Hisaya-odori Park(久屋大通公園)

公園と商業施設が一体となった新たな都市公園

名古屋市でも随一の賑わいを見せる栄エリアに誕生した、緑豊かな都市公園「Hisaya-odori Park」。グルメやスポーツ、ファッションなど多彩なジャンルの店舗が点在する。都心とは思えない穏やかな自然のなかで、リフレッシュしたり、おいしいものを食べたりと気ままにぶらりと楽しもう。

4つのゾーンに約40店舗の商業施設が並ぶ、明るく開放的な空間

1954年(昭和29)、現在の「中部電力 MIRAI TOWER」の前身である「名古屋テレビ塔」の開業に合わせて誕生した「久屋大通公園」。名古屋市の繁華街を約2kmにわたって南北に貫いており、市民の憩いの場として親しまれている。その北エリアにあたる外堀通から錦通までの約1kmが、公園と商業施設を融合した新しい都市公園として再整備され、2020年(令和2)より「Hisaya-odori Park」として生まれ変わった。公園全体は4つのゾーンに区分けされており、最も北にあるのが「ゾーン1」。「ケヤキヒロバ」と「シバフヒロバ」という、京町通を挟んで2つの大きな芝生広場が造られており、天気の良い日には、たくさんの人たちがピクニック気分でくつろいでいる。

北の外堀通に接する「ケヤキヒロバ」。本の著者を招くセミナーや読書会を開催するブックカフェもある

緑いっぱいの「シバフヒロバ」。テイクアウトしたランチを楽しむのもおすすめ

続いて魚ノ棚通から桜通の間に位置するのが、カフェやレストランが充実した「ゾーン2」。ここは小径のそぞろ歩きをのんびりと楽しめる。さらに桜通をまたぐセントラルブリッジを渡っていくと、スポーツ関連のイベントなどを通してさまざまなコミュニケーションを提供してくれる「ゾーン3」。芝生の広がる「テレビトーヒロバ」を囲んで、中部エリア初進出のアウトドアブランドショップやバイシクルショップ、ドリンクなどを飲みながらプレーできる複合型卓球施設などが集まっている。

散策にぴったりの「ゾーン2」。園内の起伏に合わせて橋を架けるなど立体的な構造になっている

「テレビトーヒロバ」では、芝生広場を活用したアウトドアイベントなども開催される

そして「中部電力 MIRAI TOWER」の下をくぐっていくと「ゾーン4」に出る。ここは名古屋の魅力を発信するシンボルゾーンと位置づけられており、最も目をひくのが「ミズベヒロバ」に設置された全長およそ80mの大きな水盤。定期的にミストが噴き上がり、夕方から夜にかけてはミストとライトの幻想的な演出を楽しめる。カフェが多く、観光のひと休みにも最適だ。さらにその先には、地上と地下街をつなぐ「メディアヒロバ」が。約300インチのデジタルサイネージが設置されており、イベントなどの情報を収集することもできる。

天気の良い日に「ミズベヒロバ」へ行くと、水面に映る「中部電力 MIRAI TOWER」を見られる

園内の一段低いところにある「メディアヒロバ」。地下街と地続きになっている

栄・伏見エリアの中心部に位置しているHisaya-odori Parkからは、どこに移動するにも便利。園内に空高くそびえ立つ「中部電力 MIRAI TOWER」はもちろん、「オアシス21」や愛知芸術文化センターの「愛知県美術館」にも徒歩数分で足を運ぶことができる。さらに少し足を延ばせば、味噌煮込みうどん専門店の「山本屋本店栄本町通店」や、あんかけスパゲッティで有名な「スパゲッティ・ハウスヨコイ住吉本店」なども。散策やスポーツでお腹がすいたら、園内のレストランやカフェを利用するも良し、名古屋のご当地グルメ店を訪ねるも良し。選択肢の幅が広いのもうれしいポイントだ。