珠姫の寺 天徳院
珠姫ゆかりの寺はからくり人形も見ごたえたっぷり
江戸中期建立の重厚な山門が出迎える
天徳院は、兼六園から南東へ延びる小立野通りを車で5分ほど進むと到着する。まず目をひくのは1694年(元禄7)に建立された2階建ての山門。伽藍の大半が焼失した1768年(明和5)の火災を逃れ、今も残る貴重な建物だ。境内には手入れの行き届いた大小さまざまな木々が風情ある景観をつくっており、石畳の参道の先に本堂が立っている。本堂内に入るには、南側の回廊から進んでいくとよい。回廊の途中、加賀藩前田家12代・斉広が兼六園内の竹沢御殿から移したと伝えられる鐘楼を見ることができる。本堂内は、本尊の釈迦如来を祀る荘厳な内陣(ないじん)が中央にあり、凜とした空気が流れている。本尊右手に安置されている虚空蔵菩薩は、数え年で13歳の春にお参りすると、厄除のうえ、知恵と健康な心身を授かるとされる。
徳川家と前田家の架け橋となった珠姫
前田利家が亡くなった1599年(慶長4)、前田家は徳川家康から謀反の嫌疑をかけられた。2代・利長は幕府に使者を送って弁解するとともに、藩祖・利家の正室で母の芳春院を人質として江戸に送り、家康の孫の珠姫を弟・利常の正室として迎え入れる約束をした。珠姫は3歳で輿入れし、14歳で利常と結婚。子宝に恵まれるも24歳の頃、5女の夏を出産後に夭折した。悲しみに暮れた利常は翌年、天徳院を開山して珠姫の菩提寺とした。珠姫は、金沢の人々にも親しまれ続けてきた。それを示すのが、嫁入りの際に幸せを願って手鞠(てまり)を持たせる金沢の風習で、珠姫が輿入れの際に手鞠を持ってきたことが由来だ。
たくさんの仕掛けが施されたからくり人形劇
本堂では、6体のからくり人形が動いて珠姫の生涯を描く「珠姫・天徳院物語」の上演が行われている。10時、正午、14時、16時の4回(12~2月は16時の上映なし)。名古屋のからくり人形師、8代目玉屋庄兵衛が1989年(平成元)に製作したこの人形劇は、人形が身にまとう美しい着物や、侍が忍者に素早く変身するギミックなど見どころ満載だ。また、本堂の奥の庭園にも足を運びたい。回遊式となっており、毎年、ゴールデンウィーク前後には、枝木に白く細い花弁の花々を数多く咲かせるなんじゃもんじゃ(ヒトツバタゴ)が見頃を迎え、秋には紅葉が目を楽しませてくれる。庭園に面した茶室で抹茶(500円、干菓子付き)をいただきながら、ゆっくりと鑑賞することもできる。
スポット詳細
- 住所
- 石川県金沢市小立野4-4-4 地図
- エリア
- 小立野周辺エリア
- 電話番号
- 0762314484
- 時間
-
[3-11月]9:30-16:30(受付16:00まで)
[12-2月]9:30-16:00(受付15:30まで) - 休業日
- 水(12-2月)、12/29-1/3
- 料金
- [拝観料]大人500円、中学生300円、小学生200円
- 駐車場
- あり(20台、バス3台)
- クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 不可
- Wi-Fi
- なし
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
- 英語メニュー
- あり
- 平均予算
- 【昼】1-1,000円
- 滞在目安時間
- 30-60分
- 車椅子での入店
- 可(院内の車椅子に乗りかえる)
- 乳幼児の入店
- 可
- 雨の日でも楽しめる
- はい
情報提供: ナビタイムジャパン
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クチコミ
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- 珠姫の菩提寺
- 金沢市小立野にあります、3代藩主前田利常の正室である珠姫の菩提寺です、珠姫は2代将軍徳川秀忠の次女として生まれ3歳で加賀へお越し入れ14歳で結婚して多くの子供を産み前田家と徳川家融和のため心血を注ぎ24歳の若さで亡くなった珠姫の菩提を弔う為に菩提寺を造った。
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- 珠姫の菩提寺
- 金沢市小立野にあります、加賀藩3代藩主前田利常の正室である珠姫の菩提寺です、徳川家から3才でお越しいれされて14歳で結婚、24歳の若さでなくなった珠姫の菩提を弔う為に建立されたお寺です、境内ではからくり人形劇天徳院物語が上されています。
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- 珠姫の寺
- 金沢市小立野にあります、別名珠姫の寺と呼ばれている加賀3代前田利常の正室の珠姫の菩提寺現在境内ではからくり人形劇、、からくり人形dvd,また珠姫の数奇な人生の説明している。
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