羽場こうじ茶屋 くらを
大正7年創業の老舗麹屋が手がける発酵食堂&ショップ
国登録有形文化財の酒蔵をリノベーション
内蔵がある街並みとして、国の重要伝統的建造物群保存地区に認定されている横手市増田の中七日町通り沿い。「くらを」は江戸時代から続く朝市通りに隣接するレトロな木造建築で、1754年(宝暦4)創業で2003年(平成15)まで酒造りを続けていた旧勇駒酒造の跡地をリノベーションして、2013年(平成25)にオープンした。建物には江戸後期に造られた貴重な土蔵造りの内蔵「宝暦蔵」をはじめ、4つの国の登録有形文化財が残されており、歴史ある酒蔵の風情を残しつつモダンに改装。かつて酒の仕込み水として使われていた井戸水は、今もすべての料理に使用されている。
老舗麹屋がつなぐ秋田県南の発酵食文化
秋田県南エリアは特に雪深く、昔ながらの発酵文化が根付いている。くらをを切り盛りする女将さんは、店舗から車で5分ほどにある羽場こうじ店の娘さん。くらをの発酵食やスイーツにもここの麹をふんだんに使っている。創業時から湧いている井戸水でていねいにお米を洗い、秋田杉の麹箱に入れ、手刈りした稲藁を天日に干して編んだ「菰(こも)」を被せて石蔵で大切に育てる。1918年(大正7)創業の羽場こうじ店は、創業時から変わらぬ製法にこだわり、国内でも極希少な全行程手作業で麹や味噌を仕込んでいる。特に大豆に対して米を3倍も加えて仕込む味噌は、独特な甘さと芳醇な香りで全国的にも人気の逸品だ。
オープンキッチンには割烹着姿のお母さんたち
2020年(令和2)に「あきた発酵ツーリズム」の拠点施設のひとつとしてリニューアルオープン。味噌樽をイメージした味噌スタンドでは5~6種類の味噌の食べ比べができ、イートインでは麹屋の甘さけや味噌キャラメルソフト、甘さけシェイクなどの発酵スイーツを気軽に味わえる。ショップでは新しい発酵調味料や米麹茶なども販売し、発酵食の可能性や奥深さを発信する拠点にもなっている。
割烹着姿のお母さんたちが料理をこしらえるのが見えるオープンキッチンのある、内蔵前の木のぬくもりあふれる20席の食堂スペース。ここでは月替わりの「こうじ屋のお昼ごはん(プチデザート・米麹茶付き)」を味わえる。羽場こうじ店の麹や味噌をふんだんに使った旬の副菜にかまど炊きご飯はおかわり自由、味噌汁は3種類から選べるというこだわり。
レトロな蔵の町巡りで人気の立寄りスポット
蔵の町増田のメインストリートに面しており、町の観光拠点である蔵の駅が目の前。くらのすぐ横の通りは、江戸時代に始まった路上市場「増田の朝市」の会場になっており、現在も毎月下1桁に2、5、9の付く日の朝7時から開催されている。まんがをテーマにした国内初の施設「横手市増田マンガ美術館」にも車で3分、歩いても10分ほどで到着するという好立地。特に休日は蔵巡りの休憩スポットとして賑わい、多くの観光客が足を休めつつ秋田ならではの発酵グルメを堪能している。
スポット詳細
- 住所
- 秋田県横手市増田町増田字中町64 地図
- エリア
- 横手・湯沢・栗駒エリア
- 電話番号
- 0182453710
- 時間
- 10:00-16:00
- 休業日
-
水
[冬期]水、木 - 駐車場
- あり(2台)
- クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 可(PayPay)
- Wi-Fi
- あり(kurawo-WiFi-guest)
- コンセント口
- あり(6口)
- 平均予算
- 【昼】1,001-3,000円
- 滞在目安時間
- 30-60分
- 車椅子での入店
- 可
- 乳幼児の入店
- 可
情報提供: ナビタイムジャパン
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クチコミ
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- 旧勇駒酒造
- 増田の蔵町通りぞいにあるお店。旧勇駒酒造の建物を利用しています。建物は国登録有形文化財で、店の看板になっている鏝絵が見所です。
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- 麹を使ったお料理
- 麹を使ったお惣菜がいくつか付く定食を頂きました。どれも繊細な味付けでとても美味しかったです。食前に出される米麹茶が甘い香りで美味しすぎて、買ってしまいました。
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- 美味しい、量多い、安い
- 自家製の麹がふんだんに使われた、優しい味付けの御膳をいただけます。ついてくる麹のお茶も含めすべてがおいしく、超おすすめ。
TripAdvisorクチコミ評価
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