善水寺
桓武天皇の病を癒やした最澄ゆかりの霊水が湧く
最澄が雨乞いの地を求めた場所
JR草津線甲西駅から湖南市巡回バス下田行き「岩根」で下車し、岩根山の参道を10分ほど上る。車なら本堂近くの駐車場まで行くと便利。善水寺の歴史は、奈良時代中期、元明天皇の命により国家鎮護の道場として建立した和銅寺が始まりだ。平安時代初期、和銅寺にやってきたのが天台宗の開祖・最澄。延暦寺のお堂を建てるため甲賀の地で切り出した材木を筏に乗せて運ぼうとしたが、川の水が少なくて筏を流せない。雨乞いの祈祷を行う地を探していたところ、一筋の光に導かれて和銅寺へ。池の中に現れた薬師仏を祀って雨乞いの祈祷をすると、雨が降り、川の水が増えて無事比叡山のふもとまで木材を運べたという。
最澄が薬師仏に出合った本堂東の百伝池。池の中島に弁才天を祀る
寺名の由来も最澄にあり
京の都で桓武天皇が病に苦しんでいたおり、最澄がふたたび和銅寺を訪れ、薬師仏が現れた池の水を汲んで祈祷し、献上したところ天皇の病がたちまち癒えたことから「善水寺」の名を賜ったという。そんな善水寺のいちばんの見どころは、最澄の逸話が残る百伝池と国宝の本堂。堂内の両脇には戦後の大雨で流失した仁王門の仁王像が安置され、堂内を見守っている。本堂内陣には本尊の秘仏・薬師如来像をはじめ30余りの仏像が安置されており、本尊を筆頭に重要文化財が多数。明治になって本尊の修理を行った際、くり抜かれた胎内から稲もみと993年(正暦4)の年号が記された文書が見つかり、話題となった。
「善水元水」の霊水は自由に汲むことができる。ペットボトルも販売
ほかにもある、境内の見どころ
百伝池の周りには、延暦寺の第18代・天台座主の等身大尊像を祀る元三大師堂、石段の上には六所権現社が建つ。六所権現社は創建時からこの寺を見守ってきた社で、伊勢、春日、八幡、賀茂、熱田、鹿島、それぞれの神をひとつの社殿に祀っているという。また、拝観受付所から100mほど山を下りたところに建つ観音堂へも足を延ばしてみよう。東側の墓地の向いにそびえる8.2mもの巨岩に刻まれた不動明王は必見だ。
スポット詳細
- 住所
- 滋賀県湖南市岩根3518
- エリア
- 湖南・草津エリア
- 電話番号
- 0748723730
- 時間
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9:00-16:00
[3月-10月]9:00-17:00 - 休業日
- 無休
- 料金
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【入山料】
[大人]600円
[中高生]300円
[小学生]無料 - 駐車場
- あり(80台、大型バス4台)
- クレジットカード
- 可(VISA、MasterCard、JCB、AMEX、銀聯、DISCOVER、Diners Club)
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 可(Suica、PASMO、QUICPay、iD、nanaco、Apple Pay、PayPay、LINE Pay、d払い、auPAY、ALIPAY)
- Wi-Fi
- あり
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 可(トイレベンチのみ)
- 滞在目安時間
- 30-60分
- 車椅子での入店
- 可
- 乳幼児の入店
- 可
- ペットの入店
- 可(ゲージ入りのみ、本堂不可)
- 雨の日でも楽しめる
- はい
情報提供: ナビタイムジャパン
クチコミ
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- 南北朝時代に再建されました
- 大きな屋根の曲線が美しい本堂でした。中には薬師如来が本尊として安置されています。昭和29年に国宝に指定されたようです。
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- 湖南市にある三つの国宝の寺のうちの一つ
- 湖南市にある三つの国宝の寺のうちの一つ。南北朝時代に建てられたという国宝の本堂は常楽寺より少し規模は小さいですが、躍動感のある優雅な印象。寺は、和銅年間(710年頃)、元明天皇の勅願で創建。桓武天皇の病気が最澄が献上した霊水によって回復したことが名前の由来。その霊水は今でもあって、私もペットボトルに詰めて帰りました。
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- 内陣の仏像は見応えがあります
- 善水寺はびわ湖八十八カ所第九十三番札所と湖南三山の一つに指定されているお寺です。善水寺は710年頃に元明天皇の勅願により創建された天台宗のお寺で、国宝に指定されている本堂は1364年の再建で、入母屋造りの檜皮葺の大きなお堂です。内陣には本尊の薬師如来、不動明王、兜跋毘沙門天などの多くの仏像の他、山門から移設された仁王像が安置されており、多くが重要文化財に指定されていて、見応えがありました。訪...
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