叶 匠壽庵 寿長生の郷
一日たっぷり楽しみたい、自然豊かな丘陵地に広がる和菓子の郷
菓子売場には代表銘菓「あも」をはじめとした和菓子が並ぶ。隣には休憩できるホールも
山ひとつを開墾した壮大な敷地
公共交通機関を利用する場合はJR琵琶湖線の石山駅へ。北口から1日に4便運行している寿長生の郷行き無料送迎シャトルバスに乗ると、約30分でアクセスできる。1985年(昭和60)、「菓子づくりの原点は農業から」という想いのもと大津市南部の大石龍門にそびえる山を開墾し、本社と工場を備えた「寿長生の郷」をオープン。この地がはぐくむ農作物を中心に、各地の生産者と向き合って吟味した素材を使用して菓子づくりを続けている。20万平方メートルを超える広大な敷地には、ベーカリー、カフェ、食事処、菓子売場、茶室などが点在しており、四季の色彩に富む麗しい自然に包まれながら心安らぐひとときを過ごせる。山の中腹にある梅林には、「城州白梅」をはじめ梅の木が約1000本。毎年2月、咲き満ちる花は可憐な香りを漂わせて訪れる人々を魅了し、初夏に収穫された梅の実は、和菓子に姿を変えて店頭に並ぶ。
甘味処を併設する総合案内所はもともとあった古民家で、大石内蔵助にゆかりがあるという
梅林トンネルは人気の撮影スポット。白梅が咲く頃はもちろん、葉の茂る頃も美しい
予約不要のカフェや食事処
和菓子づくりの要といえば、餡。自慢の餡をより身近に味わってほしいと5年ほど前に開いた「Bakery&Cafe野坐(のざ)」では、「ゆめちから」を中心とした4種の国産小麦を厳選し、毎日パンを焼き上げている。いちばん人気は、湖北産の浅井大納言を使用し、パンにあうよう特別に炊き上げたつぶ餡をたっぷり詰め込んだ「匠のあんぱん」。ほかに「あんこバター」や、和菓子でもおなじみの丹波黒豆を織り込んだパン、シンプルなバゲットや食パンなどバラエティに富むパンが並ぶ。2階のカフェスペースでは、トーストやサンドイッチのモーニングやランチ、デザートが楽しめるので、サイフォンで丁寧に淹れたコーヒーと合わせてみては。また、梅林のそばにある食事&甘味処「梅窓庵(ばいそうあん)」では、「近江牛と里山野菜の陶板焼き膳」や「近江牛ひつまぶし膳」「近江軍鶏と朝倉山椒の親子丼」、伊吹産蕎麦など滋賀県産素材を使った料理や、ぜんざい、あんみつなどの甘味を味わえる。
パンやドリンクを購入し、外のベンチでピクニック気分を楽しむのもおすすめ
「匠のあんぱん」1個253円(イートイン)。「野坐ブレンド」660円はサイフォン式で提供される
香煎茶をかけるなど味の変化が楽しい「近江牛ひつまぶし膳」1980円
まだまだある、郷の魅力
「Bakery&Cafe 野坐」、「梅窓庵」のほか、総合案内所内の甘味処も予約不要で利用できる。「梅窓庵」に隣接する「山寿亭」の懐石料理、主菓子とお抹茶を味わえるお茶席や、作法をレクチャーしてもらえるお茶席体験教室、時折開催されるワークショップなどは予約も可能なので事前に公式ウェブサイトで確認を。お土産選びには、風格漂う長屋門をくぐった先にある菓子売場へ。ふっくらと艶やかなつぶ餡で求肥をくるんだ代表銘菓「あも」をはじめ、定番から季節限定のものまで多彩な和菓子が並ぶ。主要な建物が点在する中心部を離れると、四季折々の山野草が育つ「野の花観音径」、寿長生の郷の土を使って器を作る「陶房 十〇地(とわぢ)」、梅林を一望する「山のテラス」があり、総合案内所から約30分で持国天を祀る山頂へ行ける。街の喧騒から逃れて五感を潤す桃源郷へ、時間をたっぷりとって出かけてみてはいかが。
スポット詳細
- 住所
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滋賀県大津市大石龍門4-2-1
地図
- エリア
- 大津エリア
- 電話番号
- 0775463131
- 時間
- 10:00-17:00(各施設により営業時間が異なる)
- 休業日
- 水(季節により変更あり)
- 料金
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[駐車料金]1,000円(イベント開催時のみ)
※苑内で使用できるお楽しみ券1,000円分お渡し - 駐車場
- あり(約50台)
- クレジットカード
- 可(VISA、MasterCard、JCB、AMEX、銀聯、UC)
- 電子マネー/スマートフォン決済
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可(PayPay)
※菓子売場のみ(菓子売場以外は利用不可) - Wi-Fi
- あり
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 可(Bakery&Caf 野坐、総合案内所 ※古民家 のみ可)
- 平均予算
- 【昼】1,001-3,000円
- 滞在目安時間
- 60-120分
- 車椅子での入店
- 可
- 乳幼児の入店
- 可
情報提供: ナビタイムジャパン
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クチコミ
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- 初めて訪問しましたが 里山感タップリな中 種々のタイプの美味しさに触れることが出来ます
- 《梅狩り(6月11日-7月3日)》が始まる前の6月4日 妻と初めて訪問しました。入口に 訪問当日の[営業施設案内(添付 写真参照)]があり、茅葺屋根の[総合案内所]で[寿長生の郷のパンフレット(添付 写真参照)]を入手されることお薦めします、手元にパンフレットを持って散策しないと こちらの魅力を十分に楽しめないと感じました。[梅窓庵]で《近江牛ひつまぶし膳1980円税込》《葛餅880円税込...
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- ゆったり里山、気持ち良いけど疲れます
- 「寿長生の郷」を「すないのさと」と読むんですね-。浅学の私には始めどう読むんだか?苦労しました。 何はともあれ、あの和菓子で有名な「叶匠壽庵」が6万3000坪の里山に自然を生かしながら、自家製の和菓子工場、又、「農工一つの菓子つくり」のもと素材を育てて「自然を感じる」所から菓子つくりは始まる。と、9品種、1,000本の梅林、ゆず畑、山野草栽培、茶席と囲炉裏用の炭焼き、陶器の陶房、除草と堆肥作りの...
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- 懐石料理
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