中田島砂丘
季節と時間により、さまざまな表情を見せる日本三大砂丘のひとつ
まさに砂の丘。左右に見えるのは堆砂垣(たいさがき)。砂が風に流されてしまう飛砂を防ぐために設置されている
砂丘のいただきからの眺め。海岸まで300mほど砂浜が続き、その先に海と空が延びていく
一歩一歩踏みしめるように砂の丘の上へ
砂丘と聞いてまず思い浮かべるのは鳥取砂丘かもしれないが、浜松市の海岸に広がる中田島砂丘も日本三大砂丘に数えられるほどの規模を誇っている。場所はJR浜松駅からまっすぐ南へ約5km、バスで20分ほど。車の場合は、遠州灘海浜公園の駐車場を利用すれば、そこから徒歩3分ほどで到着する。その大きさは海岸までの幅が約600m、東西の長さは約4km。天竜川によって運ばれた砂が、「遠州の空っ風」と呼ばれるこの地特有の強い風によって吹き上げられ、堆積したものとされる。砂丘の入り口に立つと、文字どおり砂の丘が右に左に遥か遠くまで延びている。最高点の高さは15m余り。砂に足を取られそうになりながら、一歩一歩踏みしめるように上った先に、爽やかな眺めが待っている。
振り返ると、浜松駅前の浜松アクトタワー。中田島砂丘周辺には公園や球技場などが整備されている
波打ち際まで行くことができる。中田島砂丘を含め、付近の海岸一帯が貴重なウミガメの産卵地となっている
風紋や夕景など自然の美しさを記憶と写真に残そう
丘の頂上に立つと、一面の砂の大地、そしてその向こうに駿河湾の水平線が広がっている。ザクッ、ザクッと海岸に向かって下りていく隣を、駆け下りていく若者たち。足元は裸足で、見るからに気持ち良さそうだ。あまり人が立ち入らない場所では、波状の模様を見ることができる。当地ならではの強い風によって形成される「風紋」と呼ばれるこの紋様は、まさに自然の芸術品。タイミングが良ければ、広い範囲の風紋を写真に収めることができる。このような光景が広がる中田島砂丘は、映画やドラマ、PVのロケ地としても有名で、数多くの作品に登場している。時間帯によってさまざまな表情を見せるが、特に印象的なのは夕方。一帯がオレンジ色の美しい風景に包まれ、デートにもおすすめだ。
足跡のない場所にいくと、風紋を見つけることができる。風の強い冬季のほうがきれいに見える
中田島砂丘そばに建つ「浜松まつり会館」。建物北側の駐車場も利用できる
浜松まつり会館で伝統と熱気を体感
中田島の海岸は、450年以上も続く「浜松まつり」の凧揚げ合戦の会場としても知られている。砂丘の景色を楽しんだあとは、徒歩3分ほどの場所に建つ「浜松まつり会館」を見学しよう。ここでは、例年100万人以上の観光客が訪れる「浜松まつり」の歴史と熱気を味わうことができる。まずは映像で「浜松まつり」の概要を学んだら、大凧展示室へ。吹き抜けの空間に大凧がいくつもかかり、サイズ感を実感できる。御殿屋台展示室では明治時代の屋台や大八車に加え、浜松市制80周年記念の御殿屋台を展示。その華やかかつ重厚なたたずまいからは、「浜松まつり」に対する市民の思いが感じられる。「浜松まつり」は毎年5月3、4、5日の開催。見学を終える頃には、きっと現地で、勇壮な凧揚げ合戦と絢爛豪華な御殿屋台の引き回しを見たくなっているはずだ。
スポット詳細
- 住所
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静岡県浜松市南区中田島町1313(浜松まつり会館)
地図
- エリア
- 浜松・浜名湖エリア
- 電話番号
- 0534572295
- 休業日
- 無休
- 駐車場
- あり(191台)
- クレジットカード
- 不可
- Wi-Fi
- なし
- コンセント口
- なし
- 滞在目安時間
- 30-60分
- 備考
- ※電話番号は浜松市役所観光シティプロモーション課へ繋がります。
情報提供: ナビタイムジャパン