津山まなびの鉄道館

博物館/科学館

希少な車両を展示する「鉄道」の総合施設

全国の鉄道ファンが訪れる「鉄道」の総合施設。壮大なスケールの扇形機関車庫には、貴重な車両が並ぶ。そして4つの展示室では、鉄道についてのあれこれをわかりやすく工夫して紹介、解説している。

放射状に線路が延びた機関車庫 放射状に線路が延びた機関車庫

機関車庫は現存する国内2番目の規模

「津山まなびの鉄道館」は、JR津山駅の構内にある鉄道に関する総合学習施設。国の近代化産業遺産になっている「旧津山扇形機関車庫」のリニューアルにともなって2016年(平成28)に開館した。旧津山扇形機関車庫と、あゆみルーム、しくみルーム、まちなみルームの4つの展示室で構成されている。JR西日本岡山支社が整備し、津山市観光協会が管理運営する。鉄道ファンから熱い視線を集めるのはなんといっても旧津山扇形機関車庫だ。姫新(きしん)線全通の1936年(昭和11)に完成したもので、直径約18mの台から放射状に線路が延び、車両を出し入れして方向転換する仕組みになっている。機関車庫は約2500平方メートルの広さがあり、17台を収容、現存するなかでは国内2番目の規模を誇る。

さまざまな車両の顔が並ぶ様子は壮観だ さまざまな車両の顔が並ぶ様子は壮観だ

デゴイチなど希少な車両が並ぶ

機関車庫には、デゴイチの愛称で親しまれた「D51形蒸気機関車」、プロトタイプとして1両だけ製造された「DE50形ディーゼル機関車」、特急やくもとして伯備線を走った「キハ181形気動車」などが収められている。さまざまな車両の顔をまとめて見ることができるのは扇形をした車庫ならではの魅力。外からの見学のみで、機関車庫の内部に入ることはできないが、車庫の壁や天井は蒸気機関車の煙で黒ずんでいて歴史を伝える。1970年(昭和45)、糸崎機関区(広島県三原市)を走ったのを最後に廃車となった「D51形蒸気機関車755号機」の汽笛が、「旅立ちの汽笛」として復活し、開館している日の12時と15時にそれを聞くことができるのもうれしい。

D51形蒸気機関車も展示されている。愛称「デゴイチ」は今も人気が高い D51形蒸気機関車も展示されている。愛称「デゴイチ」は今も人気が高い

精巧に作られたジオラマ

4つの展示室もそれぞれ見どころが多い。「あゆみルーム」は、岡山の鉄道の歴史、日本における鉄道の歴史を当時のできごととともに興味深く紹介している。安全で快適に運行される鉄道が、どのように正確に動いているのか、その技術や工夫について詳しく紹介。そしていちばんの人気は、「まちなみルーム」。旧津山扇形機関車庫などJR津山駅を中心とした市街地と、因美線沿線の風景を150分の1のスケールでジオラマ(縦3.6m、横4.5m)に再現してあるのが見どころだ。1時間に1度のジオラマショーでは、発光ダイオード(LED)で室内の照明を変え、朝、昼、夜とジオラマの市街地が変化していく様子も見ることができる。

「しくみルーム」の展示 「しくみルーム」の展示

入館券は昔懐かしい硬券の切符になっている 入館券は昔懐かしい硬券の切符になっている

スポット詳細

住所
岡山県津山市大谷
電話番号
0868353343
時間
9:00-16:00(最終入館15:30)
※季節などにより閉館時刻を繰り下げる場合があります。
休業日
月(祝日の場合は翌日)、12/29-12/31
料金
【入館料】
[大人(高校生以上)]310円
[小、中学生]100円
[幼児(小学生未満)]無料
※団体料金あり
駐車場
あり(約40台)
クレジットカード
可(VISA、MasterCard、JCB、銀聯)
電子マネー/スマートフォン決済
可(Suica、PASMO、QUICPay、iD、nanaco、WAON、楽天Edy、PayPay、LINE Pay、ALIPAY)
Wi-Fi
あり
コンセント口
なし
喫煙
不可
滞在目安時間
30-60分
車椅子での入店
乳幼児の入店
ペットの入店
可(ケージなどに入れて顔が出ないようにした場合に限る)
雨の日でも楽しめる
はい

情報提供: ナビタイムジャパン

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クチコミ

  • 鉄道好きでなくても楽しめる場所
    5.0 投稿日 : 2021.04.08
    津山駅そばにある施設。鉄道好きではありませんが、ホテルのチェックインまでの暇潰しでいきました。鉄道事故が多い昨今、鉄道の線路の切り替えや、カーブでの車輪の違いによる、脱輪率を実験出来るモデルなどがあり、スタッフの方もとても親切でした。
  • 数少ない扇形機関車庫が現存する鉄道館
    4.0 投稿日 : 2021.02.26
    二人の孫のお供で出かけました。JR津山駅に隣接していて、車庫には現役を引退した貴重な車両が保存・展示してあり、車庫の前には現役の「転車台」があり稼働しました。孫はプラレールや初めて見る蒸気機関車に夢中。私は半世紀ほど前に九州に帰省の折乗車した特急電車の車両に感極まっていました
  • 扇形車庫と気動車の異色のコラボ
    5.0 投稿日 : 2021.01.02
    扇形機関庫というとSLがセットなイメージがありますが、こちらはディーゼルカー、ディーゼルの機関車がメインです。雨風を受ける環境で保存されているにも関わらず機関庫も車両も保存状態は良好です。機関庫の経年劣化を考えると安全面で難しいかもしれませんが中に入り、車両側面や車内も見られたらいいなと思います。ディーゼルの機関車による転車台の回転も見られます。津山駅の留置線も隣接しているので今昔の車両の...

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