ホテルニューグランド

ホテル

ぜいたくな時間を過ごせる温かなもてなしが魅力のクラシックホテル

山下公園通り沿いにたたずむ、約100年の歴史をもつクラシックホテル。石原裕次郎やチャップリンなど、日本のみならず海外の著名人からも愛されるホテルには、ゲストを温かく迎え入れる工夫が随所に凝らされている。

海外に来たかのような気分になるおしゃれな外観

みなとみらい線元町・中華街駅から徒歩1分。石造りの重厚な建物に真っ赤な日よけテントがよく映える、重厚な雰囲気の外観が目印のホテルニューグランド。開業は1927年(昭和2)と歴史は古く、もとは関東大震災で横浜市が壊滅的な打撃を受けた際、市の復興計画の一環として建設が進められた。本館は日本を代表する建築家、渡辺仁の設計で、クラシックホテルの代表例として名高い。作家の大佛次郎は10年間住まいとして滞在し、連合国軍最高司令官ダグラス・マッカーサーは新婚旅行にも利用したことで知られている。このほか、チャーリー・チャップリンやベーブ・ルース、石原裕次郎、松田優作など、国内外問わず多くのVIPに愛されてきた。

本館は横浜市認定歴史的建造物かつ近代化産業遺産にも指定されている

エントランスを入ってすぐ正面には、「ニューグランドブルー」と呼ばれる鮮やかな青色のカーペットが敷かれた大階段がお出迎え。見上げると川島織物製の大きなタペストリーと、時を刻む時計が目をひく。2階に上がると、高さ6mのマホガニーの柱が立つ、開業当時から変わらない豪華なインテリアが広がっており、その美しさにすっかり心奪われる。洋風の洗練された内装である一方で、よく見ると所どころに和の意匠も取り入れられており、絶妙な居心地の良さを感じる。クラシカルなソファやテーブルが配された本館2階ザ・ロビーは、宿泊客以外でも利用可能なのでぜひ訪れてみよう。

青い絨毯とレトロなタイルが印象的な大階段

舞い踊る天女が描かれた川島織物製のタペストリー

本館2階ザ・ロビーは知る人ぞ知るすてきスポット

開業当初から、「最新式設備とフレンチ・スタイルの料理」をキャッチフレーズに、レストランには特に力を注いできたホテルニューグランド。ドリア、スパゲッティナポリタン、プリンアラモードなど広く知られる発祥メニューを生み出し、日本の食文化に多大な影響を与えた。これらの洋食メニューは今でも、本館1階コーヒーハウス「ザ・カフェ」で食べることができる。このほかにも、中庭に面したイタリアンレストラン「イル・ジャルディーノ」や、アフタヌーンティーが好評のロビーラウンジ「ラ・テラス」など、さまざまなレストランやカフェがあるので、気分に合わせて選ぼう。

街の喧騒を忘れる中庭に面してレストランやカフェが並ぶ