瀬戸川と白壁土蔵街

4.0

城下町として栄えた飛騨古川のメインストリート

金森可重(かなもりありしげ)が築いた増島城(ますしまじょう)を中心に城下町として栄え、高山の奥座敷と称される飛騨古川の「瀬戸川と白壁土蔵街」。白壁沿いにゆったりと流れる瀬戸川は「岐阜の名水50選」にも選出。今もなお古い町家が立ち並び、風情ある日本の古い景観を今に伝えている。

約500m続く白壁土蔵街。城下町飛騨古川の情緒ある景観が続く

碁盤の目のような町割りが特徴的な、閑静でこぢんまりとした町並みには、酒蔵をはじめとした飛騨の昔ながらの建築物である町家が連なる。約500m続く通りには、伝統を受け継いだ民芸品店や造り酒屋が店を構え、白壁土蔵に沿って続く瀬戸川がよりいっそう町並みを美しく演出する。情緒豊かで、ゆったりとした時間が流れているエリアなので、のびのびと散策をしたい人にうってつけだ。

ゆったりとした時間の流れる町並みをのんびりと散策するのも楽しい

水の澄んだ瀬戸川を、悠々と泳ぐ鯉の姿が美しい

連なる白壁土蔵のたもとに流れる瀬戸川。城下町の風情を感じる町並みに彩りを添えるのは、赤や白、黒色など個性あふれる色鮮やかな約1000匹の鯉たちだ。鯉は、春から秋にかけて人々の目を楽しませ、11月下旬から4月上旬までは、雪を流すための流雪溝として使用される瀬戸川から1km離れた増島城跡の池「天神池」に移され、冬をしのぐ。1匹ずつ網でトラックに運び、池まで移動する鯉の引っ越し作業は、毎年11月頃に市の職員やボランティアによって行われる恒例行事。早朝から行われるため、見物するなら早めに現地に到着しておこう。

約1000匹の色とりどりの鯉が泳ぐ瀬戸川。なかには10kgを超える鯉もいるそうだ

奈良時代から高い技能を持つと評価され、藤原京や平安京の建築にも携わったと伝わる飛騨の匠たち。町並みのなかにある「飛騨の匠文化館」では、飛騨の匠の歴史や技術、道具を展示し、古くから承継される飛騨のものづくり文化に触れることができる。技を受け継ぐ地元の匠によって釘を一本も使わずに建てられた施設は、白壁土蔵街に合わせた飛騨ならではのデザイン。飛騨の伝統技術である千鳥格子を組んだり、飛騨の木材を使ったコースターを作ったりと、実際に木材に触れながら体験できるコーナーもある。子どもから大人まで、年齢を問わず楽しめる施設になっている。

地元の大工の手で、飛騨の木材を使って建てられた「飛騨の匠文化館」

木組みパズルや千鳥格子を組む体験ができるコーナーがある

飛騨大工の紋章「雲」の施された小腕が軒下に連なっている

スポット詳細

住所: 岐阜県飛騨市古川町壱之町地図
エリア: 飛騨エリア
電話番号: 0577732111
時間: [鯉]4月上旬-11月下旬のみ
料金: [鯉のエサ代]100円
駐車場: あり
飛騨市役所前無料駐車場をご利用ください
Wi-Fi: あり(Hida Free Wi-Fi)
コンセント口: なし
喫煙: 不可
英語メニュー: あり(英語の散策マップあり)
滞在目安時間: 0-30分
車椅子での入店: 可(バリアフリーマップあり)
乳幼児の入店: 可
ペットの入店: 可
備考: [飛騨市役所観光課]0577-73-2111

情報提供：ナビタイムジャパン

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クチコミ

国の重要伝統的建造物群保存地区

投稿日 : 2022.10.24

飛騨古川の古い街並み。白壁土蔵が並ぶ街並みは国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。観光案内所で散策マップをいただき、古い街並みを散策するのが楽しいところです。
飛騨古川の古い町並み

投稿日 : 2022.01.27

飛騨古川の古い町並み。冬場の訪問であり観光客は全くいなかった。屋根に積もった雪も分厚く、落雪注意の看板も目に付いた。
美しいという形容詞がぴったりです

投稿日 : 2021.11.03

細い川沿いに白い土蔵が連なっています。また川には大きな鯉が泳いでいて目を楽しませてくれます。観光客が少ないということも有りますが、静かにゆっくりと高揚感いっぱいで散策させて頂きました。多分、また来るでしょうね。