新湊観光船 乗船場
遊覧船で水路を巡る、懐かしの風景と12の橋
港町の情緒を残す内川沿岸。『人生の約束』『ナラタージュ』『真白の恋』といった映画のロケ地にも選ばれている
日本のベニスを水上から旅する
新湊放生津地区は、庄川の河口右岸、日本海に面する地域にあり、北前船の中継地として栄えた土地柄だ。内川は、富山新港から庄川河口に至る全長約2.6kmの水路で、水運用の舟運河として古くから利用され、今も川の両岸に漁船やボートが係留されているほか、12の個性ある橋が架かっている。地域住民の暮らしとともにあり、界隈は「日本のベニス」と呼ばれ、数々の映画のロケ地にもなっている。海王丸パークないしは内川にある川の駅新湊を発着点として内川を巡り、その両岸を船上から眺める新湊観光船は、所要時間約50分の「内川遊覧&12橋巡り」(1500円)と約30分の「内川遊覧」(1000円)の2コースがあり、どちらを選んでも散策とは違った目線で内川の風情と景色を満喫できる。
カモメとの癒やしタイムも
乗船するのは、定員48名の観光船「万葉丸」。海王丸パークから出港する場合、川の駅新湊で途中下船も可能だ。海王丸を横目に進み、右に旋回して新湊大橋をくぐると、船のうしろをカモメたちが追いかけてくる。船内で販売しているカモメ用のエサをかざすと、ひゅーんと最接近。何羽も集まってくると、壮観だ。また、内川沿いは船を停泊する船だまりになっており、今も昔も漁業に携わる人々の仕事場であり生活の場でもある。かつての北前船船主の屋敷や造船所などが残る町並みや、魚を天日干しする人々の暮らしを船上から垣間見ることができる。
新湊大橋をくぐるとさらに視界が開け気分爽快! 波は穏やかで船酔いの心配も小さい
内川のシンボル、屋根付きの東橋
新湊観光船では、内川に架かる12の橋も船上から楽しめる。ひときわ目をひくのは、紅殻(べにがら)色の東橋(あずまばし)だ。全国的にも珍しい屋根付きの歩行者専用橋で、両端にはベンチを備えたガラス張りの休憩室を設け、立ち止まって時を過ごす憩いの場としての機能も合わせ持つ。スペイン生まれの建築家セザール・ポルテラ氏が基本設計を担当したことから、屋根に太陽と月をかたどった風見鶏を置くなどどこか洋風なイメージもある。夕方になり明かりが灯されると休憩室がひとつの大きな提灯のようになって浮かび上がり、昼間とはまた違った趣を見せる。
1994年(平成6)度手作り郷土賞を受賞した東橋。屋根付きの休憩室は、行き交う漁船や川岸の風景を眺められベストポジション
虹色の輝きを放つ神楽橋
途中下船もできる川の駅新湊前に架かる神楽橋は、新湊市(現射水市)が1985年(昭和60)に完成させたもの。欄干(らんかん)には、新湊出身の工芸作家、大伴二三弥(おおともふみや)氏が新湊市の市木である松や市花のケイトウ、曳山、カモメなどを描いた72枚のステンドグラスがはめ込まれており、朝に夕にステンドグラスが太陽の光を反射して幻想的な雰囲気を漂わせる。この光景からついた別名は「虹の橋」。街路灯の光で川面に色を映す夜の神楽橋も風情がある。
スポット詳細
- 住所
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富山県射水市海王町2 海王丸パーク内
地図
- エリア
- 射水・砺波エリア
- 電話番号
- 0766821830
- 時間
-
9:00-16:00
[冬季]10:00-15:00 - 休業日
- 水
- 料金
- [乗船料]大人1,500円、小人800円
- 駐車場
- あり(200台)
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 可(PayPay)
- Wi-Fi
- あり
- コンセント口
- あり
- 喫煙
- 可
情報提供: ナビタイムジャパン