きぬかけの路

通り

3つの世界遺産をつなぐ、ゆるりとした散策道

17もの世界遺産を誇る京都。そのうちの3つは、きぬかけの路と呼ばれる散策道でつながっている。1日かけて3か所をゆっくりと拝観するのもおすすめだ。散策道を歩きながら、世界遺産巡りを楽しもう。

中央奥に見えるのが衣笠山} 中央奥に見えるのが衣笠山

ゆるりと巡れる散策道

きぬかけの路は、金閣寺、龍安寺、仁和寺の3つの世界遺産を結ぶ、およそ2.5kmの散策道だ。東から金閣寺、龍安寺、仁和寺の順で並ぶが、京都駅からのアクセスは、市バス205系統に乗車して金閣寺前停留所で降りれば、徒歩3分ほどで金閣寺にたどり着く。嵐山方面から足を延ばすならば、嵐電が便利。嵐山駅から帷子ノ辻駅で北野線に乗り換え、御室仁和寺駅で下車すれば、仁和寺の立派な二王門が目に飛び込んでくる。どの場所から向かうのかによって、散策のスタート地を決めるのがおすすめだ。

京都五山送り火のひとつ、左大文字は金閣寺のすぐそば} 京都五山送り火のひとつ、左大文字は金閣寺のすぐそば

金閣寺から龍安寺への道のり。サイクリングをする人の姿も} 金閣寺から龍安寺への道のり。サイクリングをする人の姿も

石垣と緑の美しさを楽しめる} 石垣と緑の美しさを楽しめる

それぞれの個性を楽しめる3つの寺院

きぬかけの路にある3つの世界遺産は、いずれもお寺ながら、それぞれにまったく異なる魅力がある。金閣寺は室町幕府3代将軍・足利義満(あしかがよしみつ)によって建てられたお寺。煌びやかな舎利殿はあまりにも有名で、数々の小説や映画にも描かれてきた。龍安寺は、足利将軍家にもゆかりが深い細川勝元(ほそかわかつもと)によって創建された禅の寺院で、方丈から望める石庭は、日本のみならず海外の人にも人気が高い。長時間、庭を眺めながら自分の心と向き合う時間を過ごす人も多い。きぬかけの路のいちばん西側に位置するのが、仁和寺だ。仁和寺は、宇多天皇によって創建されて以来、歴代皇室ゆかりの人物が門跡(住職)を務めてきた格式高い寺院。春には、遅咲きの桜として知られる「御室桜」を楽しむことができる。

きぬかけの路の由縁を記した石碑} きぬかけの路の由縁を記した石碑

宇多天皇にまつわる逸話に由来

きぬかけの路との名の由来は、きぬかけの路が衣笠山(きぬがさやま)のふもとを通る道であることに由来する。実はこの衣笠山には、仁和寺を創建した宇多天皇が、真夏のあまりの暑さに雪を見たいと言ったことから、山全体に絹の布を掛け、雪山に見立てたというエピソードが残っている。そのことから衣笠山は別名「きぬかけ山」と呼ばれており、この別名にちなんで「きぬかけの路」と名づけられたという。周辺には、大正から昭和にかけて活躍した日本画家・堂本印象(どうもといんしょう)によって建てられた京都府立堂本印象美術館や、足利将軍家の菩提寺である等持院(とうじいん)、46もの塔頭寺院が立ち並ぶ妙心寺(みょうしんじ)など、見どころは盛りだくさん。天皇家や足利将軍家にゆかりの深いスポットが並び建つ、きぬかけの路とその周辺を巡ってみよう。

きぬかけの路の西端にどっしりと構える仁和寺} きぬかけの路の西端にどっしりと構える仁和寺

スポット詳細

住所
京都府京都市右京区・北区他 map map 地図

情報提供: ナビタイムジャパン

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