魚沼の里
雪室で真夏に雪と遭遇! 雪国の食と文化を五感で味わえるぜいたくな空間
歩いて楽しい、食べておいしい、南魚沼を代表する観光地
約2万3000平方メートルの敷地には日本酒を製造する「第二浩和蔵」、焼酎を造る「深沢原焼酎蔵」「猿倉山ビール醸造所」などが立ち並ぶ。また各種飲食店をはじめ、お酒やお土産を購入できる「雪室千年こうじや」や、ここでしか手に入らないおしゃれなキッチン雑貨の並ぶ「okatte」、ソフトクリームが人気の「ユキムロカフェ」などが併設される。なかでも「菓子処さとや」の日本酒や酒粕を使ったバウムクーヘンはお土産として観光客に人気がある。すべて見てまわるには半日あっても足らないほど。魚沼の里は雪国の民が脈々と紡いできた生活と歴史のすべてを感じることのできる数少ない施設だ。
加工所、レストランを併設した 新しいショップがオープン
最初に紹介するのは「YUKIMURO WAGYU UCHIYAMA」。2021年(令和3)にオープンしたばかり。「YUKIMURO ミックスグリル」では、魚沼育ちの豚肉「雪ひかりポーク」を使ったソーセージを味わえる。パリパリとした食感とジューシーな肉汁が魅力だ。八海山の「麹だけでつくったあまさけ」に漬け込まれたベーコンは、麹の効果で塩味と甘みがまろやかに。さらに独特の風味も加わり、味わい深い逸品となっている。いちばん人気の「YUKIMURO ハンバーグ」は、雪温貯蔵した「にいがた和牛」と「雪ひかりポーク」の合挽き肉を使用することで、互いの長所を引き出すことに成功。デミグラスソースはこのお肉に合うようにこだわって開発。サラダのドレッシングも付け合せのスープもすべて手づくりというから、お店の本気度がうかがえる。
「天然の冷蔵庫」雪室貯蔵という先人の知恵に感謝
魚沼の里を代表する施設でもある、八海山雪室(ゆきむろ)を見学するには予約が必要だ。当日、八海山雪室内のレジカウンター横の受付にて申し込むシステムになっている。見学自体は15分程度だが、雪室の中はかなり寒いので上着を持参することをおすすめする。入り口を入ると雪室を実際に使っていた時代の写真パネルを見ることができる。冷蔵庫がなかった頃、年間を通して低温を保つ雪室は人々の生活にはなくてはならないものだったことがよくわかる。
雪室の冷却システムはクリーンエネルギーとしても注目を集めている
この雪室では20本ものタンクを用いて日本酒を36万ℓ貯蔵。ひとりの人間が一生かかっても飲みきれない量である。低温高湿のなかでじっくりと熟成した日本酒は時間をかけまろやかに変化。ここで貯蔵されたお酒は「雪室貯蔵三年」という名前で販売されている。雪室内の雪はどこか特別なところから運んでくるわけではなく、魚沼の里に降り積もったものを大型の投雪機などで雪室に入れる。その量、実に1000t。この雪のおかげで真夏でも雪室内は約5℃以下に保たれる。この冷気は雪中貯蔵庫だけでなく、雪温熟成室と雪温室へも送られ、2つの施設の冷房にも使われている。
スポット詳細
情報提供: ナビタイムジャパン