江東区芭蕉記念館

記念館

松尾芭蕉の歴史を学べる江東区の施設

東京都江東区深川は、俳聖といわれ世界的に評価の高い俳人松尾芭蕉が住んだ地。そのつながりもありこの地に造られた芭蕉記念館は40年もの歴史をもち、長く現代の俳句好きに親しまれている。

館の目の前には芭蕉の名の由来となった「芭蕉」という植物がある} 館の目の前には芭蕉の名の由来となった「芭蕉」という植物がある

俳句ファンにはたまらない場所

都営新宿線、都営大江戸線森下駅から徒歩で約10分の場所にある「江東区芭蕉記念館」。隅田川が近く、散歩にもってこいの立地だ。なによりここは俳句ファン、日本文学好きなら必ず訪れておきたい施設。かの松尾芭蕉の資料がぎっしり詰まった記念館となっており、俳諧への研究意欲のある人はもちろんのこと俳句を嗜む人々の集う場所としても知られている。

3階は常設展示室。松尾芭蕉と深川のつながりなどが詳しく紹介されている} 3階は常設展示室。松尾芭蕉と深川のつながりなどが詳しく紹介されている

俳諧誕生の地、深川

松尾芭蕉が江戸日本橋から深川の草庵に移り住んだのは1680年(延宝8)のこと。以来、多くの弟子を抱え、芭蕉を中心としたひとつの文学サロンが形成された。五・七・七の発句と七・七の脇句からなる「連歌」が隆盛の世にあってこの深川の地で、「俳諧」という新しい文学表現が形作られていったのだ。そんな所以もあり深川に芭蕉記念館が造られることに。芭蕉とともに『おくのほそ道』に旅立ったことで知られる弟子、河合曽良(かわいそら)終焉の地、長崎県壱岐市で生まれて江東区に住んだ俳人真鍋儀十(まなべぎじゅう)らの尽力により、1981年(昭和56)に館が完成。俳諧を愛する多くの人々の思いが詰まった施設は、以来、常設展を中心に多くの俳句ファンが訪れる場所となっている。

2階では企画展も行う。1400円から利用できる有料の研修室もある} 2階では企画展も行う。1400円から利用できる有料の研修室もある

さまざまな企画展も人気

現在、この芭蕉記念館を中心とし、江東区は「俳句」教育を進める街となっている。通常は小学校中学年で行う俳句の勉強を江東区では小学一年生から行っているそう。館の2階では企画展も開かれ、ロビーでは俳句を愛する多くの人々の句の展示などを開催している。松尾芭蕉が生み出した俳諧文化は、300年以上も経った今もこの地に根付いているのだ。訪れた際は、あらゆる資料や作品を見て取ることができる企画展もぜひチェックしてほしい。

記念館から歩いて3分ほどの場所にある芭蕉庵史跡、展望庭園「芭蕉翁の像」} 記念館から歩いて3分ほどの場所にある芭蕉庵史跡、展望庭園「芭蕉翁の像」

芭蕉翁に思いを馳せたい

芭蕉記念館の周りには松尾芭蕉ゆかりの地がたくさんあるので、散歩のついでにぜひ足を延ばしてみてほしい。必ず行っておきたいのが館から隅田川沿いに歩いて200mほどの場所にある「芭蕉翁の像」だ。芭蕉の古参門人、杉山杉風が描き京都の吉田偃武(えんぶ)が模写したものをもとに作られた。隅田川沿いを吹く風を感じながらこの像の前で一句捻ってみるというのも一興だろう。ほかには芭蕉稲荷神社、採茶庵跡といった芭蕉ゆかりの地も徒歩圏。芭蕉記念館で歴史を学んだあとに訪れるのがおすすめだ。

代表作「古池や蛙飛びこむ水の音」にちなむ「芭蕉遺愛といわれる石の蛙」} 代表作「古池や蛙飛びこむ水の音」にちなむ「芭蕉遺愛といわれる石の蛙」

芭蕉庵史跡展望庭園のこの階段を登った場所に芭蕉翁の像がある} 芭蕉庵史跡展望庭園のこの階段を登った場所に芭蕉翁の像がある

スポット詳細

住所
東京都江東区常盤1-6-3 map map 地図
電話番号
0336311448
時間
[開館時間]9:30-17:00(入館は16:30まで)
休業日
[休館日]第2・4月(祝日の場合は翌日)、年末年始
※設置点検・展示替の際は臨時休館
料金
[観覧料]大人200円、小中学生50円
駐車場
あり(2台)
クレジットカード
可(チケット(観覧料)のみご利用いただけます。)
電子マネー/スマートフォン決済
可(Suica、PASMO、nanaco、WAON)
Wi-Fi
あり(江東区フリーWi-Fi)
コンセント口
なし
喫煙
不可
滞在目安時間
30-60分
車椅子での入店
入館可(エレベーターの設置がないため、電動イスでご案内)
乳幼児の入店
入館可

情報提供: ナビタイムジャパン

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クチコミ

  • 芭蕉のことを知るならここで全て分かります
    4.0 投稿日 : 2023.03.11
    江東区の「江東区芭蕉記念館」についての情報を発信していきます。「江東区芭蕉記念館」を訪れたのは2023年3月10日です。「江東区芭蕉記念館」へのアクセスは、都営大江戸線「森下駅」のA7出口を出て右方向に進みます。一つ目の十字路を右折し、380mほど直進すると突き当りになります。横断歩道を渡ると目の前に「江東区芭蕉記念館」があります。「江東区芭蕉記念館」は、昭和56年(1981年)4月に開館した3...
  • 蛙飛び出て跡を告げ
    3.0 投稿日 : 2021.04.07
    清洲橋通りから万年橋を直進すると前方に大規模な工事現場が見え記念館はその隣で大きな看板がでている。展示品は「奥の細道」・「笈の日記」・「去来抄」などの古本や掛け軸類。広重の版画のコピーや久保田万太郎・中村草田男などの色紙などもあった。「奥の細道」にまつわる事跡も壁1面に掲げられていたがこの館の圧巻は芭蕉遺愛の「石の蛙」だろう。この品の出土場所が「芭蕉庵」跡地の決め手となったからだ。
  • 9月13日迄《おくのほそ道美術館》が開催され、9月6日(日)14:00から 30分程度 展示品の見所を[芭蕉記念館]職員が解説予定となっています
    3.0 投稿日 : 2020.09.02
    9月13日迄《おくのほそ道美術館》が開催され、9月6日(日)14:00から 30分程度 展示品の見所を[芭蕉記念館]職員が解説予定となっています(添付 写真参照)。 《松尾芭蕉》ファンで 時間的に調整可能であれば 如何でしょうか(但し 事前申し込み要、電話:03-3631-1448)。 一般的な[松尾芭蕉]の資料館では 紙関連の古い資料がほとんどで それなりに松尾芭蕉に通じていないと退屈しますが...

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アクセス

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