鴨川デルタ

その他の自然地形

「高野川」と「賀茂川」2つの川が合流する三角州

賀茂川と高野川が合流する地。四季折々の水辺の風景を楽しむことのできる場として、家族連れや大学生のグループなどで賑わう。ドラマやアニメの舞台として登場することもあり、聖地巡礼として訪れる人も多い。

天気がいい日には河原でピクニック気分を味わって} 天気がいい日には河原でピクニック気分を味わって

鴨川デルタの全景を見る

京阪電車の出町柳駅(地下)から地上に上がると、「鴨川デルタ」と呼ばれる三角州はもう目の前だ。美しい景観と水辺の自然を楽しむことのできる憩いの場・鴨川デルタの全景を見るために、まずは「賀茂大橋」に行ってみよう。橋上から北の方角を眺めると、東と西から2つの川が流れてくるのが見える。東から流れる川は左京区の北東部・途中越(とちゅうごえ)付近の山中を源とする「高野川」、西から流れる川は北区雲ヶ畑・桟敷岳を源とする「賀茂川」で、この2つの川が合流して「鴨川」となる。

賀茂大橋から東を望むと大文字山が見える} 賀茂大橋から東を望むと大文字山が見える

「賀茂」と「鴨」の使い分けは?

「賀茂川」は「高野川」と合流したあと、賀茂大橋を境に「鴨川」となるのだが、京都の人びとは昔から「賀茂川」と「鴨川」を使い分けてきた。同様に上賀茂神社と下鴨神社も同じ「かも」の発音に対して異なる漢字が用いられている。両神社の正式名称は「賀茂別雷神社」(通称:上賀茂神社)と「賀茂御祖神社」(通称:下鴨神社)であり、あくまで「上賀茂」や「下鴨」は通称として使用されている。いつの時代からか、漢字を見ればひと目で場所がわかるように、賀茂大橋より上流であれば「賀茂」を用いて、下流であれば「鴨」を使い分けるようになったといわれている。

周辺の景観に調和するようデザインされた賀茂大橋} 周辺の景観に調和するようデザインされた賀茂大橋

飛び石を使って川を渡ろう

橋の上から鴨川デルタを眺めると、川に設置された「飛び石」をぴょんぴょんと飛び越えて渡っている人の姿が見えるだろう。この「飛び石」も鴨川デルタの名物のひとつとなっているので渡っておきたい。鴨川に飛び石が設置されたのは約30年前。河床の安定を図る目的で設けた横断構造物の上に、さまざまなコンクリート製の飛び石を置き、水位が低いときに人が渡ることができるようにしたもの。北山大橋(賀茂川)や高野橋(高野川)、二条大橋(鴨川)付近にも設置されているが、鴨川デルタには亀や千鳥の形をした飛び石があり、かわいいと人気を集めている。夏には飛び石に座って涼をとる人や、水遊びを楽しむ子どもの姿も。なお、安全のため、川の増水時は水位が下がるまで横断を控えよう。

春には高野川沿いの桜が美しい絶好のお花見スポット} 春には高野川沿いの桜が美しい絶好のお花見スポット

石の間隔が離れているところもあるので気をつけて} 石の間隔が離れているところもあるので気をつけて

亀の背中に乗っている気分を味わえる} 亀の背中に乗っている気分を味わえる

若狭へと続く街道の出入り口

続いて賀茂川に架かる「出町橋(でまちばし)」に行ってみよう。西詰には「鯖街道口」と刻まれた石碑が建っている。鯖街道(さばかいどう)とは、この地から高野川左岸を北上し、八瀬・大原から近江(滋賀県)を抜け、越前小浜(福井県)へ至る「若狭街道(わかさかいどう)」のこと。京都と若狭湾を結ぶ魚の輸送路として人びとが行き交い、なかでもさばが多く運ばれたことから「鯖街道」と呼ばれるようになったという。またこの地が街道の出入り口にあたることから「出町(でまち)」の地名の由来にもなっている。近くには行列の絶えない人気和菓子店「出町ふたば」があるので、名物・豆餅を購入し川の流れを眺めながら頬張るのもいい。

鯖街道は海を持たない京都の人びとが魚を得るために不可欠な道だった} 鯖街道は海を持たない京都の人びとが魚を得るために不可欠な道だった

スポット詳細

住所
京都府京都市左京区下鴨宮河町 map map 地図

情報提供: ナビタイムジャパン

アクセス

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最寄り

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