浮御堂
「近江八景」のひとつ「堅田の落雁」で名高い湖上のお堂
1000年以上前の平安時代に創建
JR堅田駅から町内循環バス「出町」で下車し、徒歩5分ほど。現在は京都市北区の大徳寺に属する臨済宗の禅寺だが、創建は今から1000年以上も前の平安時代後期にさかのぼり、比叡山の横川恵心院に住む僧・源信(恵心僧都)が、湖上の安全と衆生済度を願って千体の阿弥陀仏を祀ったのが始まりだ。古来この地は京の都に近く湖上交通の要衝であったことから、室町時代には大徳寺の一休禅師や浄土真宗の中興の祖・蓮如上人なども訪れたという。「三井の晩鐘」や「比良の暮雪」などとともに「近江八景」のひとつに名を連ねるが、「堅田の落雁」の落雁とは、渡り鳥の雁の群れが空から舞い降りてくる様子を表しており、江戸時代に活躍した歌川広重の浮世絵でその情景をうかがい知ることができる。
石の橋を渡って浮御堂へ
江戸時代以降の浮御堂は、第115代・桜町天皇から賜った京都御所の能舞台を移築したものだったが、1934年(昭和9)の室戸台風で倒壊。現在の浮御堂は倒壊の3年後に再建されたものだ。石橋を渡り、欄干をめぐらせた回廊を歩いてお堂の反対側へ。こちらが正面で、堂内には恵心僧都が刻んだという一千体の阿弥陀仏「千体仏」、中央の厨子には特別な行事のときにのみ開帳される本尊を安置する。お堂前の舞台からは、伊吹山、長命寺山、近江富士(三上山)、琵琶湖唯一の有人島である沖島など琵琶湖のパノラマビューが、西側を振り返ると比叡山や比良連峰の雄大な景色が広がる。さえぎるもののない空を仰ぎ、寄せては返す波の音に耳を傾けていると、次第に心が鎮められていく。
浮御堂以外の見どころ
石橋の手前に立つお堂は1766年(明和3)に建てられた観音堂で、秘仏の本尊・聖観音像(重文)のほか、薬師如来像、十一面観音像、干支の仏「十二神将」、西国三十三所札所33体の観音像などを安置する。境内の南側にたたずむ茶室「玉鈎亭(ぎょくこうてい)」は、先代の浮御堂の古材で建てられたものだ。この地にはかつて松尾芭蕉や小林一茶、葛飾北斎らも訪れ和歌や絵画を残しており、境内には芭蕉、高浜虚子、高桑蘭更(らんこう)、阿波野青畝(あわのせいほ)の句碑が立つ。中秋の名月の翌日に開かれた月見の宴で芭蕉が詠んだという「鎖(じょう)あけて月さし入れよ浮御堂」の句も。歌の心得がなくとも思わず一句詠みたくなる、そんな風趣が境内一円に満ちている。
スポット詳細
- 住所
- 滋賀県大津市本堅田1-16-18 地図
- エリア
- 大津エリア
- 電話番号
- 0775720455
- 時間
-
8:00-17:00
[12月]8:00-16:30 - 休業日
- 無休
- 料金
- [拝観料]300円
- 駐車場
- あり(20台)
- クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 不可
- Wi-Fi
- なし
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 可(喫煙所のみ)
- 英語メニュー
- あり
- 車椅子での入店
- 可
- ペットの入店
- 可(小さい動物で抱きかかえられる場合のみ)
- 雨の日でも楽しめる
- はい(警報がでている場合は休み)
情報提供: ナビタイムジャパン
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クチコミ
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- 雁連ね近江八景浮御堂
- ちょっと前に、堅田落雁を模した日本庭園があり、いつか来ようと思っていた場所です。5日間の小豆島旅行の帰りに立ち寄りました。朝8時から拝観可能ですお堂はもちろんですが、敷地内に特徴的な松がいくつかあり楽しめます
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- 近江八景「堅田の落雁」で名高い浮御堂
- 近江八景「堅田の落雁」で名高い浮御堂です。陸側から約15メートル離れた琵琶湖内にあります。お堂内には多数の金色の小さな仏像があります。趣のあるお堂でした。浮御堂は満月寺の中にあります。満月寺には浮御堂以外に観音堂、茶室玉こう亭、芭蕉の句碑などがあります。5-6台ほど停められる駐車場がお寺の前にありました。
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- 人気のスポット、来てみてよかったです!
- 比叡山観光の後どうしようか迷いましたが、来てみてよかったです。きれいに手入れされた境内と見事な枝ぶりの松、浮御堂、琵琶湖の取り合わせが独特の美しい景観をつくっていて、人気スポットであることにすごく納得できました。奥比叡ドライブウェイを下りて10分ほどで着きました。
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