長野県立美術館
信州の風景画や郷土にゆかりのある作品と、東山魁夷のコレクションが充実した美術館
公園のように過ごせる開放感あふれる建物
1966年(昭和41)に開館した長野県信濃美術館をリニューアルし、2021年(令和3)4月に新築オープン。宮崎浩/プランツアソシエイツの設計による「ランドスケープ・ミュージアム」のコンセプトのもと、「屋根のある公園」をイメージした建物になっている。屋上の「風テラス」からは正面に国宝・善光寺の本堂を、さらに周囲の山並みも一望できる絶好のロケーション。本館では、郷土作家の作品や信州の風景画を中心とした近現代美術を展示したコレクション展・多様な企画展を開催している。
併設している東山魁夷館(ひがしやまかいいかん)では、生前、東山魁夷氏本人から長野県に寄贈された作品を中心に展示。湖畔を白馬が駆ける『緑響く』や、遺作となった『夕星』など本作品30余点のほか、スケッチや下絵など約970点を収蔵品し、2か月ごとに展示替えを行っているので、訪れるたびに新たな出合いがある。
無料ゾーンで自由に芸術を見て触れて感じる
館内は、「アートラボ」、「オープンギャラリー」や映像作品が流れる「交流スペース」のほか、「しなのギャラリー」、レストラン、ミュージアムショップなど自由に入れる無料ゾーンが充実。メインエントランスを入ると、吹き抜けの開放的なエントランスホールの奥に美術図書や展覧会図録、美術雑誌や絵本など、さまざまな美術図書資料を自由に閲覧できる「アートライブラリー」がある。また、ミュージアムショップでは、長野県立美術館、東山魁夷館のオリジナルグッズや日常生活のスパイスになるアート的なステーショナリーや生活雑貨も。「アートラボ」などでは見るだけでなく触れたり、聞いたりといった五感で芸術を感じる展示なども開催される。
その瞬間に刻まれる2つとない霧のアート
メインエントランスの横、東山魁夷館をつなぐブリッジの下にある水辺テラスで常設展示されているのが、中谷芙二子の『霧の彫刻 #47610 -Dynamic Earth Series1-』。人工的に霧を大量に発生させて制作する作品で、特殊なノズルから高圧力で噴出された霧は一瞬で水辺テラスを包み込み、白く淡い幻想的な雰囲気に!そのときどきで異なる日差しや風向き、風の強さによって表情を変え、揺らぐため、その場の気象のわずかな変化を視覚化して見ている人に伝える、まさに自然と響き合う「彫刻」だ。なお、冬期は休止される。
絶景を眺めながら味わう信州の美食
美術館を巡りながらぜひ訪れてほしいのがミュージアムカフェ&レストラン。2階にあるフレンチ&イタリアンレストラン「ミュゼ レストラン 善」は、「食が奏でる長野と日本と世界の文化体験プレイス」をテーマに、長野の豊富な食材をはじめ、厳選した産地の素材を生かした料理をいただける。ランチ、ディナーとあるので、料理を満喫しながら素敵なアートの余韻に浸ってみては。また3階には「Shinano Art Cafe(しなのあーとかふぇ)」があり、信州の素材を使った軽食やスイーツを気軽に味わえる。テイクアウトも可能だ。2店舗ともテラス席があるので、絶景を眺め、信州の風を感じながらゆったりと過ごすのもおすすめ。
スポット詳細
- 住所
- 長野県長野市箱清水1-4-4 地図
- エリア
- 長野市周辺エリア
- 電話番号
- 05055428600
- 時間
- 9:00-17:00(展示室入場は16:30まで)
- 休業日
- 水(原則、祝の場合は翌平日)、年末年始(12/28-1/3)
- 料金
-
[コレクション展(本館・東山魁夷館共通)]一般700円、大学生及び75歳以上500円、高校生以下又は18歳未満無料
[企画展]展覧会により観覧料が異なる - 駐車場
- なし
- Wi-Fi
- あり
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
- 備考
- ※電話番号はハローダイヤル(9:00-20:00)
情報提供: ナビタイムジャパン
アクセス
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