長浜鉄道スクエア
レトロなたたずまいが絵になる、現存する最古の駅舎
現長浜駅舎から歩いてすぐ
JR琵琶湖線・北陸本線長浜駅の西口から駐車場を挟んで線路と並行する道を3分ほど歩くと、踏切のすぐそばに長浜鉄道スクエアの正面がある。日本初の鉄道が新橋-横浜間に開通したのが1872年(明治5)のこと。その10年後の1882年(明治15)、長浜-敦賀間(柳ヶ瀬トンネル部分を除く)の鉄道が開通、同時に駅舎も完成した。東海道線が開業するまでの7年間にわたり、敦賀線(北陸線)の始発駅として、また長浜-大津間の鉄道連絡船の駅としての役割を担った。当時、駅の存在はもちろんのこと、西洋建築も珍しく、多くの人びとが駅や機関車を見物に訪れたといい、長浜の文明開化を象徴する貴重な歴史的遺産だ。窓枠やアーチ形の出入り口を飾る赤レンガ、風合いの増した石灰コンクリートの外壁など、140年の時を経たたたずまいは映画に登場しそうなほど絵になる。自由に立ち入れる庭にはベンチが据えられており、ちょっとした休憩にぴったり。新緑や紅葉の穴場的スポットでもある。
旧長浜駅舎のレトロモダンな室内を見学
入館受付は正面入り口の右手。吹き抜けとなったこの場所は元・三等待合室で、汽車時間表や賃銭表を掲げた当時の改札口「出札口」の様子を、人形を添えて再現している。当時、旅客運賃は一等、二等、三等に分かれていた。2023年(令和5)1月現在、長浜-木ノ本間は片道240円だが、当時は三等で十五銭。換算すると今の感覚で3000円程度と高価で、汽車に乗るということが特別なものだったことがうかがえる。旧長浜駅舎は1階部分の見学が可能で、左手の戸口をくぐると、一等・二等待合室がある。三等待合室とは異なり、ビロード張りクッションの長椅子が置かれていたという。休憩室、倉庫係、世話係の部屋、駅長室、事務室の順に連なっており、明治時代にタイムスリップしたような、ノスタルジー漂う空間だ。
長浜鉄道文化館と北陸線電化記念館を見学
旧長浜駅舎の改札口から通路を通り、長浜鉄道文化館へ。長浜と鉄道に関する歴史的資料を展示するほか、子どもが遊べる鉄道おもちゃや鉄道絵本、鉄道クイズのコーナーも。階段を上がって2階には、実物の80分の1の大きさのHOゲージの鉄道模型があり、ボタンを押せば現在の長浜駅の様子を表現したジオラマのなかで電車を走らせ楽しむことができる。隣接する北陸線電化記念館には、「デゴイチ」ことD51形蒸気機関車と電気機関車ED70形の1号機を歴史的車両として保存展示しており、こちらも見逃せない。鉄道スクエアのあとには、向かいにある国指定名勝・慶雲館や、羽柴(のちの豊臣)秀吉が築いた長浜城の復興天守(現・長浜城歴史博物館)の見学や、豊公園の散策へと足を延ばしたい。
スポット詳細
- 住所
- 滋賀県長浜市北船町1-41 地図
- エリア
- 湖北・長浜エリア
- 電話番号
- 0749634091
- 時間
- 9:30-17:00(最終入館16:30)
- 休業日
- 12/29-1/3
- 料金
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【入場料】
[大人]300円
[小・中学生]150円
※20名様以上は2割引き - 駐車場
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なし
※隣接に駅西駐車場あり - クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 可(PayPay)
情報提供: ナビタイムジャパン
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クチコミ
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- 長浜駅近くの線路沿い
- 閉館時間迫る頃に入館し、駆け足での見学になってしまいましたが、他の客は誰もいない貸切のような状態でのびのびと見せてもらえました。展示車両の運転席に座って写真撮影したりと、楽しみました。
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- Good
- 鉄道関係の仕事をしてますが、特に電車が好きって事もありません。長浜駅から直で行けるので、少し寄りましたが外から少し見えてるだけで十分でした。
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- 鉄道好きには面白い
- 長浜と敦賀を結ぶ鉄道が敷かれた経緯や東海道本線の成り立ちを紹介しており、東海道新幹線開通前後の写真や本も展示しているので昭和30年代の人は懐かしさを感じると思う。
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