長命寺
琵琶湖を一望、健康長寿を願う西国三十三所観音霊場の古寺
808段の石段を上り、山門をくぐる
JR東海道本線(琵琶湖線)の近江八幡駅から近江鉄道バスで25分ほど、長命寺バス停で下車する。バス停のすぐそばには長命寺港があり、まずは港から琵琶湖の眺めを楽しむのもいい。長命寺山の標高は333m、中腹に建つ長命寺へは808段もの石段を上がっていく。車幅がさほど広くない車なら、狭い山道を抜けて山腹の駐車場までショートカットするのもおすすめだ。ここからなら100段ほどで山門までたどり着ける。山門をくぐり、さらに70段ほどの石段を上がれば本堂にたどり着く。
寺で最古の本堂で、観音様に手を合わせる
石段を上りきって振り返ると、諸堂の瓦屋根や木々の向こうに琵琶湖が見える。すがすがしい眺望に疲れが癒えたら、本堂へお参りしよう。焼失を経て1524年(大永4)に再建された本堂は、装飾を控えた格調高い建築であり、長命寺境内で最も古い。本堂内陣中央に安置されるのは、本尊の千手観音立像。左側の聖観音立像、右側の十一面観音立像とともに重要文化財に指定されている。本堂裏手に回ると、巨石「六処権現影向石」が目に飛び込んでくる。聖徳太子がこの地に寺を開くよりも遥か昔、景行天皇の忠臣であった武内宿彌(たけのうちすくね)が祈願し、300歳を超える長寿を全うしたという霊石だ。
重要文化財の建築群に注目
本堂東側にそびえるのは、艶やかな総丹塗りの三重塔。屋根は薄い木の板を幾重にも重ねた杮葺き、各層には高欄付きの縁をめぐらした優美な造りで、桃山時代の搭として貴重な遺構。三重搭のかたわらにある護摩堂も美しい丹塗りで重要文化財だ。本堂西側には、釈迦如来、阿弥陀如来、薬師如来の三尊を祀る三佛堂(さんぶつどう)、寺が開かれる以前から鎮座する「護法権現社」が回廊で結ばれており、2021(令和3)年に国の重要文化財に指定された。
絶景を望むとっておきの場所へ
小高い場所に建つ鐘楼(重要文化財)付近から、三佛堂、本堂、三重塔が一望できる。ここが長命寺でいちばんのフォトスポットだが、見どころはまだある。鐘楼からさらに西側、商売繁盛のご利益があるというお稲荷さん、そして天狗を祀る太郎坊大権現へ。境内でいちばん高い場所にあり、琵琶湖が一望できる。拝殿の建物を額縁に見立てて眺める絶景に会いに、ぜひ足を延ばそう。
スポット詳細
- 住所
- 滋賀県近江八幡市長命寺町157 地図
- エリア
- 近江八幡エリア
- 電話番号
- 0748330031
- 時間
- [拝観時間]8:00-17:00
- 休業日
- 無休(暴風警報発令の場合など荒天時は閉門)
- 料金
- [拝観料]無料
- 駐車場
- あり(30台)
- クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 不可
- Wi-Fi
- あり(Biwako-free-wifi)
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
- 滞在目安時間
- 30-60分
情報提供: ナビタイムジャパン
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クチコミ
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- 巨石と琵琶湖の景観が印象的です
- ご祭神は太郎坊権現で、長命寺の総鎮とのことです。長命寺の境内にあります。太郎坊は天狗で、ここは阿賀神社の奥の院との説もあるとのことです。
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- 琵琶湖方面の眺望が開けた場所⛩
- 長命寺の境内に鳥居が立ち、先に進むと「太郎坊権現社」が立っていました。長命寺の麓から石段を上がると疲労感が強く、西国三十三箇所巡りの参拝者の中でもここまで行く人は少な目となっていました。猶、境内手前からは琵琶湖方面の眺望が開けていました。
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- 西国31番札所・自然崇拝の巨岩と琵琶湖の眺望
- 西国31番札所長命寺で本堂の左手の高みに鐘楼があります。鐘楼の更に左に太郎坊権現社があります。長命寺の総鎮守です。太郎坊とは大天狗の名で天文年間(1532-1555年)後奈良天皇の時代に長命寺にいた普門坊なる超人的力をもった僧が寺を守護するため大天狗に変じたと伝わります。拝殿前からの琵琶湖の眺望が見事です。本堂前から眺める琵琶湖は一部高い木立に遮られますがこの高みからは展望がひらけ実に見事な眺めで...
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