常楽寺

寺院

本堂と三重塔、2つの国宝を擁する湖南三山の古刹

奈良時代の和銅年間に創建された常楽寺は、長寿寺、善水寺とともに湖南三山に名を連ねる。本堂と三重塔、2つの国宝が並び立つ様は圧巻。紅葉や青モミジの美しさでも名高い古刹を訪ねてみよう。

秋には8種約370本のモミジと1000本のドウダンツツジが境内を彩る 秋には8種約370本のモミジと1000本のドウダンツツジが境内を彩る

紫香楽宮の鬼門守護として繁栄

JR草津線石部駅から南へ4kmほど。石部駅からコミュニティバス「めぐるくん」で10分、「西寺」のバス停から徒歩4分で到着する。常楽寺は、和銅年間(708-715年)に元明天皇の勅命により良弁(ろうべん)僧正が開いた阿星寺(あせいじ)五千坊のひとつ。奈良時代中期には、聖武天皇が造営した「紫香楽宮」(現在の滋賀県甲賀市信楽町北部)の鬼門を守護する寺として栄えたという。同じく湖南三山の長寿寺が阿星山北東側のふもとに位置するため「東寺」と呼ばれるのに対し、北西側のふもとに建つ常楽寺は「西寺」とも呼ばれる。

常楽寺の入り口。この奥に拝観受付所がある 常楽寺の入り口。この奥に拝観受付所がある

本堂と三重塔、2つの国宝と対峙

受付から右手へ進んだ途端、並び立つ本堂と三重塔の荘厳さに圧倒される。1360年(延文5)の火災により創建以来の諸堂は全焼。現在の本堂は南北朝時代、三重塔は室町時代に再建されたものだ。本堂内陣中央厨子には、無病息災、長寿のご利益を授けてくれるという秘仏・木造千手観音坐像(重要文化財)が安置されている。御開帳は33年に一度で、次回は2036年(令和18)の春頃だ。火災当時、厨子の中の本尊は焼失してしまったが、両脇を守護する二十八部衆と風神雷神は僧侶たちが命がけで運び出し、火難から逃れたという(風神と摩睺羅伽王は盗難に遭い、現在行方不明)。本堂左手、木立の間にそびえる三重塔は、内部は見られないが、初層に釈迦如来坐像を安置、その背後に国家安穏・護国豊穣を願う釈迦説法図が描かれているという。

石仏巡りの散策路から一望する本堂と三重塔 石仏巡りの散策路から一望する本堂と三重塔

三重塔の再建は1400年(応永7)頃と伝わる。総高は22.8m 三重塔の再建は1400年(応永7)頃と伝わる。総高は22.8m

西国観音霊場の石仏巡りへ

本堂と三重塔の見学のあとは、西国観音霊場の石仏巡りをしてみよう。本堂と三重搭の背後の散策路を時計回りに歩き、点在する石仏を巡拝するというもので、三重塔手前の石段下に据えられた石仏からスタート。彼方の山を借景とした本堂や三重塔の眺望がすがすがしく、鳥のさえずりや木々の葉擦れの音も心地良いので、ぜひ足を延ばしてみよう。石仏巡りを終えてふもとに戻ると、左手に薬師如来を安置する薬師堂が現れる。かつては江戸時代に作られた薬師如来が安置されていた(盗難により現在は所在不明)。現在は、信楽の陶芸作家により寄進された信楽焼の薬師如来が安置されている。

石仏巡りの散策路は約150m。所要時間は5-10分 石仏巡りの散策路は約150m。所要時間は5-10分

第23番、勝尾寺(かつおうじ)の石仏 第23番、勝尾寺(かつおうじ)の石仏

信楽焼の薬師如来を安置する薬師堂 信楽焼の薬師如来を安置する薬師堂

スポット詳細

住所
滋賀県湖南市西寺6-5-1
電話番号
0748773089
時間
10:00-15:30
休業日
不定休(要予約)
料金
[入山料]大人600円、中・高校生300円、小学生以下無料(保護者同伴のみ)
駐車場
あり(60台)
クレジットカード
不可
電子マネー/スマートフォン決済
不可
Wi-Fi
なし
コンセント口
なし
喫煙
不可
滞在目安時間
30-60分

情報提供: ナビタイムジャパン

クチコミ

  • 紅葉に映える境内は見事です。
    4.0 投稿日:2019.12.04
    湖南三山の常楽寺です。県道119号線から少し入ったところにあります。長寿寺から来ると標識が分かりにくいです。三重塔を目印にするとよいと思います。檀家がなく、住職一人で管理されているようで大変だろうと思いました。今、日本の寺院の多くは、檀家の減少で大変なようで、大変さは理解できます。それでも、境内はきれいに整備されていました。しかし、本堂は入れませんでした。境内は、紅葉がきれいで、三重塔は良かったで...
  • 湖南三山の古刹。11月は特別拝観で予約なしでお参りできる。
    4.0 投稿日:2019.11.23
    甲西駅を起点にここ常楽寺と長寿寺を徒歩で巡った。甲西駅からは4.2km、概ね1時間弱の行程であった。2019年の紅葉は11/23は終盤の感じであったが、国宝の本堂と三重の塔をめぐる周回道は紅葉がみごとであり、檜皮葺の古色蒼然とした本堂を上から鑑賞することができた。紅葉期間のは本堂内を予約なしで巡ることができた。本堂内は監視カメラ設置との表示もあって物々しさもあったが、仏像は鎌倉時代、一部は平安時代...
  • 本堂と三重塔が国宝に指定されています
    5.0 投稿日:2019.03.28
    710年頃創建と言われ、長寿寺の東寺に対して西寺と呼ばれる天台宗の古刹です湖南三山の一寺で本堂と三重塔が国宝に指定されていて、天台寺院のセオリー通り本堂の左後方の一段高い所に三重塔が配置されています。本堂と三重塔を囲むように三十三体の観音石仏が祀られており、それら全てをお参りすると近江西国三十三所観音巡礼したのと同じだけのご利益があるとのことです。なお、秋の特別公開期間以外は閉門していること...

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