六華苑(旧諸戸清六邸)

歴史的建造物

関東圏以外で唯一現存するジョサイア・コンドルの建築作品

「山林王」と呼ばれた桑名出身の実業家・二代諸戸清六の邸宅として1913年(大正2)に建てられた「六華苑」。洋風建築に和館を併設する明治・大正期独特の建築様式が特徴だ。洋館および和館は1997年(平成9)に国の重要文化財に指定されている。

洋館に大規模な和館が併設された希少な建築 洋館に大規模な和館が併設された希少な建築

ジョサイア・コンドルが手がけた瀟洒な洋館

東名阪・桑名東ICから揖斐川(いびがわ)に沿い南下すること約7分の場所に広がる六華苑。揖斐川・長良川に臨む約1万8000平方メートルの広大な敷地を有している。なかでも目をひく洋館は、「日本近代建築の父」として名高いジョサイア・コンドルによる設計。同氏が手がけた建築の多くが東京・神奈川に集中しているため、関東圏以外に現存するコンドル建築は六華苑が唯一だ。明るい水色を基調とした外観が特徴的で、4階の塔屋がひときわ目を奪う。当時としては珍しい曲面グラスが使われるなど、随所に美しい意匠を見ることができる。食堂や客間など、洋館の内部も見学可能だ。2階の書斎はサンルームへと通じており、多角的に張り出したガラス窓から降り注ぐ光が美しい。窓際が屈曲しているのはコンドルが直線的なデザインを好まなかったためといわれており、同氏の建築哲学を感じ取ることができる。

入苑して最初に目をひくのが、鮮やかなブルーが印象的な洋館 入苑して最初に目をひくのが、鮮やかなブルーが印象的な洋館

サンルームとひと続きになり、明るい雰囲気の書斎 サンルームとひと続きになり、明るい雰囲気の書斎

おもな生活の場として使用されていた和館

洋館に接続する和館へ足を踏み入れると、同じ建物内でありながら雰囲気が一変。明治・大正期においては純粋な洋風の住宅に暮らすことに抵抗があったようで、住み慣れた和式の住居を併設することは多かった。しかし、これほど大規模な和館が洋館と接続される例は珍しかったという。来客用の座敷として使用されていた「一の間」から眺める日本庭園の景色は壮麗。洋館と和館の南側に広がる池泉回遊式の日本庭園は、築造当初の形態を保っており、国の名勝にも指定されている(一部を除く)。池越しに見る洋館の姿は特にフォトジェニックで、思わずカメラに収めたくなる。

2代清六夫人が和館にベッドを置いて病気の静養に使っていた時期もあったと伝わるほど、一家の生活の中心は洋館ではなく和館であった 2代清六夫人が和館にベッドを置いて病気の静養に使っていた時期もあったと伝わるほど、一家の生活の中心は洋館ではなく和館であった

四季折々の花々を見られる日本庭園。池越しに見る洋館・和館も美しい 四季折々の花々を見られる日本庭園。池越しに見る洋館・和館も美しい

洋館・和館以外にも見どころが多数

そのほか三重県有形文化財に指定されている蔵や表門など、洋館・和館以外にも見どころが多数。桑名市の有形文化財に指定された離れ屋は、仏間として1938年(昭和13)に建てられたもの。諸戸家と親交の深い茶匠・松尾宗吾が監修を行ったと伝えられている。建物の上部には曲線が特徴的な無双窓があり、換気が必要な際にはスライドさせることで、戸を開けることなく空気の通り口ができる。意匠のみならず、昔ながらの知恵が生きた機能美にも注目したい。また、六華苑から揖斐川沿いに南東へ約8分歩いたところに、東海道唯一の海路(宮宿-桑名宿)の渡船場であった「七里の渡跡」がある。合わせて訪れるのがおすすめだ。

現在は茶室としても利用可能な離れ屋(貸切の場合内部の見学不可) 現在は茶室としても利用可能な離れ屋(貸切の場合内部の見学不可)

曲線的なフォルムが美しい無双窓を見られる 曲線的なフォルムが美しい無双窓を見られる

スポット詳細

住所
三重県桑名市大字桑名663-5
エリア
北勢エリア
電話番号
0594244466
時間
9:00-17:00(入苑は16:00まで)
休業日
月(祝の場合は翌平日)、年末年始
料金
[入苑料]一般460円、中学生150円
駐車場
あり(79台)
クレジットカード
不可
電子マネー/スマートフォン決済
不可
Wi-Fi
あり
コンセント口
なし
喫煙
不可
平均予算
【昼】1-1,000円
滞在目安時間
30-60分
乳幼児の入店
可(小学生以下は要付き添い)
雨の日でも楽しめる
はい

情報提供: ナビタイムジャパン

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