阿仁ゴンドラ

ゴンドラに乗って一気に山頂駅へ。360度広がる大パノラマ

夏は高山植物が咲き乱れる「花の百名山」として知られ、秋はコントラストのすばらしい紅葉が、冬はスキーと樹氷の名所として有名。阿仁スキー場から山頂駅までゴンドラが運行され、四季を通して壮大な景色を堪能できる。

山麓駅から山頂駅までは約20分。辺り一面森に囲まれ、絶景が広がる

北秋田のシンボル「森吉山」は、山頂近くまでゴンドラで行け、気軽にトレッキングを楽しめる人気スポット。夏のゴンドラ運行期間中は、ガイド付きの自然観察会をはじめ、さまざまなツアーも開催。家族みんなで参加して、大自然のなかでアクティブに過ごせる。ゴンドラが運行されている阿仁スキー場へは、車か秋田内陸線・阿仁合駅から運行されている周遊タクシーで行くことができる。国道105号から阿仁スキー場の看板を目安に曲がり、山道を20分ほど行くと「森吉山」と大きく書かれた建物に到着。広々とした駐車場も、秋の紅葉シーズンや、冬のスキー、樹氷の季節になると多くの車で埋め尽くされる。

森吉山阿仁スキー場内は、レストランや売店も充実している

看板犬の秋田犬「北斗」がお出迎え

阿仁スキー場内でチケットを購入し、入り口外側にある階段を上ってゴンドラ乗り場へ。ゴンドラに乗り込むとグワッと空中に浮き上がり、標高1167mの山頂駅目指して上へ上へとどんどん登って行く。景色が次々と変化していき、見渡す限り大パノラマで広がる空と山々の眺望は感動もの。約20分であっという間に到着。山頂駅から外へ出ると、遠方の山々や町並みまで見渡すことができる。空と雲がとても近く感じられ、澄んだ山の空気を吸い込むと、慌ただしい日常とは違う時間を体感できる。山頂駅付近は初心者でも気軽にハイキングが楽しめるので、少し登ってみるのもいいだろう。とはいえ、できるだけ歩きやすいシューズで訪れるのが良い。

「山麓駅」のゴンドラ乗り場。1台に6人まで乗ることができる

ゴンドラ内からの景色。到着する頃には、高さにもすっかり慣れる

森吉山山麓は、美しい滝や渓谷の点在する絶好のトレッキングスポットとして名高い。中ノ又渓谷の「安の滝」は、「日本の滝100選」にも入る名瀑として知られ、立又渓谷には、一ノ滝、二ノ滝、幸兵衛滝があり、最奥の幸兵衛滝は落差108mを誇る。このほか、太平湖の遊覧船で行く小又峡には三階滝がある。桃洞渓谷には桃洞滝と見どころがたくさん点在する。いずれもそれほど難しくないコースなので、初心者でも楽しむことができる。トレッキングに興味がある人には癖になる山だろう。

山頂駅付近からの眺め。天気が良いと地平線まで見渡せる