スズキ歴史館
レトロな名車も組立ラインも見ごたえたっぷり、小さな子どもも楽しめる
初代ジムニーやフロンテシリーズ、バイクではGT750、GS400など、歴史に名を残す多様な製品を見ることができる
1階から3階まで多彩な展示が待っている
スズキといえば、言わずと知れた世界的な四輪車&二輪車メーカー。本社に併設されるスズキ歴史館では、これまでに生産された数多くの製品と現在の車づくりの様子が紹介され、スズキファンはもちろん、乗り物好きの子どもやものづくりに関心を持つ学生にも、きっと新しい発見や刺激をもたらすはずだ。訪問を決めたら、まずはサイトまたは電話で予約を行う。当日は予約時に発行されるIDをインフォメーションカウンターで伝えれば、受付完了。現在販売されている製品の構造や技術が紹介される1階から見学を始めよう。2階へと向かう階段の天井に掛けられているのは、同社の発展の原動力となったサロン織機で織られた布。1階から3階までをしなやかにつなぎ、過去から現在へと受け継がれている、スズキのものづくりの世界へと誘う。
JR東海道本線・高塚駅から徒歩10分。駐車場も用意されており、予約時に合わせて申請する。写真左手に本社がある
スズキの原点である織機(しょっき)とは、糸を織物に織りあげる機械のこと。3階に設置された鈴木式織機から伸びた布が1階まで続いている
ボタンを押して組立ラインを動かそう
2階は現在の車づくりを紹介している。「開発ゾーン」では、企画、デザイン、設計、実験という工程ごとに、1台の車をつくり上げるまでにどんな仕事が必要になるのかを学ぶことができる。会議室やデザインルームでは、実際に椅子に座って、そこにいるような気分を味わえる。デザインの工程においては、実物大のクレイモデル(粘土の模型)を展示。微妙なラインがミリ単位で調整されていることがわかる。「生産ゾーン」で驚くのは、組立ラインが実物大サイズで再現されていること。ボタンを押せば、大きな音を立ててラインが稼働し、本当の工場を見学しているかのような体験をすることができる。さらに進むと、海外のおもな生産拠点や環境への取り組み、社会活動などを展示するエリア。途中には3Dシアターやワールドアドベンチャーなど、映像を使ってわかりやすく解説するコーナーも用意され、飽きさせない。
デザイナーが描いたスケッチを工業用の粘土を使い立体化していく。微妙な曲線の表現がモデラーの腕の見せどころ
多岐にわたる性能テストについて紹介するコーナー。衝突実験の様子は大きな映像で確認できる
生産ゾーンでは鋳造や機械加工に始まり、エンジンやシートの組み付け、検査まで一連の流れを紹介。ぜひボタンを押して、実際の作業の様子を確認しよう
スズキのものづくりの原点である織機を展示
3階では創業以来の製品たちが、年代ごとに取り上げられている。「創意(1909~1945)」ゾーンでは、創業者鈴木道雄が発明した「杼(ひ)箱上下器搭載の足踏み式織機」の展示をはじめ、鈴木式織機の歴史と100以上の画期的な発明で織機産業を革新した鈴木道雄の功績が紹介される。スズキといえば四輪車、二輪車のイメージが大きいが、織機の製作からスタートし、40年ほど事業の中心であったことに意外さを感じる人も多いだろう。「開拓・勤勉(1946~1963)」ゾーンでは、自動車産業へと進出していく様子が映像で流されるとともに、現存するものがほとんどない貴重な車が新車さながらに復元されている。60年代、70年代の車は、当時を知っている世代には懐かしく、初めて目にする世代には新鮮でかわいらしく感じられるものも多いに違いない。
スズキは織機を手がける会社としてスタート。初期の木製のものから、大きなサイズや複雑な模様が織れるものまで、さまざまな織機が並ぶ
スズキの二輪車の出発点「パワーフリー」や、初めて生産した市販型四輪自動車「スズライト」など、貴重な製品がそろう
時代にその名を刻む、往年の名車がズラリ
「実行(1964~1977)」ゾーンの見どころは、高度経済成長期、マイカー時代の訪れとともに登場した多種多様な四輪車。マン島TTレース優勝車両をはじめ、「二輪のスズキ」といわれるほど高い技術力を発揮した往年の名車たちも見逃せない。「革新・貢献(1978~1985)」の時代には、2度のオイルショックを受け、革新的な進化を遂げた軽自動車「アルト」が誕生。独創性あふれる海外進出についても紹介される。最後の「挑戦(1986~)」ゾーンではワゴンRやスイフトといった代表的な製品に加え、ハイブリッドや燃料電池といった新しい技術に挑戦してきた歴史についても見学できる。親子で印象に残った製造工程や気に入った1台について話すも良し、夫婦でかつての愛車の思い出話をするも良し。帰りの車中では、会話が増えることになりそうだ。
1960年(昭和35)から世界最高峰のレース・マン島TTに挑戦。2年後に50㏄クラスにおいて見事優勝を飾った。実車や記念の品が展示されている
スポット詳細
- 住所
- 静岡県浜松市南区増楽町1301
- エリア
- 浜松・浜名湖エリア
- 電話番号
- 0534402020
- 時間
- 9:00-16:30
- 休業日
- 月、年末年始、夏季休暇等
- 料金
- [入館料]無料
- 駐車場
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あり(50台)
※バス用駐車場はありません - クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 不可
- Wi-Fi
- あり(フリーWi-Fi)
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 可(喫煙所のみにて可)
- 滞在目安時間
- 60-120分
- 車椅子での入店
- 可
- 乳幼児の入店
- 可(安全上、大人の方がご同行ください)
情報提供: ナビタイムジャパン
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クチコミ
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- 期待していなかっただけに 非常に良かった
- 予約制となっておりますが、比較的予約しやすい施設です。スズキの歴史だけでなく自動車の製造についても学ぶことができます。小さいころ結婚前の叔父が乗っていたフロンテが展示されており、叔父に連れられてドライブに行っていたことを思い出し、非常に懐かしく思いました。バイクに乗っていたらもっと興味深いものだったと思います。
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- スズキの歴史
- 完全予約制で、入場は無料です。スズキ歴史館は、創業から100年以上のスズキの歴史と、現在のものづくりを紹介するどなたでも楽しめる施設です。スズキ株式会社が創業以来開発してきた多くの製品をその時代の展示物や写真と共に展示されていて、懐かしい気持ちで見学しました。
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- 知らなかったなあ-
- 40年近くスズキのn車を乗り継いできたのに、浜松に歴史観があると知ったのはつい最近。まさしくスズキの歴史をこれでもかってくらい展示して楽しませてくれる。老若男女を問わず楽しめますよ。
TripAdvisorクチコミ評価
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