福岡城(国史跡)
福岡52万石の城のたたずまいを今に伝える国の指定史跡
江戸時代の繁栄をしのばせる城跡
地下鉄赤坂駅、大濠公園駅から歩いて約8分。「史跡 福岡城跡」という碑が現れ、そこから、なだらかな石段を登っていくと、400年前をしのばせる圧巻の石垣や櫓(やぐら)が現れる。福岡城は、関ヶ原の戦いで戦功を上げ、豊前国中津12万石から筑前国福岡52万石に移封された初代福岡藩主・黒田長政がみずから設計し、1601年(慶長6)から7年がかりで築城。鶴の羽ばたく姿に似ていることから、別名は「舞鶴城」。当時は、大中小の各天守と47の櫓があったといわれ、現在でも天守台をはじめ、本丸、二の丸、三の丸と城郭全体の姿を残し、48万平方メートルという日本有数の規模を誇る国指定史跡だ。
重要文化財・多聞櫓は必見
多くの歴史的建物が移築や復元を繰り返して来たなか、南丸にある多聞櫓は、永年の風雪に耐え、江戸時代の姿を残している貴重な建物のひとつ。国の重要文化財としても指定されている。二層の隅櫓(すみやぐら)とそれに連なる三十三間の平穭があり、高く積み上げられた石垣を土台に築かれ、敵が侵入してきた際に、防御のために石を落として攻撃できるよう「石落(いしおとし)」が備えられている。春の夜に訪れるのもおすすめだ。櫓と美しい桜がライトアップされ、幻想的な雰囲気が楽しめる。ほかにも、県の建造物に指定されている(伝)潮見櫓((でん)しおみやぐら)や下之橋御門、旧母里太兵衛邸長屋門(きゅうもりたへえていながやもん)が保存されている。北側の堀の石垣は一部埋め立てられていたが、地下鉄工事の際に発見され、一部を保存、公開されている。
幻の天守閣と福岡の由来
福岡城の中枢であった本丸から、道幅も狭く、急な石段が続く鉄御門跡を抜けると、いよいよ天守台にたどり着く。ここは、福岡の街並みを360度見渡せるビュースポットとしても人気の場所だ。これまで福岡城に天守閣は建設されなかったとされていたが、天守閣の存在をうかがわせる文献が発見されて以降は、天守閣は建設されたものの、のちに取り壊されたという説が有力視されている。ちなみに福岡城が造られた頃、この辺りは博多に対して福崎と呼ばれていたが、藩主黒田家の祖先の出身が備前福岡(岡山県)であったことから福岡と改め、城の名も福岡城と名づけられた。それ以来、那珂川を境に東側が商人の町博多、西側が武士の町福岡、として発展してきたが、明治時代に入り市政施行の際に市の名前が福岡、駅名が博多となったといわれている。
スマホで福岡城のVRを見てみよう
福岡城をより身近に体感したい人は、鴻臚館(こうろかん)広場の前にある「福岡城むかし探訪館」がおすすめ。古地図や再現模型の展示のほか、昔の福岡城をCGで再現したバーチャルムービーは圧巻の迫力だ。登城記念の御城印や100名城スタンプも手に入る。また城内では、スマートフォンアプリを使って、VRで再現された城郭や映像解説を見ることができる。
スポット詳細
- 住所
- 福岡県福岡市中央区城内 地図
- エリア
- 大濠公園・百道エリア
- 駐車場
-
あり(約430台)
※舞鶴公園第1・第2・第3駐車場、タイムズ福岡城三の丸スクエア(バス19台) - Wi-Fi
- あり(関係施設内はFukuoka City Wi-fi)
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
情報提供: ナビタイムジャパン
このスポットを紹介している記事
アクセス
地図最寄り
- NEARBY HOTELS -
周辺のホテル
- NEARBY RESERVED PARKING -
周辺の予約制駐車場
【予約制】軒先パーキング 赤坂3丁目パーキング
295m
【予約制】特P 《軽自動車》六本松1-3-6駐車場
576m
【予約制】akippa 福永邸_桜坂駐車場
594m