四谷の千枚田
人の思いがつなぐ恵み豊かな田園風景
人の手で守られ続ける美しい棚田
棚田とは、山や谷間の傾斜地に階段状に造られた水田のことで、古くから米を主食にし、山が多く、平地が少ない日本にとっては、切っても切り離せない存在だった。鞍掛山のふもとに位置し、石積みを連ねてできた四谷の千枚田は、先人によって約400年前に開墾されたもの。標高220~420mにかけて広がる棚田は、現在でも風化することなく、20戸以上の農家が約420枚の田を耕作することで守られ続けている。緻密に組まれた石積みは、鞍掛山の転石や山崩れで流出してきた石のみを使い、先人が傾斜地山林を、身を粉にしながら手作業で切り開いた苦労の賜物。鞍掛山の中腹から湧き出る豊潤な水は、枯れることなく水田に注がれ続け、大雨が降っても濁らない清らかな水のおかげで、今でもおいしい米を収穫できる。
先人から受け継がれる思い
日本の原風景とされ、今でも多くの観光客が集まる四谷の千枚田は、「大代の山崩れ」と呼ばれる悲しい過去をもつ。1904年(明治37)、長期にわたる梅雨と台風による大雨で発生した大規模な山崩れで土石流が流れ込んだことにより、沢沿いの棚田は全滅。土石流は人や家をも飲み込み、死者11名、家屋流失10戸という大きな被害をもたらした。しかし、先人たちはこの悲惨な天災に屈することなく、5年間を棚田復興に注ぎ、現在の美しい姿を蘇らせることに成功。現在も、耕作者や地域の人々が、先祖の汗と涙の結晶である棚田を、使命感を持って維持し続けている。
四季折々の田園風景を愛でる
季節によってさまざまな顔を見せる千枚田。艶やかな若葉色の絨毯が美しい水田を見たいなら、田植えの終わった6月中旬から7月中旬頃がおすすめだ。四谷の千枚田の専用駐車場に入るとまず、東三河地方の方言で「よく来たねえ!」を表す、「よう来たのん!」と記された看板が。そして駐車場前の道を挟んですぐに広がる棚田の田園風景を一望したら、整備された道を下り、水田を間近に見てみよう。鞍掛山から絶えず注がれる澄んだ水には、モリアオガエルの卵に出会えることもあるそうだ。また、秋には黄金色に輝く稲穂、冬には雪化粧をした棚田の銀世界など、季節ごとに違った楽しみ方ができる。
スポット詳細
- 住所
- 愛知県新城市四谷230 地図
- エリア
- 奥三河エリア
- 電話番号
- 0536290829
- 休業日
- 無休
- 料金
- [見学料]無料(変更の場合あり)
- 駐車場
- あり(20台)
- クレジットカード
- 不可
- 備考
- ※電話番号は新城市観光協会に繋がります。
情報提供: ナビタイムジャパン
クチコミ
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- 下からの眺めは良いが展望台は・・・・
- 狭い道を少し上がって行くと展望台があるらしく行ってみたが全然良く無い。車は4台位は止めれてトイレはあるが眺めが全然良く無い!!下の駐車場がある所に行って少し歩くと、千枚田の良い眺めが見れます。カカシさんが居て癒されます。
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- 癒されます
- 駐車場はわかりづらいうえに狭く道も鋭角で停めにくいのでご注意を。上から眺める田園風景はとってものどかです。田舎出身なのでそれほど感動はありませんが子供の頃をふと思い出しました。
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- 棚田
- 日本の棚田百選の1つです。今回は3月に行ったためまだ何も植えられていませんでしたが、ところどころ咲いている梅がきれいでした。やはりここは稲の季節がお薦めです。私は下から見上げる景色が好きです。無料駐車場が下にも上にもあるので便利です。
TripAdvisorクチコミ評価
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