田代島
周囲11kmの小さな「猫の楽園」
仁斗田港に着くと島の猫がお出迎え
石巻の北上川河口にある乗り場から網地島ラインに乗船し、約45分の船旅を楽しみながらたどり着く田代島。仁斗田港で下船すると猫たちがチラホラと見える。港周辺は、何匹かの猫がうろうろしていることが多い。なかには、下船する乗客にすり寄って甘えてくる猫がいることも。仁斗田港近くの芝生が広がる広場には、きれいな公衆トイレがあるので、島内での猫散歩を楽しむ前に行っておくのがおすすめ。屋根のあるあずまやもあり、お弁当などを持って行ったときは、ランチスポットにもちょうどいい。
猫たちを見ながら島内をゆっくり散策
田代島の猫たちは、基本的にフレンドリーで人にすり寄ってくるネコが多い。ただ、猫たちにエサをあげることは禁止されているので注意したい。仁斗田港から細い道を歩き、ネコたちがくつろぐ様子を眺めながら仁斗田集落へ。ここには、オリジナルグッズを販売している「クロネコ堂」がある。土産店兼お休み処で、島内の猫情報にも精通。猫のよくいるスポットや見どころなど、島の情報を教えてもらえる。
猫は漁師にとっての守り神?
仁斗田港から徒歩20分ほどの、島の中央部分には猫神社がある。もともと田代島では養蚕が盛んで、カイコの天敵であるネズミを捕ってくれる猫を大切にしていたという。また、江戸時代後期には、島内の沿岸部に番屋が設置され、そこへ出入りする漁師から猫たちがエサをもらうようになり、関係性が深くなっていった。ある日、大謀網を設置するための岩を漁師が採っていたところ、崩れた岩が猫に当たり死んでしまうという事故が起こった。このことに心を痛めた網元は、死んだ猫を手厚く葬ったところ、それから大漁が続き、海難事故がなくなったという。以来、葬られたネコは猫神様となり、現在まで島では猫が大切にされている。田代島へ行ったなら、猫神社へのお参りにも行こう。
キャンプを楽しめるマンガアイランド
漫画と縁の深い石巻ということで、田代島にはマンガアイランドというアウトドア施設がある。漫画家の里中満智子氏やちばてつや氏がデザインした、猫の形をしたロッジがあり、センターハウスには両氏の直筆の絵が描かれている。テントサイトもあり、コバルトブルーの大海原を見ながらのキャンプは、田代島ならではの楽しみだ。自然いっぱいのなかでたくさんの猫と触れ合いながら過ごせる田代島。日帰りでも宿泊でも楽しめる離島で、のんびりと猫に癒やされる休日はいかが?
スポット詳細
情報提供: ナビタイムジャパン