三崎漁港
日本有数のマグロの水揚げを誇る遠洋漁業の拠点
マグロはもちろん、近海の魚も豊富
三浦半島の南端にあり、わずか300ⅿ沖に横たわる城ヶ島が天然の防波堤になっている。大正時代から魚市場があってマグロなどの取引が行われていたが、やがて船に冷凍庫が備えられて遠洋漁業が主流になると、取引も世界中の海で獲れた冷凍マグロが中心となり、5400tを収容できる-60℃の超低温冷蔵庫や製氷工場が完備された。一方で沖合や沿岸の漁も盛んで、ブリ、キンメダイ、サバ、サンマ、アジ、イワシ、イカ、アワビなど種類豊富な魚介類が水揚げされている。超低温冷蔵庫の周囲では、岸壁や堤防から釣り糸を垂れる人も多い。メジナ、メバル、シロギス、カレイ、アオリイカなどが港内で釣れる。
三崎マグロの産直センター
港の周囲にはマグロを食べさせる食堂や直売所がたくさんあるが、人気は魚市場の隣にある「三崎フィッシャリーナ・ウォーフ」。旧魚市場の跡地の一部を活用した商業施設で三浦市民ホールも併設している。観光客のお目当ては館内にある「うらりマルシェ」と呼ばれる産直センター。1階さかな館にはマグロ専門店や鮮魚店など12店舗が並び三崎マグロがズラリ。三崎マグロとは三崎漁港で水揚げされたマグロ全体を指すブランドだが、メバチマグロが中心。もちろん本マグロを扱う店もある。カマ、胃袋、ホホ肉、目玉、卵などスーパーではめったに見かけない部位も。近海もの、干物、総菜の店や、焼きサザエ、焼きハマグリを食べさせてくれる店もある。
マグロの総菜や三浦野菜も人気
おなかがすいたら、肉の代わりにマグロを使った中華まん「とろまん」を買って外のテラスへ。「かながわ名産100選」に選ばれた逸品を頬張りながらベンチで休憩しよう。海中の見えるカラフルな水中観光船や城ヶ島への渡し舟もここから出ている。2階「やさい館」には地元の農家が持ち込んだ新鮮な三浦野菜、三浦牛、クラフトビールなどが並び、眺めの良いカフェも人気。そして「うらりマルシェ」のもうひとつの楽しみ方がBBQ(予約制)。マルシェで仕入れた新鮮な魚介と野菜で海を見ながらのBBQは気分も最高。なお、時間があったら周辺を散策してみるのもおすすめ。看板建築の残るレトロな街並みで、昭和の頃から変わらない下町風情がいい雰囲気だ。
スポット詳細
情報提供: ナビタイムジャパン