熊本城稲荷神社

神社

商売繁盛、家内安全、恋愛成就も叶えてくれるという熊本の守り神

熊本城内東側に鎮座し「白髭(しらひげ)さん」の名で親しまれている。熊本城と城下町の守り神として創建され、400年以上もの歴史をもつ。2月の初午大祭をはじめ、市民の生活に密着した祭事が行われ、一年を通じて多くの参拝客で賑わう。

熊本城稲荷神社の鳥居と本殿 熊本城稲荷神社の鳥居と本殿

市民に愛される清正公が創建した由緒正しき神社

熊本城と同じ1588年(天正16)の創建で、以来400年以上の歴史が続く「正一位」の神格をもつ由緒ある神社。熊本市電が走る「電車通り」から、熊本城の内堀である坪井川を渡るとすぐ左手にあり、大きな赤い鳥居が目印だ。神社の本殿の背後にそびえるのは熊本城本丸の石垣。初代肥後藩主・加藤清正は徳川家康も認めた築城名人で、手がけた城には「清正流(せいしょうりゅう)石垣」と呼ばれる石垣が使われ、その技術は江戸城や名古屋城でも生かされた。その集大成といわれているのが、堅牢さで名を馳せる天下の名城・熊本城だ。築城とともに城下町の整備を行い、熊本の繁栄をもたらす礎を作った清正は、現在でも「せいしょこ(清正公)さん」と呼ばれ市民に愛されている。清正が入城する際、京都の伏見稲荷大社より神使(しんし)である2匹の狐(霊狐)を連れてきて、城とその城下町の守り神として祀ったのが熊本城稲荷神社だ。狐は春に山から下りてきて人々に田植えの時期を知らせ、その尾は稲穂をほうふつとさせることから、狐を祀ることには豊穣を願う気持ちがあるといわれる。そして、その2匹の狐を従えているのが祭神の白髭大明神だ。

境内のいたるところに狐の姿が 境内のいたるところに狐の姿が

知恵の輪をくぐって本殿に参拝しよう

熊本城稲荷神社の祭神である白髭大明神は生活守護の神様。熊本市民の生活に密着し、安産祈願や初宮参りなど一年を通じて多くの参詣客が集まるが、とりわけ2月の「初午大祭」は最大の祭事で、参拝に訪れた人々はこれで熊本の春の訪れを感じるのだという。正面口から赤い鳥居をくぐって手水舎に向かうと、水盤の上にはなんともかわいらしい狐の像があり、おなかの宝珠から御神水が出ている。ここで手と口を清めてから拝殿へ向かうが、その手前にある「知恵の輪くぐり」を忘れずに。緑色の紐が巻かれた大きな輪で、他社での「茅の輪(ちのわ)くぐり」は特定の時期だけだが、こちらでは一年中置かれている。輪には「合格・良縁・健康」のご利益があると書かれており、1回目は左回り、2回目は右回り、3回目は左回りで、最後はそのまま通って拝殿に向かうのがルールだ。拝殿は花天井で、神仏習合により辰巳大明神と子安地蔵尊、雷鳴地蔵尊が並ぶ。参拝を済ませたら、賽銭箱の上に置かれている「福しゃもじ」で疫を払おう。体の悪いところを叩くと治るといわれている。

赤い鳥居と本殿が神社の目印だ 赤い鳥居と本殿が神社の目印だ

「知恵の輪くぐり」を行い、本殿へ向かおう 「知恵の輪くぐり」を行い、本殿へ向かおう

恋も夢も叶うかも。さまざまな願いを込められるおみくじや願掛け

参拝後の楽しみのひとつがおみくじ。熊本城稲荷神社にはさまざまな種類があり、恋愛運アップを願う人は良縁成就の虹紐を結べる「恋成就みくじ」を。おみくじに色が書かれているので、それを末社の「白玉大明神」拝殿脇に吊るされている同じ色の紐に結んで恋愛成就を願うものだ。特定の相手との縁を望むなら「恋の願掛け」を。女性は赤い紙に自分の名を、白い紙に縁を願う相手の名を書き、両方に付いた赤い糸の先端を結んでから榊に結びつける。また、恋の願いを書いた手紙を投函すると、神様に届くという「恋成就ポスト」も拝殿脇右にある。そしていちばん人気があるのが「開運水みくじ」。社務所で購入したときには何も書かれていないが、近くに置かれた水を張った桶に浮かべると文字が浮かび上がってくる。これを楽しみに参拝に訪れる人も多い。このほか、境内には多くの摂社・末社が鎮座し、ご利益はあらゆる範囲に及ぶ。時間が許す限りゆっくり巡って参拝したい。2016年(平成28)4月の熊本地震では熊本城稲荷神社も鳥居や社務所などが被災したが、摂末社のいくつかの修復を残し復興が進んでいる。

ずらりと並ぶ、おみくじ ずらりと並ぶ、おみくじ

ぜひ試したい、開運水みくじ ぜひ試したい、開運水みくじ

恋愛成就、縁結びのパワースポット 恋愛成就、縁結びのパワースポット

縁結び・良縁の神「白玉大明神」へは右の階段を、地元で「白髭さん」と親しまれる祭神の白髭大明神へは左の階段を上って行く 縁結び・良縁の神「白玉大明神」へは右の階段を、地元で「白髭さん」と親しまれる祭神の白髭大明神へは左の階段を上って行く

スポット詳細

住所
熊本県熊本市中央区本丸3-13 map map 地図
電話番号
0963553521

情報提供: ナビタイムジャパン

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クチコミ

  • 加藤清正が勧請
    3.0 投稿日 : 2022.08.15
    熊本城の南東側にあります。繁華街エリアから熊本城に向かい時にちょうど通りすがりでした。加藤清正入国するにあたり勧請した神社で、祭神が生活守護神の白髭大明神ということで安産祈願など生活の守護の重きを起きているようですが、見た目はやはり稲荷神社らしい色合いでした。
  • 知恵の輪
    3.0 投稿日 : 2022.08.10
    隣地の「熊本大神宮」と比べれば些か賑やかではあります。稲荷社ですからあちこちで狐が出迎えてくれます。疫病を鎮めるべく茅の輪くぐり、と思いきや、通年「知恵の輪」くぐりが用意されていましたのでくぐっておきます。お作法は左・右・左と廻って直進する、のだそうです。
  • 朱色が映る神社で、女性参拝者が多いのにびっくりしました
    4.0 投稿日 : 2022.04.21
    熊本城稲荷神社は、加藤清正公が肥後の国主として入国するにあたり勧請した神社です。清正公は、神使である2匹の狐(霊狐)を連れてきて、居城となる熊本城に守り神として奉りました。この2匹の狐を従えるのが、当神社のご祭神、生活守護神の白髭大明神です。(websiteより)

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