浜松城天守閣・天守門

城/城址

徳川家康が若き日を過ごし、天下統一の礎を築いた出世城

駿河・遠州を統治する拠点として徳川家康が築き、のちに出世城と呼ばれることになった浜松城。2021年(令和3)1月の天守閣リニューアルオープンにより、新しくなった歴史的資料や武具を見学し、若き日の家康の姿と描いた夢に思いを馳せよう。

城郭は南北約500m、東西約450m。三方ヶ原台地の斜面に沿い、最も高い場所に天守曲輪が配置された 城郭は南北約500m、東西約450m。三方ヶ原台地の斜面に沿い、最も高い場所に天守曲輪が配置された

左手は2014年(平成26)に復元された天守門。浜松城の入場券と共通で、内部を見学できる 左手は2014年(平成26)に復元された天守門。浜松城の入場券と共通で、内部を見学できる

400年の風雪に耐えた石垣を目に天守閣へ

全国的に見て、浜松城の知名度はそれほど高いものではないかもしれない。しかし天下人となった徳川家康が、若き頃、戦国時代にその名を轟かせた今川、武田、織田といった武将たちに囲まれ、戦い、生き抜いて、天下盗りの夢をつかむ足がかりとした場所と聞けば、その重要性が理解できるだろう。JR浜松駅からは、バスで約6分。車なら最寄りの浜松城公園駐車場を利用でき、便利だ。穏やかなスロープを上って、さっそく天守閣を目指す。天守門の手前、本丸があった場所にそびえるのは若き日の家康像。右手に持っているのは兜の前に立てる前立で、勝草の異名をもつシダの葉をモチーフにしている。通路で見ることのできる石垣も、見どころのひとつ。自然石をそのまま組み合わせて積む「野面(のづら)積み」と呼ばれるもので、400年の風雪に耐え、今なお当時の面影を残す。2014年(平成26)には天守門が再建され、さらに勇壮な趣となった。

自然石をそのまま積み上げた野面積み。石は浜名湖北岸の大草山などで採取され、船で佐鳴湖まで運ばれたと推測されている 自然石をそのまま積み上げた野面積み。石は浜名湖北岸の大草山などで採取され、船で佐鳴湖まで運ばれたと推測されている

本丸跡に立つ若き日の家康像。シダの前立は浜松城内に展示される家康所用の甲冑・歯朶具足(しだぐそく)でも見ることができる 本丸跡に立つ若き日の家康像。シダの前立は浜松城内に展示される家康所用の甲冑・歯朶具足(しだぐそく)でも見ることができる

城主の気分で展望台からの眺めを楽しもう

浜松城は徳川家康の命により1570年(元亀元)に築城され、家康は29歳から45歳までの17年間をここで過ごした。有名な姉川、長篠、小牧・長久手などの戦いは、この期間中の出来事で、三方ヶ原の戦いでは武田軍に大敗し、命からがら城に逃げ帰った。1958年(昭和33)に再建された天守閣の内部では、家康所用の甲冑(複製)や関連する収蔵品が展示され、三方ヶ原の合戦の様子や城下町の移り変わりなどが紹介されている。家康が駿府城に移ったあとは、徳川家とゆかりの深い譜代大名が城を守った。歴代城主のなかには幕府の要職に登用された者も多いことから、いつしか「出世城」と呼ばれるように。天保の改革を行った水野忠邦は、家康にあやかって、みずから進んで浜松城主になったといわれている。3階の展望台からは西に浜名湖、東に富士山を望む。城主になった気分で、現在の浜松の街並みを眺めよう。

1階ではゆかりの甲冑を展示するほか、武田信玄と戦った三方ヶ原の合戦を戦前・戦中・戦後の3部構成の迫力ある映像で紹介 1階ではゆかりの甲冑を展示するほか、武田信玄と戦った三方ヶ原の合戦を戦前・戦中・戦後の3部構成の迫力ある映像で紹介

地下の井戸は、天守閣復興に先立つ発掘調査で発見された。城にとって水は貴重で、浜松城には10本の井戸があったという 地下の井戸は、天守閣復興に先立つ発掘調査で発見された。城にとって水は貴重で、浜松城には10本の井戸があったという

双眼鏡が設置された3階の展望台からは360度の眺めを楽しめる。天井には歴代城主の家紋が描かれている 双眼鏡が設置された3階の展望台からは360度の眺めを楽しめる。天井には歴代城主の家紋が描かれている

周囲の公園は四季折々の自然と癒やしが魅力

浜松城の周辺は公園として整備され、浜松市中心部にありながら、豊かな自然に囲まれた癒やしのスポットだ。浜松城から西側へと散策路を下りていくと、本格的な回遊式の日本庭園。秋にはモミジが色づいて、風情はさらに深まる。約7000平方メートルもの広さを誇る中央芝生広場は、子どもたちの絶好の遊び場になっている。木かげのベンチにはサンドイッチを頬張るサラリーマンや読書をしている若い女性。ご近所さんと思われる散歩を楽しむ夫婦の姿も目につく。敷地の東側には浜松市美術館、北側にはプールや茶室、木製遊具が設置された冒険広場などもあり、幅広い世代に親しまれている。桜の名所としても有名で、シーズンには多くの花見客で賑わう。三方ヶ原の戦いで敗れた家康が境内のクスノキの洞に身を隠したとされる浜松八幡宮や、大敗した武田軍に一矢を報いた犀ヶ崖(さいががけ)古戦場など、浜松城公園の周辺にもゆかりの地が点在。失敗に学びながら天下を治める力を養っていく、若き家康の足跡をたどる旅も楽しい。

日本庭園には和の落ち着きが漂い、市街地にいることを忘れさせる。園内にはカワセミ、カルガモなどの姿も 日本庭園には和の落ち着きが漂い、市街地にいることを忘れさせる。園内にはカワセミ、カルガモなどの姿も

春にはソメイヨシノを中心に約330本の桜が園内を彩る。広場のそばにはスターバックス浜松城公園店がある 春にはソメイヨシノを中心に約330本の桜が園内を彩る。広場のそばにはスターバックス浜松城公園店がある

スポット詳細

住所
静岡県浜松市中区元城町100-2
電話番号
0534533872
時間
8:30-16:30(最終入場16:20)
休業日
12/29-12/31
料金
【入場料】
[高校生以上]200円
駐車場
あり(約240台)
クレジットカード
可(VISA、MasterCard、JCB、AMEX、銀聯、DISCOVER、Diners Club)
電子マネー/スマートフォン決済
可(Suica、PASMO、QUICPay、iD、nanaco、WAON、楽天Edy、PayPay、楽天ペイ、LINE Pay、メルPAY、d払い、auPAY、ALIPAY)
Wi-Fi
あり(Hamamatsu Wi-Fi)
コンセント口
なし
喫煙
不可
滞在目安時間
30-60分

情報提供: ナビタイムジャパン

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クチコミ

  • 徳川家康に縁の深いお城
    4.0 投稿日:2021.05.24
    浜松駅から1.5キロほどと歩いて来られる距離。徳川家康の天下統一への足掛かりもなったお城で出世城としても有名。昭和に再建されたコンクリートのお城だけど、石垣などに昔の面影を残しています。とても小さなお城だけど、見晴らしもいいし、これで200円なら決して高くはないかも知れません。
  • 駿遠経営の拠点
    4.0 投稿日:2020.11.16
    天下を盗るためには、まず信玄を倒さなければならないと判断した徳川家康によって遠州一帯を見渡せる三方ヶ原の丘に築城されたお城です。ここで徳川家康は29歳-45歳までの17年間を過ごしたそうです。再建された天守閣は小ぶりですが、見晴らしもよく、周辺の公園よよくマッチして綺麗でした。
  • こじんまりな城と空壕
    3.0 投稿日:2020.09.19
    暑い中、浜松駅から徒歩で訪問。とどめは石段、天守からの遠景もいいけど、周りこ空壕もなかなかいい。三方ヶ原が予想より近くてびっくり。うなぎランチ前の腹ごなしにもちょうどいい。

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