清水寺

寺院

苔むした参道の先にあるのは清水の舞台? 木々に包まれ静寂を守る歴史あるお寺

真言宗 豊山派(しんごんしゅうぶざんは) 東光山 清水寺(とうこうざんせいすいじ)。木々のなかにひっそりと建つ清水寺は、どの季節に参拝してもそれぞれ美しい。島内には数多くの神社仏閣があるが、京都の清水寺を思わせる舞台は観光客をひきつけてやまない人気のスポットだ。

京都の清水寺を思わせる舞台} 京都の清水寺を思わせる舞台

苔むした石段と杉の巨木に囲まれ時を忘れる

地元では南線と呼ばれている県道65号から小佐渡方面へ向かうと現れる仁王門。両津港から車で20分、トキの森公園から車で10分。1000年以上の歴史のある古刹、清水寺だ。平安時代前期、第50代桓武天皇の勅令により808年(大同3)に創建されたといわれている。仁王門を抜け、苔むした石段の参道に一歩踏み出すと、周囲は杉の巨木に囲まれ、一瞬時空を超えたのかという気にさえなる。風で葉がこすれる音、水のせせらぎ、そして時折聞こえるトキの鳴き声。この空間に入ると朽ちた光景にこそ美しさやロマンを感じる。この参道は、緑が目に鮮やかな季節も、真っ白な雪に包まれた季節もどちらも魅力的だ。

巨木に囲まれ風情を感じる石の参道} 巨木に囲まれ風情を感じる石の参道

京都の清水寺を彷彿させる救世殿(ぐぜでん)

山門をくぐると広い芝生の前庭に出た。巨大な杉に囲まれた救世殿(ぐぜでん)が姿を現す。ちょうど真上から光が差した救世殿は、おごそかな神殿のような雰囲気さえ感じさせる。京都の清水寺(きよみずでら)のような舞台があるが、佐渡の清水寺は「せいすいじ」と読む。1903年(明治36)、『第17世円山在職時由緒書』によると、佐渡の人が遠く京都まで足を運ばずとも参拝できるようにと、桓武天皇の勅命により清水寺が造られたという。清水寺で発見された県指定の有形文化財である「木造二十八部衆像(現在は新穂歴史民俗資料館に寄託中)」は平安後期に造られた、日本でも最古級の非常に珍しいものと考えられている。

巨木のなかにたたずむ救世殿(ぐぜでん)} 巨木のなかにたたずむ救世殿(ぐぜでん)

歴史を感じるたたずまい、静けさや四季を楽しむ

脇にある石段を登り本堂の上に上がってみる。柱の色は薄暗くはげてしまっている一方で、梁にはところどころ朱に塗られた箇所が残っている。いつ塗られたものか定かではないが、この本殿が色彩豊かだったことがわかる。救世殿の小壁は変形した菱格子があしらわれ、軒先は中世の特徴があり格式の高い建物だったのが伺える。本堂から先ほど歩いた芝生の前庭を見下ろすと、芝生のやわらかな緑と杉の深く濃い緑のコントラストに鮮やかさを感じる。清水寺は紅葉スポットとしても知られ、向かいにある樹齢1000年以上の「新穂大野の大銀杏」と合わせて佐渡の秋を感じることができる。

舞台の上。救世殿(ぐぜでん)} 舞台の上。救世殿(ぐぜでん)

佐渡八十八ヶ所霊場、第58番目。見どころの多い清水寺

前庭を抜け内門をくぐるときれいに刈り込まれた芝生の内庭へ出た。右手には経蔵、左手には家財蔵、目の前には存在感のある大講堂がある。清水寺は佐渡八十八ヶ所霊場の第58番目に当たり、御朱印はこの大講堂でもらうことができる。また清水寺は佐渡七福神巡礼コースのひとつ。大講堂では馬堀法眼喜孝(まほりほうげんよしたか)画伯の寄進した『寿老人(じゅろうじん)』を見ることができ、『寿老人』の御朱印も合わせていただくことができる。経蔵の龍のこて絵や新座敷(大講堂隣)の鳳凰の妻飾りなど、細かく見れば見どころの多い建物ばかり。石段や歩きにくい箇所も多いのでスニーカーでの探索をおすすめする。

内門をくぐり抜け隣の大講堂へ} 内門をくぐり抜け隣の大講堂へ

馬堀法眼喜孝画伯が寄進した『寿老人』} 馬堀法眼喜孝画伯が寄進した『寿老人』

スポット詳細

住所
新潟県佐渡市新穂大野124-1 map map 地図
エリア
佐渡エリア
電話番号
0259222167
駐車場
あり(4台)

情報提供: ナビタイムジャパン

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クチコミ

  • かなり荒れた感じです
    3.0 投稿日 : 2020.02.19
    桓武天皇の勅により建立された古刹のようですが、しかし、山門から本殿に向かう参道の石段はもう崩れそう。かなり荒れた感じです。見どころの救世殿もちょっと朽ちていくのを待っているような状態でした。
  • 古びた落ち着いたお寺です。
    5.0 投稿日 : 2019.10.15
    よくも悪くも古びたお寺です。古さを感じる部分ではいいのですが、朽ちていく感じが残念ですが、それはそれとして、落ち着いた寺です。名前の通り、清水の舞台に似せたものもあります。入り口は分りにくい。駐車場の入り口も細くて急斜面で不安になる程度です。寺に入った時に、トキが飛び立ちました。山門からの石段は必見です。
  • 廃墟好きも好きかも
    3.0 投稿日 : 2019.01.30
    今はもう管理されていないとの事で、崩壊しそうな危うさ。建物は勿論立派ですが、石段の横の杉の巨木に感動しました。

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アクセス

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