旧幸福駅駅舎
たくさんの恋人たちを迎えてきた幸福駅で、新しい幸せを探そう
「#幸福駅」で検索するとステキな光景に出合える
レトロな駅舎と整備された花壇、幸福の鐘、そしてオレンジ色の列車が並ぶ姿が美しい幸福駅。国鉄広尾線の廃線と同時に廃駅となったが、訪れる人が絶えない人気スポットだ。「#幸福駅」でインスタグラム検索すると、2万を超える投稿がある。もともとここ一帯は「幸震(サツナイ)」と呼ばれる地域だったが、福井県からの入植者が多かったので、それぞれの地名の頭の文字を取って「幸福」と呼ぶようになった。そして縁起がいいこの呼び名を駅名として採用。1973年(昭和48)にNHKの紀行番組『新日本紀行』で『幸福への旅~帯広~』が放送され、同路線にあった愛国駅とともに有名になった。
レトロな車両を体験&撮影しよう
幸福駅に展示されている車両は全部で3つ。オレンジ色のディーゼル車2台のうち、1台は運行当時の車内をそのまま展示している。向かい合わせで少し固い座り心地の座席や、レトロな扇風機などが郷愁をそそる。また線路専用の除雪車もある。もう1台の列車内には、ウェディング体験のできるイベント「ハッピーセレモニー」を体験したカップルの写真のほか、姉妹駅である台湾の合興駅(台湾では有名な恋人の聖地)との交流を示す展示物がいっぱいだ。※展示車両は閉鎖の場合あり
結婚式を挙げたいカップルから圧倒的支持
幸福駅でのウェディング体験「ハッピーセレモニー」には、2人から参加でき、同性同士でも利用可能。いちばんリーズナブルなのは、レンタルドレス&自由撮影の「セルフプラン(2000円)」だが、そこに1000円追加し幸福村のスタッフに撮影してもらえる「フォトプラン」が断然お得。なお、サイズの都合から靴は持参がおすすめだ。駅舎と幸福の鐘の間にレッドカーペットを敷き、音楽の流れるなかオリジナルの「幸福願札」の記入を行う模擬挙式がセットになった「セレモニープラン(5290円)」は、結婚式を挙げられなかったカップルが多く利用している。衣装は持ち込みもできるので「結婚式で着ただけになっているドレスをもう一度着たい」という人にもおすすめだ。自然のなかで行う挙式体験は感動も大きいはず。※料金は変更の場合あり
土産探しをしたら、カフェでゆっくり過ごそう
幸福駅には土産物店とカフェがある。「カフェ幸福村」では十勝地サイダー(270円)や幸せソフトクリーム(360円)などの十勝スイーツが楽しめる。ハッピーセレモニーの受付もこちらで。意外と知られていないのが、幸福駅の夜のライトアップ。付近の店が閉店すると、駅のホームがライトアップされ一気にロマンチックな雰囲気に。幸福駅では当日のスタンプのほか、希望すれば誕生日のスタンプも押してもらえる。幸福を願う人が、自分の名刺を駅舎の壁に貼り付けるという習わしが残り、今でも駅舎の壁一面には、たくさんの名刺が貼られている。廃駅から40年以上が経っても、多くの人が幸福を願って訪れる場所なのだ。※各料金は変更の場合あり
スポット詳細
情報提供: ナビタイムジャパン