丸子宿

伝統的町並み/家並み

風情ある町並みと名物料理でタイムスリップした気分に

東海道五十三次の20番目の宿場町「丸子宿」。東海道のなかでも最も小さい宿場だが、今も当時の面影を残す風情ある町並みが残るエリア。名物「とろろ汁」をいただき、周辺散策がおすすめ。

「丁子屋」の茅葺(かやぶ)き屋根の建物は、2021年(令和3)に登録有形文化財に指定} 「丁子屋」の茅葺(かやぶ)き屋根の建物は、2021年(令和3)に登録有形文化財に指定

歌川広重の浮世絵と同じ外観の「丁子屋(ちょうじや)」

歌川広重が描いた『東海道五拾三次内 鞠子』。「鞠子(まりこ)」は初版では「丸子」と記載されていたが、後摺(あとず)りでは「鞠子」と記載されており、いずれも「まりこ」と読む。広重の絵のなかで描かれた茶屋は、1596年(慶長元)創業の「丁子屋」がモデルとされており、今もなお、「丁子屋」は営業を続けている。絵に描かれたとおりの茅葺き屋根は2021年(令和3)に登録有形文化財に指定され、浮世絵と似た構図で写真を撮ることができる。訪れたら、ぜひ写真に収めたい。

歌川広重『東海道五拾三次内 鞠子』。絵には「名ぶつ とろろ汁」の看板が} 歌川広重『東海道五拾三次内 鞠子』。絵には「名ぶつ とろろ汁」の看板が

「丁子屋」のとろろ汁} 「丁子屋」のとろろ汁

江戸時代にもあった丸子名物「とろろ汁」

「丁子屋」もそうだが、このエリアの名物料理は「とろろ汁」。江戸時代にはすでにとろろ汁を提供する茶屋がいくつかあったようで、現在も数軒でとろろ汁をいただくことができる。とろろ汁は、この地域特産の自然薯(じねんじょ)という山芋をすり下ろし、味噌汁で溶いてご飯にかけていただく料理。江戸時代前期の俳人・松尾芭蕉も、丸子のとろろ汁を食し、「梅若菜(うめわかな) 丸子の宿の とろろ汁」と詠んだことで、丸子は一気にその知名度を上げたという。広重の浮世絵に記された茶屋の軒先にいる男たちは『東海道中膝栗毛』の弥次さん喜多さんをイメージしているという説が有力のようだ。江戸時代の様子を思い浮かべながら、ぜひ名物料理を味わいたい。

伝統工芸や職人技を体験できる「駿府の工房 匠宿(たくみしゅく)」} 伝統工芸や職人技を体験できる「駿府の工房 匠宿(たくみしゅく)」

宿場町の歴史に溶け込んだ、地域と共生する建築デザインにも注目したい} 宿場町の歴史に溶け込んだ、地域と共生する建築デザインにも注目したい

伝統産業と歴史をテーマにした体験型施設も

2021年(令和3)5月にリニューアルした「駿府の工房 匠宿」は、今川氏・徳川氏の時代から受け継がれている静岡市の伝統産業と歴史をテーマにした体験型施設。豊かな自然風景に溶け込むような雰囲気の中、陶芸や染め物、駿河竹千筋細工・木工指物・漆・蒔絵・下駄など、地元の伝統工芸を子どもから大人まで気軽に体験できる。丸子の名産品のひとつであるはちみつを使ったメニューを提供するカフェや、工芸品を集めたセレクトショップ、地元のお土産などを購入できる売店も併設されている。

歴史・伝統・自然・美食など魅力の多い丸子

「駿府の工房 匠宿」からさらに山手の方と進んでいくと、国の名勝史跡に指定される「吐月峰柴屋寺(とげっぽうさいおくじ)」をはじめとするお寺や、茶屋、家具店、ギャラリー、養蜂場など、さまざまな見どころが点在している。途中、今川氏が築城し、武田氏が拡充した「丸子城趾(まりこじょうし)」へ向かうハイキングコースも整備されている。曲輪、土塁、空堀、三日月堀、堀切、竪堀、枡形、馬出し等の遺構が残され、貴重な山城城趾となっているので、歴史探訪するのも良さそうだ。

思わず散策したくなる趣ある道と、里山の風景が魅力} 思わず散策したくなる趣ある道と、里山の風景が魅力

スポット詳細

住所
静岡県静岡市駿河区丸子 map map 地図

情報提供: ナビタイムジャパン

アクセス

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