石廊崎
伊豆半島の南端で眼下に広がる海岸美を楽しもう
「日本の灯台50選」にも選ばれている灯台
石廊埼(いろうさき)灯台は日本で8番目に設置された洋式灯台で高さ11m。イギリスから来た建築士ブラントンによって1871年(明治4)に建設、当初は木造だったが台風で大破し、1933年(昭和8)にコンクリート造りに改築。1993年(平成5)に外壁にタイルを張り現在の姿になり、2019年(平成31)4月から灯台敷地内が開放されたことで、より身近な距離で見学できるようになった。灯台内部は灯台記念日(11月1日)に近い日程で一般公開しており、公開日には灯台に関する資料展示などのイベントを開催している。
断崖絶壁に建つ石室(いろう)神社
石廊埼灯台から5分ほど歩いたところ、断崖絶壁に潜り込むような形で建っているのが石室神社。建立は701年(大宝元)と言われ、1901年(明治34)に現在の社殿が建てられたという。石廊崎沖は東西を結ぶ海上交通の要所であることから、海上安全や産業振興にご利益がある神社として、古来よりあつく信仰されてきた。石室神社は、伊豆七不思議のひとつ「千石船の帆柱」が伝わることでも有名。その伝説は、昔、石廊崎沖で嵐にあった千石船が帆柱を切って海に流して奉納したところ、嵐が止んで無事に航海を遂げた、というもの。その時漂着した帆柱が神社の土台として使用されており、境内では足元からガラス越しに見ることができるので、ぜひ見てみよう。
石廊崎の断崖のくぼみに建てられた石室神社。船舶関係者らが多く参拝に訪れる
本殿下に約5m、拝殿下に約11mのヒノキの帆柱が土台として使用されている
縁結びにゆかりのある熊野神社
石室神社の先、海に向かって突き出した岩場に熊野神社のほこらがある。ここには神子元島(みこもとじま)にいた漁師の「幸吉」と、石廊崎にいた名主の娘「お静」が離れていても互いに火を焚いて安否を確かめ合い、やがてふたりが結ばれたという伝説が残る。そのことから縁結びの神様として知られるようになったという。太平洋を見渡す岬先端には伊豆七島展望図の石碑があり、天気が良ければ伊豆七島も見えるのでチェックしてみよう。
岬の先端近くにある熊野神社のほこら。岬先端近くは風も強いので転倒しないように注意したい
石廊崎オーシャンパークを使えば岬先端までのアクセスも楽々
2019年(平成31)4月にオープンした「石廊崎オーシャンパーク」は、石廊崎港から車で約5分のところにある施設。駐車場のほか、売店や軽飲食ができる休憩棟が整備されている。ここを拠点に出発すると石廊埼灯台まで片道徒歩5分とアクセスが良いのでおすすめだ。
施設内には「南伊豆ジオパークビジターセンター」も併設。伊豆半島は2018年(平成30)4月にユネスコ世界ジオパークに認定されており、ビジターセンターにはジオガイドが常駐。伊豆半島の成り立ちを学べるほか、ガイドなしでは立ち入れないスポットへのツアーも催行している。また、石廊崎港からは岬を巡る遊覧船が出航し、陸上からとはまた違った自然の景色を楽しめる。
スポット詳細
- 住所
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静岡県賀茂郡南伊豆町石廊崎
地図
- エリア
- 東伊豆・南伊豆・西伊豆エリア
- 電話番号
- 0558650016
- 時間
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【石廊崎オーシャンパーク】
[夏期(4-9月)]8:30-17:00
[冬期(10-3月)]9:00-16:00 - 休業日
- 年中無休
- 駐車場
- あり(100台)
- 車椅子での入店
- 可(石廊崎灯台より先は段差あり)
- 乳幼児の入店
- 可
- ペットの入店
- 可
- 備考
- ※電話番号は石廊崎オーシャンパークに繋がります。
情報提供: ナビタイムジャパン