

スポット詳細

住所
熊本県上天草市大矢野-松島
エリア
天草エリア
電話番号
0964565602

情報提供: ナビタイムジャパン

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