鬼岩公園
多種多様な巨岩怪石が点在する自然がつくり出した景勝地
まずは案内図やマップでコースを選ぼう
飛騨木曽川国定公園の一部を占めており、花崗岩の巨岩怪石が織りなす景勝地として知られている鬼岩公園。園内には飲食店や御朱印所などが立ち並ぶドライブインがあり、ここに車を停めてから歩道橋を渡ると、「福おに橋」などのある散策コースの入り口が見えてくる。大きな案内図が掲示されている前には、持ち帰り自由のマップも常備。案内図やマップによると、3種類の散策コースが設定されているので、それぞれの特徴などをよく読んでから好みのコースを選択しよう。
『鬼滅の刃』に登場する岩と瓜二つの岩も!?
絶景を楽しめる「展望岩」や落ちそうで落ちない「御智那岩(おちないわ)」など、園内では多種多様な巨岩怪石を観賞できる。そのなかでも特に注目なのが、標高360mのところにある「蓮華岩」。階段を下りていったところにある岩が、漫画・アニメ『鬼滅の刃』で主人公が刀で真っ二つに割った岩に似ていることから「鬼の一刀岩」と名づけられ、多くの人が見物に訪れる。なお、各コースには約100mごとにベンチや東屋などの休憩スポットを完備。高低差の大きい急峻な道が続くので、定期的に休憩をとりながら無理のない散策を楽しむようにしたい。
「福鬼伝説」を今に伝える「鬼の岩屋」
この辺りには昔から「福鬼(ふくおに)伝説」が言い伝えられている。今から800年ほど昔、関の太郎という鬼がいて、野荒や放火強盗など悪逆の限りを尽くしたものの、討伐される際に罪を悔やんで善鬼と化し、魔除けの仏になったという。その関の太郎が住み着いていたといわれるのが、岩壁の谷間にある「鬼の岩屋」。毎年2月の第1日曜には、その「福鬼伝説」を基にした節分イベント「鬼岩福鬼まつり」が開催される。いちばんの特徴は豆まきの掛け声。通常は「鬼は外、福は内」だが、鬼岩の鬼は福を運んでくる善鬼であることから「鬼は内、福は内」と唱和する。
毎月4回「鬼岩 岩穴くぐり」を開催
2021年(令和3)9月より、それまで年に2日間だけ実施されていた「鬼岩 岩穴くぐり」というイベントが、毎月4回開催されることになった。これは長い年月をかけて浸食された巨岩と巨岩の隙間に入り込み、全長およそ110mのコースを進んでいくというもの。詳しい開催日時や料金などは「鬼岩温泉観光ナビ」というウェブサイトを確認しよう。また、ドライブインの御朱印所で「鬼岩」や「鬼人 関の太郎」といった御朱印を購入するのもおすすめ。毎月のプレミアムフライデーには、限定で金の御朱印なども販売している。そして車で約40分のところには、国の名勝である美しい庭園を備えた「虎渓山永保寺」が。こちらにもぜひ立ち寄ってみよう。
スポット詳細
情報提供: ナビタイムジャパン