生駒山

秋色に染まる生駒山の様子

山頂へはかわいいケーブルカーで

金剛生駒紀泉国定公園の北に位置する生駒山。かつて、大和(現在の奈良)と難波(現在の大阪)の国境だったことから、交通・戦略上重要な山としての歴史が残る。現在では、明石海峡大橋や関空まで見渡せる景色の良さに加え、豊かな自然を満喫できるスポットとして人気が高い。さらに大阪からのアクセスが良いこともあり、周辺地域からはファミリーやカップルなど年代を問わず観光客が訪れている。山頂へは日本最古のケーブルカーなどで上ることができ、猫型の「ミケ」や犬型の「ブル」など、かわいらしい車体にファンが多い。近鉄生駒駅から歩いてすぐのケーブルカー鳥居前駅から出発しよう。

猫型の「ミケ」。生駒山の急斜面もなんのその

レトロな雰囲気が残る参道を散策

ケーブルカーは鳥居前駅～宝山寺駅を結ぶ宝山寺線と、宝山寺駅～生駒山上駅を結ぶ山上線からなる。乗り継ぎ地点となる宝山寺駅で一度下車して、宝山寺参道をぶらりと散策するのも楽しい。宝山寺は日本三大聖天のひとつで、商売繁盛や学業成就などあらゆる願いを叶えてくれるとあって、参拝に訪れる人が絶えないパワースポットだ。ノスタルジックな雰囲気が残る参道には古民家や旅館をリノベーションした個性豊かな店舗が立ち並び、散策や参拝の合間に、カフェでひと息つくのもおすすめ。

宝山寺へ続く参道の入り口

参道には菜食カフェなどこだわりの店が並ぶ

大パノラマを楽しめる山上遊園地

宝山寺への参拝が済んだら、再びケーブルカーに乗って山頂を目指そう。山頂には生駒山上遊園地があり、奈良駅方面から大阪方面まで見渡せる絶景と多彩な乗り物を楽しめる。子どもから大人まで安心して楽しめる乗り物がそろい、地元を中心に家族連れから根強い人気を誇るスポットだ。園内にはレトロな雰囲気の乗り物が多く、ノスタルジックなフォトスポットとして注目されることも。山頂へのルートは、ケーブルのほかドライブに最適な信貴生駒スカイライン(有料)もおすすめ。ロマンティックな思い出を残せる鐘の鳴る展望台などビュースポットがあり、特に大阪の町並みを一望できる夜景は思わず息をのむほどの美しさだ。

生駒山頂には遊園地があり、ファミリー層を中心に人気

信貴生駒スカイライン。鐘の鳴る展望台から奈良方面の眺め