灘五郷
神戸市・西宮市の沿岸部に栄えた「日本一の酒どころ」
米や水はもちろん、気候や職人の技も重要(写真:酒ミュージアム(白鹿記念酒造博物館))
上質な酒造りに必要な要素がそろう場所
灘五郷が酒どころとして栄えた理由は、高品質な酒造りに欠かせない「水」「米」「気候」「技」の4つの要素がすべてそろっていること。ひとつ目の「水」は、六甲山地に降った雨が花崗岩でろ過され、伏流水として湧き出る「宮水」。次に「米」は、灘五郷の近くに広がる 六甲山地の北側で育った酒米の王様「山田錦」の存在。「気候」は寒造りに好適な気候をもたらす「六甲颪(おろし)」。最後の「技」は、現在の清酒造りのスタンダードをつくった酒造技術者集団である「丹波杜氏(たんばとうじ)」。このように酒造りに最適な風土だったことから、灘の酒造りは発展した。灘五郷の各酒造会社が運営する見学施設では、灘の酒造りの歴史を学べる展示も多数あるのでぜひチェックしてみて。
宮水を組み上げる道具「はねつるべ」(写真:酒ミュージアム(白鹿記念酒造博物館))
江戸で人気を博した「下り酒」
灘の酒造りが栄えたのは、風土のほかにも海上交通の要所だったのも理由のひとつ。海に近い立地を生かし、樽廻船(たるかいせん)と呼ばれる船で上方(関西)から江戸へ早く大量に酒を運ぶことができたうえ、その道中で樽の杉の香りが清酒に移り、熟成されることによって品質もアップ。「下り酒」と呼ばれた灘の酒は江戸でおおいにもてはやされ、最盛期には江戸の酒の約8割が上方の酒で占められたという。これらのストーリーは「『伊丹諸白』と『灘の生一本』下り酒が生んだ銘醸地、伊丹と灘五郷」として日本遺産にも登録。また、2018年(平成30)には灘五郷で造られた日本酒を保護する地理的表示制度「GI灘五郷」の指定を受け、多くの人に愛され続けている。
GI灘五郷と日本遺産の記念樽写真スポット(写真:酒ミュージアム(白鹿記念酒造博物館))
酒蔵巡りや酒蔵見学を楽しもう
灘五郷には、一般客が見学できるように配慮された酒蔵が数多くあり、見学コースを設けている酒蔵や、「酒ミュージアム(白鹿記念酒造博物館)」のように、貴重な酒造りの道具を実際に見て、その歴史と文化を体感できる施設も。また、「福寿」で知られる「神戸酒心館」では、関西の郷土食でもある酒粕を使った新たな、お菓子や甘酒などの商品を販売しているほか、酒粕を通じて食文化の継承、食品ロスの削減といった環境に配慮した取り組みも行っている。
スポット詳細
- 住所
- 兵庫県西宮市鞍掛町8-21
- エリア
- 阪神間エリア
情報提供: ナビタイムジャパン
アクセス
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