大和ゆとりの森

広大な芝生が大部分を占めていて開放感抜群！

ズラリと並んだ大型遊具に大はしゃぎ

天気の良い日に訪れたなら、まずは「仲良しプラザ」の展望テラスへ行ってみよう。大山、丹沢、大菩薩嶺、雲取山、高尾山、そして富士山までが一望できる。うねうねと続く芝生の緑が目に鮮やかな公園を眺めていると、どこからか子どもの声が聞こえてきた。楽しそうな声に誘われて行ったところは「わんぱく広場」。数多くの遊具やアスレチックがそろった神奈川で最大規模の遊び場だ。奥にある山型のエアトランポリン「ふわふわドーム」(3～9歳対象)は特に人気で、混雑時には入場整理券が配布されるほど。ちょっと離れた丘は通称「やまと山」と呼ばれ、ポップアップテントを広げてピクニックに興じる親子連れが多い。

公園の中心的な施設「仲良しプラザ」。売店、更衣室、シャワー室、授乳室などがある

3～6歳向けのゾーンと6～12歳向けのゾーンに分かれていて、親が見守るのにちょうどいいベンチも並んでいる

それぞれの遊具に明記された対象年齢を守って遊ばせよう

2市の公園がピタリと隣接

園内をひとまわりして来ようと案内図を眺めていたら奇妙なことに気がついた。遊歩道は西側へ続いているのに、園内マップは途中ですっぱり途切れているのだ。実は、ゆとりの森の西にある野球場などは、まるでひと続きの公園のように見えるが、あちらは綾瀬市の「綾瀬スポーツ公園」なのだ。といっても遊歩道は自由に行き来できる。ランニングする人、ベビーカーを押す人、芝生に寝転がって本を広げる人、ベンチでお弁当を頬張る人など思いおもいに時間を過ごしている。

桜などの木がまだ小さいこともあって日陰は限られているので、夏は帽子を忘れずに

厚木基地に離着陸する戦闘機に大興奮

ゆとりの森の中心部には東京ドームとほぼ同じ広さの修景池ゾーンがある。小さな谷のようになったこのエリアは、全体が遊水地として水害を防ぐ役割も担っている。フェンスに囲まれた一角は航空機の誘導灯。車道を挟んで厚木基地(厚木飛行場)に隣接しているのだ。アメリカ海軍と海上自衛隊が共同使用する厚木基地は、終戦後、GHQの最高司令官マッカーサーがコーンパイプをくわえて降り立った場所でもある。公園は南北に延びる滑走路の真南に位置するため、艦載機やヘリコプターが超低空で頭上を通る。乗り物好きの子どもは大興奮だが、なかには驚いて泣き出してしまう子もいるとか。もちろん凧揚げやドローン、花火は厳禁。

修景池ゾーンの小川は子どもたちの水遊びに最適。トンボなどの昆虫やハクセキレイなどの野鳥もやってくる

スポーツ施設やBBQ場も充実

芝生の広場の周囲にはさまざまなレクリエーション施設が配されている。1万2000平方メートルの「芝生グラウンド」、バレーボールなどの練習ができる「中規模多目的スポーツ広場」、サッカーやラグビーのできる「大規模多目的スポーツ広場」、テニスコートは8面ある。週末や連休には、器具の予約もできる屋根付き「バーベキュー広場」が大人気。これらは有料だが、無料でスケートボードや一輪車の練習ができる「多目的リンク」もある。

園内のウォーキングコースは一周約1km、約1400歩。自然を楽しみながらゆっくり歩いても30分程度だ