林原美術館
旧藩主池田家の名宝や東洋古美術の優品を収蔵する私立美術館
前川國男が設計した美術館
岡山城天守閣を東に望む林原美術館は、旧二の丸屋敷対面所跡に立地している。明治時代になってこの場所に長屋門が移築され、旧岡山藩主池田家の事務所として使われた。長屋門がこの美術館の正門であり、シンボルともなっている。正門をくぐり抜けると近代的な赤煉瓦の建物が見える。林原美術館は世界的建築家ル・コルビュジエに師事した前川國男が手がけた美術館だ。竹林の中庭を囲むようにして展示室が続く構成で、見て歩いて疲れない、ほどほどの広さと造りになっている。
岡山藩の支藩・生坂藩の長屋門が移築されて林原美術館の正門となっている
国宝、国重要文化財も多数ある充実した内容
美術館の玄関横に立つ銅像は、岡山市の実業家林原一郎氏。水飴製造などで財をなし、古美術を愛し、刀剣収集家として知られた。自分の美術館を持ちたかった林原一郎の遺志を遺族らがかなえて1964年(昭和39)に林原美術館は開館した。現在、収蔵品は国宝、国指定重要文化財を含む約9000件。刀剣、甲冑、絵画、書跡、能面、能装束、漆芸品、金工など幅広い。国宝の3点は、鎌倉期の備前刀「太刀 銘 吉房」などすべて刀剣だ。国重要文化財に指定されている藩主池田光政の次女輝姫の婚礼調度品、能装束など大名家の風雅な暮らしを伝える収蔵品も充実。「洛中洛外図(らくちゅうらくがいず)屏風」(国指定重要文化財)や、江戸時代の同絵巻では日本で唯一全文を収録する「平家物語絵巻」(全36巻)なども人気の高い収蔵品だ。この豊富な収蔵品を使って年に4、5回、独自の企画展を開催している。
豊富な収蔵品から展覧会のテーマごとに選ばれた優品が並ぶ(林原美術館提供)
豊かに流れる時間を楽しもう
ソファが置かれた休憩ゾーンからは、大きな窓ガラスを通して芝生に覆われた広い庭を眺めることができる。庭の一角には茶室「竹明庵」があり、茶会も開かれる。市の中心部にあるとは思えないほど静かで緑の多い環境だ。ソファに座ってコーヒーを楽しみながら庭を眺めるのも良し、庭へ出て風を感じながら鳥のさえずりを聞きゆったりと流れる時間を満喫するのも良し。館の近くには。前川国男の設計による「岡山県庁」や、県民の芸術活動の発表の場となっている「天神山文化プラザ」があるので前川建築巡りをするのもいい。
休憩コーナーから緑豊かな庭を望む。町の喧騒を忘れさせてくれる光景だ
スポット詳細
- 住所
- 岡山県岡山市北区丸の内2-7-15
- エリア
- 岡山市・後楽園周辺エリア
- 電話番号
- 0862231733
情報提供: ナビタイムジャパン
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クチコミ
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- 常設展示が見たかった・・・
- 岡山城近くにある美術館。訪館した時は「お守り刀特別展」が開かれていたため小さな展示室は特別展一色となっており、通常展示されている刀剣、甲冑、能面などは残念ながら見ることはできなかった。
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- 展示が豊富
- とても展示が豊富な美術館です。美術館自体も広く、ゆっくりと展示作品を鑑賞できますし、建物自体もお洒落だと感じました。
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- 県庁近く
- 県庁・県立図書館近くにある美術館です。後楽園・岡山城とセットでまわるのがいいと思います。外観からいい雰囲気を出しています。
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