アートビオトープ那須
自然との融合をテーマに癒やしと学びを届けるアートリゾート
本格的なアートスタジオで楽しい体験を
自然との調和をテーマに営んできた「二期倶楽部」の創業者・北山ひとみ氏のプロデュースにより誕生したアートビオトープ那須。アートを媒介として人々が集うようにという願いを込めたその名のとおり、たくさんの人々が学びや癒やしを求めて訪れる場となっている。2007年(平成19)の開業から続く「レジデンス」エリアと2020年(令和2)に新しく誕生した「スイートヴィラ」エリアに分かれ、ともに宿泊施設を備えている。
レジデンスにはガラス、陶芸、インディゴのスタジオがある。それぞれ本格的な設備を備えており、作家によるワークショップも開講。ガラススタジオでは吹きガラスやサンドキャスト、バーナーワークなど、作りたいものによって異なる手法で貴重な体験を楽しめる。手びねりで土の感触をじかに感じられる陶芸、植物由来の染料である天然インディゴでの染色体験も捨てがたい。すべて予約制なので、ウェブサイトで内容を確認して検討しよう。
森の一部になった気分? 自然のアート『水庭』
アートビオトープ那須でぜひ見てほしい作品が、2018年(平成30)に完成したランドアート『水庭』。設計した世界的建築家の石上純也氏は、この作品の成果により2019年(平成31)「芸術選奨文部科学大臣新人賞」受賞とともに、デンマークの建築賞「オベルアワード」も受賞している。
伐採予定だった318本の樹木と大小160のビオトープ=池で構成された壮大な庭。どの立ち位置からでも常に318本すべての樹木が見渡せる設計になっている。池には沢の水を引いていることから、冬でも氷が張らず、雪が積もればまた幻想的な景色になる。季節や光の具合によってさまざまな表情を見せてくれるので、目に映る風景としても楽しめるが、ぜひ足を踏み入れて、しばらく作品のなかに身を委ねてみてほしい。見学は「ガイド付き水庭ツアー(2970円)」、またはレストランでのランチ付(7700円)、ディナー付(1万5400円)に事前申し込みを。スイートヴィラもしくはレジデンスに宿泊の場合は無料で見学できる。
地産地消を発展させた「25マイルフード」
アートビオトープ那須では、レジデンスの「ギャラリー&カフェ Kantan(かんたん)」と、スイートヴィラの「レストランμ(みゅー)」という飲食施設もある。いずれも二期倶楽部における地産地消の取り組みを踏襲しながら、それをさらに発展させた「25マイルフード」のコンセプトで営んでいる。いわば、40km圏内で生産された食材による料理を提供するということ。那須という豊かな土地の力を生かし、滋味あふれる一品一品を提供している。レストランはランチ、ディナーともに本格フレンチのコース料理。『水庭』の自由見学もセットになっている。レジデンスでものづくりを体験する、地産地消が徹底された那須ならではの美味を味わう、宿泊してまるっとすべての施設を楽しむなど、さまざまなプランを検討できるアートビオトープ那須。じっくりと旅の計画を練りたい。
スポット詳細
情報提供: ナビタイムジャパン