井波彫刻総合会館
欄間の名作からウルトラ怪獣までが並ぶ、木彫刻の殿堂
イギリスの建築家によるユニークなしつらえ
井波彫刻総合会館は、イギリスの建築家ピーター・ソルター氏が井波別院瑞泉寺の伽藍(がらん)をモチーフに日本的な素材や構造を取り入れて設計し、1993年(平成5)7月に開館した。寺院建築を意識した天井の木組みやむき出しの土壁、白地の床には砺波平野の「散居村(さんきょそん)」を思わせる黒の一二三石(ひふみいし)が描かれるなど、ユニークなしつらえも見どころとなっている。会館の運営に井波彫刻協同組合に所属する約100人の作家が携わっており、気に入った展示品はそのまま購入することもできる。
「日本三景」が立体的に彫られた名工の欄間
展示は獅子頭や欄間などのジャンルごとに分かれ、回廊を巡るように観覧できる。圧巻は、浮き出るような立体感が特徴の「日本三景」が彫られた名工・初代南部白雲の欄間だ。井波彫刻は宝暦年間(1751~1764年)、地元大工の番匠屋9代七左衛門ら4人が京都本願寺の再建に加わり、御用彫刻師の前川三四郎について彫刻の技法を習ったのが源流である。細やかな波頭まで精緻に表現する名工の技は、「美術品」のように見る者を魅了する。また、館内には子どもたちを飽きさせない工夫も凝らされている。猫や忍者と手裏剣、カエルなどの作品が、さりげなく隠れるように配置されているのだ。宝探しのように、これら「シークレット彫刻」を探しながら館内を巡るのも楽しい。
彫刻のカプセルトイが、子どもたちに人気
会館入り口には、木彫りのカプセル自動販売機「獅子ガチャラ」を設置している。獅子の木彫刻のうち、およそ7分の1の確率で彩色を施された彫刻が当たるという。このレアアイテムを狙って子どもたちがカプセルトイに挑戦し、導入以来、累計数万個を売り上げる人気となっている。さらに、中庭には彫刻師延べ118人が手がけた大作「令和の御座(みくら) 薫風」が置かれており、存在感たっぷりで、王様の気分を味わえる格好の撮影スポットになっている。井波彫刻総合会館には、縁起がよく運気を高める思いが込められた作品が多く、見て回るうちに気分が高揚してきそうだ。
スポット詳細
- 住所
- 富山県南砺市北川733 地図
- エリア
- 南砺・五箇山エリア
- 電話番号
- 0763825158
- 時間
- 9:00-17:00(最終入館16:30)
- 休業日
- 第2・4水(祝日の場合は翌日休)、年末年始
- 料金
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【入館料】
[大人]500円
[小中学生]250円 - 駐車場
- あり
- クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 不可
- Wi-Fi
- なし
- 喫煙
- 不可
- 平均予算
- 【昼】1-1,000円
- 滞在目安時間
- 0-30分
- 車椅子での入店
- 可
- 雨の日でも楽しめる
- はい
情報提供: ナビタイムジャパン
クチコミ
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- 素晴らしい彫刻
- 井波彫刻バスを使って行きました。実際彫刻をされている方々の様子も見ることができ、興味深かったです。お土産物屋さんで買ったお饅頭がおいしかったです
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- [井波]の彫刻に関する歴史・特徴に関心を持たれたなら[八町通り]から 徒歩10程度の距離なので こちらに立ち寄られることをお薦めします
- 《展示室》内部が写真撮影禁止となっており 入口の《巨大欄間》と[資料展示室]と[和室(部屋内に欄間、衝立 などの井波彫刻が展示)]との間にある《令和の御座》のみしか写真撮影出来ません(添付 写真参照、《令和の御座》には 座り 記念撮影可能)。 しかしながら こちらを訪問すると《井波彫刻》の歴史・特徴に触れることが出来ますので [瑞泉寺]を訪問し 《井波彫刻》に関心持たれたなら [瑞泉寺]から 徒歩...
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