中原悌二郎記念旭川市彫刻美術館
地元の日常空間に溶け込む国指定の重要文化財「旧旭川偕行社」
国の重要文化財指定の建物を利用
JR旭川駅から北へ車で約15分。近隣には旭川ゆかりの作家・井上靖の記念館があり、緑豊かな都市公園に面する閑静なたたずまいの美術館だ。建物は1902年(明治35)に旧陸軍第七師団の将校たちの社交場として建てられた洋館「旧旭川偕行社」を再利用。偕行社だった時代には、北海道行幸・行啓の際に皇太子時代の大正天皇や昭和天皇が宿泊され、陸軍の軍医総監だった作家・森鷗外が視察に訪れたときもここに泊まっている。白亜の木造2階建ての瀟洒な洋館に足を踏み入れると、天井が高くゆったりとした造り。ミシッ、ミシッと足元から聞こえる木の階段を上っていると、明治へ続くタイムトンネルを進んでいる気分になる。
近代彫刻の歩みを振り返る重要作品
中原悌二郎は1888年(明治21)に釧路で生まれ、9歳のときに旭川の養家のもとに移り住んだ。5年間を旭川で過ごしたあと、札幌中学校を経て画家を志して上京。やがて本格的に彫刻制作に取り組むが、1921年(大正10)、わずか32歳の若さで死去した。現存する作品はすべて同館が所蔵しており、いずれも近代彫刻の歩みを振り返るうえで、たいへん重要な作品となっている。また、美術館では、明治期としては珍しい洋風建築の内装を目にできるため、作品とともに注目したい。
常設展示のほか企画展や講座も開催
美術館が収蔵する彫刻作品は、中原悌二郎以外にも注目すべき作家の逸品がそろっている。第1回中原悌二郎賞の受賞者・木内克、悌二郎の影響で彫刻家になった加藤顕清、中原悌二郎賞の選考委員であった山内壮夫の作品など、日本の近代彫刻史を展望することができる優れたコレクションが並ぶ。美術館では彫刻の常設展示のほか、企画展、講演会、講座など、彫刻に関する各種事業を行っている。さらに彫刻作品と彫刻家に関する資料の収集に努め、「彫刻のまち旭川」にふさわしい個性ある内容となっている。また、旭川には買物公園や常磐公園をはじめ、市内各所に70点以上に及ぶ野外彫刻が設置され、地域全体で彫刻作品に親しめる環境が整っている。
スポット詳細
- 住所
- 北海道旭川市春光5条7 地図
- エリア
- 旭川エリア
- 電話番号
- 0166466277
- 時間
- 9:00-17:00(入館は16:30まで)
- 休業日
- 月(月が祝日の場合は翌日)
- 駐車場
- あり(7台)
- クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 不可
- Wi-Fi
- なし
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
- 平均予算
-
【昼】1-1,000円
備考: 450円から - 滞在目安時間
- 0-30分
- 車椅子での入店
- 可
- 乳幼児の入店
- 専用設備はなし(授乳室,おむつ替えスペース等)
情報提供: ナビタイムジャパン
クチコミ
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- 旧偕行社の建物を利用した彫刻美術館
- 旭川市にあった、陸軍第七師団の偕行社の建物を利用した、彫刻美術館。建物は国の重要文化財に指定されている歴史的建築物です。入館料は300円で、隣にある井上靖記念館とのセット券は500円。2階に中川悌二郎の彫刻12点が並べられています。ロダンや佐藤忠良など著名な芸術家の彫刻が展示されています。建物の見学と併せて、芸術鑑賞ができます。
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