金剛輪寺
国宝本堂で重文の仏像群を間近に鑑賞できる湖東三山の名刹
千体地蔵に見守られ参道をゆく
最寄りのJR琵琶湖線稲枝駅から金剛輪寺までは約10kmあるため、予約型乗合タクシーを利用するのがおすすめ。紅葉時季ならJR琵琶湖線彦根駅から湖東三山連絡シャトルバスが運行している。金剛輪寺は奈良時代中期、聖武天皇の勅願により行基が開いた寺院で、行基みずからが彫った秘仏・聖観世音菩薩を本尊とする。大きな提灯が目印の総門をくぐり境内へ。本坊・明寿院付近から本堂までの参道両脇には参詣者が奉納した「千体地蔵」が連なっている。地蔵一体一体の前に輪廻転生の思いなどを込めて添えられた風車がそよ風でくるくると回り、参道をゆく人を和ませてくれる。
重要文化財の二天門は室町時代のもの。江戸時代に2階部分が取り壊され今にいたる
鎌倉時代の和様建築を代表する本堂へ
長い石段を登り切った先に、織田信長の焼き打ちを免れた二天門、本堂「大悲閣」、三重塔が建つ。一帯は紅葉の美しさでも名高く、開祖・行基によるこんなエピソードが残る。行基が拝みながら観音像を彫っていると、木肌からひと筋の血が流れ落ちた。観音様に魂が宿ったとして彫る手を止め、そのまま本尊として祀ったといい、境内の紅葉が「血染めの紅葉」と呼ばれるゆえんとなっている。本堂「大悲閣」は、鎌倉時代の和様建築を代表するもので、国宝に指定。内部には本尊とともに秘仏であり日本最古の木造大黒天(重要文化財)も安置する。阿弥陀如来や四天王、十一面観音立像など重要文化財の仏像群を須弥壇の裏側にまで回って拝むことができ、仏像初心者にも見ごたえ十分だ。
国の名勝である3つの庭園を散策
本堂で手を合わせたあとは、参道を下り、本坊・明寿院の山門(白門)まで戻ろう。江戸時代の創建とされる明寿院は、かつて学びの場であったという。南・東・北の三方を囲むように桃山時代から江戸時代にかけて造られた国の名勝庭園が広がり、「心」の文字を表す池が3つの庭を結んでいる。庭園をそぞろ歩きながら異なる趣や四季の花々を楽しみたい。金剛輪寺といえば、1月18日の「初観音」も有名。一年間の家内安全と無病息災を願う行事で、無料接待の名物「厄除けかぶら汁」が冷えた身体を温めてくれる。
スポット詳細
- 住所
- 滋賀県愛知郡愛荘町松尾寺874
- エリア
- 湖東・彦根エリア
- 電話番号
- 0749373211
- 時間
- 8:30-17:00
- 休業日
- 無休
- 料金
- [拝観料]600円
- 駐車場
- あり(300台)
- クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 不可
- Wi-Fi
- なし
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
- 滞在目安時間
- 30-60分
情報提供: ナビタイムジャパン
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クチコミ
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- やっと登れた
- 金剛輪寺の境内は広く、本堂に上がるには相当の石段をあがる必要あり。最後の急な石階段を登りきると本堂に続く二天門に到着。
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- 大きな草鞋が印象的です。
- 湖湖東三山の紅葉が素晴らしいと聞いていましたが、車でないと不便な場所だったのであきらめていました。湖東三山を通るシャトルバスが紅葉の時期に走ると聞いて行ってきました。JR彦根駅から30分から1時間おきに出ていました。1番目の9時発に乗るため、8時30分頃に着きました。すでに大勢の人が並んでいました。1日乗り放題のチケットはバス停近くで販売されていました。オレンジがかった紅葉で囲まれた門をくぐ...
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- 神聖な本堂への入口
- 紅葉の名所、湖東三山の1つである金剛輪寺の最大の見どころはこの二天門を越えた本堂を中心としたエリアだと思います。この場所に来るためには手前の長い参道を登ってこなければなりません。特にこの二天門の直前の石段がきついですね。でも登った後の光景には感動しますんで頑張って登るしかないですね。この二天門は本堂や三重塔よりは新しい時代に建立されたものらしく、はじめは二階建ての楼門を予定していたが1階だけ...
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