こども本の森 中之島
本と子どもが主役の創造空間
中之島公園に誕生した子どものための本の施設
大阪市の中心部に流れる堂島川と土佐堀川に挟まれた中之島公園にたたずむ「こども本の森 中之島」。ここは子どもたちが本と出会い、本を楽しみ、本に学ぶ文化施設として2020年(令和2)7月にオープンした。公園内でもひときわ目をひく建物は、大阪が誇る世界的建築家・安藤忠雄氏の設計・寄贈によるもの。国内外から寄贈された絵本や児童文学など約2万冊を超える書籍を所蔵し、子どもはもちろん、大人も一緒になって本と触れ合うワクワク感を体感することができる。館内に足を踏み入れると、四方を囲む3フロアすべての壁が本棚になっていることに驚かされる。まさに「本の森」に迷い込んだかのような空間だ。
思いおもいの場所で本を楽しむ
本棚に並ぶのは、子どもたちの大好きな絵本や児童書を中心に、バラエティに富んだ書籍たち。本を読むスペースも、大きな木の根っこのような大階段や窓際のソファ、階段裏の少し奥まったスペースなど、決められた椅子に座って……ではなく、お気に入りの場所を見つけて本を読める自由さもこの施設ならでは。堂島川を眺められる水際のテラス席もあり、自然を感じながらの読書タイムも味わえる。また、通常の図書館と違い、本の貸し出しはできないものの、手続きをすれば中之島公園内に持ち出すこともできるそうだ。
子どもたちの日常生活や好奇心に寄り添う12のテーマ
館内のクリエイティブ・ディレクションは、ブックディレクターの幅允孝(はばよしたか)氏(有限会社BACH代表)が担当。普通の図書館とは違い、「どうしたらおもしろがって本を手にとってくれるか」という思いから、さまざまなジャンルの本を12のテーマに沿って配架しているそう。たとえば、「動物が好きな人へ」のコーナーは、犬や猫といった身近なペットから、ライオンや昆虫など世界各地の生き物、そして過去に生息していた恐竜や幻の生き物を含めた生物たちの物語や図鑑をラインナップ。また、「未来はどうなるの?」のコーナーではこれからやってくる社会がどうなるのかを想像するための本を、「きれいなもの」は絵画や彫刻、宝石、ファッションなど、いろんな角度からの「きれい」の多様性を知ることができる本が並ぶ。好奇心の赴くまま本に触れて、知識の翼をどんどん広げることができそうだ。
知的好奇心を広げる仕掛けが満載
本を読む楽しみはもちろん、館内はいたるところに本に興味を持つ仕掛けがいっぱいだ。少し奥まった場所にある円筒の空間もそのひとつ。ここでは児童書の物語をプロジェクションマッピングで紹介した『本のかけら』を上映。紙の本になじみがない子どもたちも興味を持つきっかけになり、ヒンヤリとした静かな空間は非日常の体験が楽しめる。また、おはなし会や季節に合わせたさまざまなイベントも開催している。子どもと一緒にドキドキ、ワクワクを感じながら、壁いっぱいに並べられた本と趣向を凝らした空間という「本の森」へ探検しに訪れたい。また、同館の運営は市民や企業などの寄付によって成り立っている。2021年(令和3)12月現在は入館の際に予約が必要なので忘れずに。
スポット詳細
- 住所
- 大阪府大阪市北区中之島1-1-28 地図
- エリア
- 中之島エリア
- 電話番号
- 0662040808
- 時間
- 9:30-17:00(入館方法はHP参照)
- 休業日
- 月(祝日の場合は翌平日)、蔵書点検期間、年末年始
- 駐車場
- なし
情報提供: ナビタイムジャパン
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クチコミ
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- 名誉館長は山中伸弥氏です。
- 大阪中之島、堂島川沿いに建つ図書館です。読書により子供たちの創造力や好奇心を育みたいとの趣旨により、建築家安藤忠雄氏が提案をした施設です。名誉館長は山中伸弥氏です。入館には、事前予約が必要です。鉄筋コンクリート造の建築物で、コンクリート打ち放しの外壁が美しいです。
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