能代市旧料亭金勇
料亭時代の思いが詰まった「木都能代」が誇る最高の建築物
見学にガイドを付ければ10倍おもしろい
能代駅から能代市役所方面に12分ほど歩くと、旧料亭金勇に到着する。隣には八幡神社があり、周りには地元の人に愛される「柳町」と呼ばれる飲食店の並ぶ飲み屋街がある。能代市の中心街とも呼べる場所に静かにたたずむ旧料亭金勇は、入場無料で予約なしで誰でも見学できる。「昔の建物だろう」とさらっと部屋を見て終わるにはもったいない。事前に予約をすれば300円でガイドスタッフが、ていねいに説明してくれるサービスもあるので、建築好きにはぜひおすすめしたい。建築物として大変貴重なため、大工をはじめとする専門家や建築を学ぶ学生などが見学に訪れることも多いそうだ。
当時の大工の技術が生かされた集大成
旧料亭金勇は1890年(明治23)に初代金谷勇助 (かねやゆうすけ)が建造し、貸座敷「開運楼」から何度か建て替えや名称を変えながら、2008年(平成20)8月の幕引きまで「木都能代の象徴」として愛され続けてきた。今の建物の形になったのは1937年(昭和12)のこと。当時木材加工の町としてとても栄えていた能代には全国から木材会社の社長たちが訪れ、この料亭にも出入りしていた。建て替えの際には、地元の木材会社の応援も得て、当時の能代営林署長が「後世に残る立派な建物を」と、今では伐採禁止になっている天然秋田杉の伐採を許可して造られた。それぞれに考え尽くされた部屋の造りは、どれも見ていて飽きることがない。
部屋を借りて料亭時代を感じよう
現在は部屋の貸し出しを行っており、会食の場所として使われることが多い。料理は金勇周辺にある能代を代表する飲食店から取り寄せることができる。部屋の貸し出しは1時間あたりひと部屋90円から、料理も事前予約で注文可能だ。「あきた舞妓と金勇見学ツアー」もあり、舞妓と一緒に金勇を見学したあと、踊りを見ることができるという、かつての料亭時代を感じられるツアーになっている。イベント会場としても実績があり、囲碁の本因坊戦もこの場所で開催される。当日の様子を再現した展示もされており、囲碁好きなら訪れたい場所にもなっている。
北限のお茶と羊羹でひと呼吸
金勇の建築美にどっぷりと浸りながら見学を終えたら、1階入り口近くにあるカフェスペースで休憩を。そこでは「北限のお茶」といわれ、全国的に有名な「檜山茶(ひやまちゃ)」と「檜山茶ようかん」のセットを注文。収穫量が少なく大変貴重な檜山茶は、渋みのなかに甘さがあり喉越し爽やか。どちらもお土産で購入できる。ほかにも、金勇オリジナル手ぬぐいや、一筆箋、また木都能代ならではの木工品と格天井をモチーフにしたコースターも販売されている。
スポット詳細
- 住所
- 秋田県能代市柳町13-8 地図
- エリア
- 十和田八幡平・白神エリア
- 電話番号
- 0185553355
- 時間
- [見学時間]9:30-16:30
- 休業日
- 12/29-1/3
- 料金
- [入館料]無料
- 駐車場
- あり(5台)
- クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 不可
- Wi-Fi
- あり(館内繋がりにくい場所があります)
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可(公共施設のため敷地内全面禁煙)
- 平均予算
- 【昼】3,001-5,000円
- 滞在目安時間
- 30-60分
- 車椅子での入店
- 可(館内用車イス1脚ご用意しています。事前にご連絡ください。)
- 乳幼児の入店
- 可
情報提供: ナビタイムジャパン
クチコミ
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- 一見の価値ありです。
- 町のパンフレットを見て立寄りました。大変綺麗で一見の価値ありです。無料です。何故、観光ブックに記載されて無いのか不思議です。
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- 企画展や会議場、イベントスペースとして
- 現在は多目的に利用され、イベントや会議場としても貸し出されています。木材建築の建物に椅子とテーブルを並べられると、明治の雰囲気が漂います。
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- 秋田杉をふんだんに使っている建物です。
- 将棋、囲碁のタイトル戦で使われる部屋があります。建物がとっても立派で、センスがあります。奥行きを感じました。事前に連絡すれば、ガイドさんから詳しい説明を聞きながら、案内してもらえます。
TripAdvisorクチコミ評価
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