夕張市石炭博物館
日本の近代産業を支えた炭鉱の歴史に触れることができる
炭鉱の歴史を後世へ伝える場
炭鉱の町・夕張の歴史が始まったのは、1888年(明治21)。技師であった坂市太郎が、夕張を流れる志幌加別(しほろかべつ)川の上流で石炭の大露頭を発見したのがきっかけだった。1890年(明治23)に炭鉱が開始され、それ以降、夕張は炭鉱の町として栄えていく。最盛期には大小24の鉱山があり、人口も12万人にまで増えた。しかし、1960年代半ばに入ると鉱山が次々に閉山。そこで炭鉱の歴史を後世に伝えていこうと誕生したのが、「夕張市石炭博物館」を含むテーマパーク「石炭の歴史村」だった。
夕張という町の歩みがわかる
2006年(平成18)に石炭の歴史村は閉鎖され博物館も休館となったが、歴史・資料的価値の高さから2018年(平成30)4月、炭鉱および夕張の歴史の奥深さとおもしろさを伝える施設として、リニューアルオープンした。博物館の駐車場から少し坂道を上っていくと、本館の入り口に到着する。建物の中に入り、受付を済ませたら2階へ進もう。炭鉱による繁栄、石炭産業衰退後の観光開発と夕張市の財政破綻、そして現在へと続く夕張の歩みが、見やすくわかりやすく展示されていて、つい引き込まれてしまう。これらの展示を見たあとは、立坑ケージをイメージしたエレベーターで地下展示室へ移動する。
想像以上にリアルな地下展示
炭鉱マンになったような気分で、レトロなエレベーターに乗り、地下へ一気に下りていく。地下展示室に降り立つと、そこは炭鉱ワールド。歴史の古い順に炭鉱技術や作業の様子などが展示されている。実際に使われていた道具や器具の展示はもちろん、マネキンを使って坑内の様子が再現されており、炭鉱繁栄当時の空気感がリアルに伝わってくる。どんどん歩みを進めていくと、採炭機械のドラムカッターの実演運転も見ることができる。30分ごとにスタッフが解説付きで運転。スタッフのなかには実際の元炭鉱マンもいるので、当時の詳しい話を聞けることもある。
石炭の大露頭も忘れずに見学しよう
長く続く地下展示室を見終えると、ちょうどそこが博物館の出口。外に出ると目の前に駐車場がある。ミュージアムショップで買い物をするには、再び外から坂を上って入り口まで戻ることになるため、先に買い物をしておくのがおすすめだ。地元菓子店の「石炭カステラ」や黒いどら焼き「たんどら」などを購入できる。また、駐車場の奥には、北海道の天然記念物に指定されている大炭層の露頭もあるので、帰る前に見ておきたい。札幌からのアクセスは、国道274号から道道3号を走って1時間30分ほど。高速を使うと道央道利用、岩見沢経由で1時間15分ほど。新千歳空港からも一般道を使い1時間ちょっとで到着する。
スポット詳細
- 住所
- 北海道夕張市高松7番地 地図
- エリア
- 夕張・美唄エリア
- 電話番号
- 0123525500
- 時間
-
[9月まで]10:00-17:00
[10月以降]10:00-16:00
※最終入場は閉館の30分前 - 休業日
- 火(GW・お盆・祝日は開館の場合あり)、冬期(11月上旬-4月下旬)
- 料金
-
【入館料】
[一般]大人(中学生以上)720円、子供(小学生)440円
[団体]大人(中学生以上)660円(20名以上)
[障がい者]大人(中学生以上)660円(本人のみ)
※未就学児は無料 - 駐車場
-
あり
※無料 - クレジットカード
- 可(VISA、MasterCard、JCB、AMEX、銀聯、DISCOVER、Diners Club)
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 可(Suica、PASMO、QUICPay、iD、Apple Pay、交通系電子マネー)
- Wi-Fi
- なし
- コンセント口
- あり(4口)
- 喫煙
- 可(館外に喫煙コーナー)
- 平均予算
-
【昼】1,001-3,000円
備考: 入館料 お土産/1人 - 滞在目安時間
- 30-60分
- 車椅子での入店
- 可(貸し出し3台あり)
- 乳幼児の入店
- 可
情報提供: ナビタイムジャパン