国指定名勝 新潟市 旧齋藤家別邸
贅を尽くした庭園がもてなしてくれる大正期の迎賓空間
新潟三大財閥のひとつ齋藤家の迎賓館
明治期に海運業で財をなした齋藤家の4代目齋藤喜十郎が1918年(大正7)に建てた別荘。約4500平方メートルの敷地には、新潟らしい砂丘地形を巧みに織り込んだ回遊式庭園と開放的な近代建築があしらわれ、湊町新潟を代表する豪商の迎賓館として歴史を今に伝えている。美しい日本庭園を見ながら1872年(明治4)創業の老舗菓子店「金巻屋(かねまきや)」のお菓子と抹茶を味わうこともできる。足を運ぶ際には、不定期で行われている神楽や雛祭り、紅葉のライトアップなど季節のイベントもぜひチェックしてみてほしい。
明治・大正時代の名作庭家による貴重な庭園
邸内に足を踏み入れると、「街中にこんな自然風景が広がっているとは」と思わず驚くほど、街の喧騒から隔絶された日本庭園が出迎えてくれる。渋沢栄一の自邸の庭も手がけた庭師・松本幾次郎・亀吉兄弟が作庭した作品で、現存する例は全国的にも珍しい。全国各地から運ばれた名石や約170本もの紅葉、砂丘地形を生かした丘、滝など一幅の絵画のような完成度であり、晴れている日は庭を散策することも可能。秋の紅葉はもとより、春・夏の鮮やかな緑、雪が積もる冬の姿もまた美しい。
庭と建築が一体となっている設計の妙
数寄屋造りの建築にも趣向が凝らされ、現代では再現が難しい技術や貴重な材料が用いられており、さらには欄間や建具といった細部にいたるまで遊び心も盛り込まれている。大きな特徴が、建物と庭園とを一体のものとしてとらえる思想「庭屋一如(ていおくいちにょ)」に基づき、部屋ごとに庭の見え方が変わる設計だ。広間や茶室など見る場所によって、同じ庭を見ているとは思えない異なる表情を味わうことができる。2階の広間からの眺めは絶景のひと言で、一面の大パノラマが広がっている。
新潟をおいしく楽しむ街歩きとともに
近隣には300年以上の歴史がある日本料理店・行形亭(いきなりや)をはじめ歴史ある料亭が営業しており、北前船で栄えた花街の風情を今に残す古町エリアにもほど近い。運がいいと、古町で今も活躍する古町芸妓にばったり出会えることも。芸妓を呼んで料亭で食事を楽しむ、スペシャルな過ごし方をはじめ、古町エリアにはカジュアルな飲食店も多いので、街歩きをしながらはしご酒、食べ歩きなど、新潟の食を楽しむ旅とセットで旧齋藤家別邸を訪れてみては。
スポット詳細
- 住所
- 新潟県新潟市中央区西大畑町576 地図
- エリア
- 新潟・阿賀エリア
- 電話番号
- 0252108350
- 時間
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[4月-9月]9:30-18:00
[10月-3月]9:30-17:00 - 休業日
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月(祝の場合は翌日)、休日の翌日、年末年始(12/28-1/3)
※臨時休館あり - 料金
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【観覧料】
[一般]300円
[小・中学生]100円(土日祝は無料) - 駐車場
- あり(21台)
- クレジットカード
- 可(VISA、MasterCard、JCB、AMEX、銀聯、DISCOVER、Diners Club、その他)
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 可(Suica、PASMO、QUICPay、iD、PayPay、LINE Pay、d払い、ALIPAY)
- Wi-Fi
- なし
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
- 平均予算
- 【昼】1-1,000円
- 滞在目安時間
- 30-60分
- 車椅子での入店
- 可(館内用の車椅子を1台無料で貸出しております。ご利用を希望される方は職員にお声がけください。)
- 乳幼児の入店
- 可
情報提供: ナビタイムジャパン
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クチコミ
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- 三国屋→加賀田組→市営
- 行形亭から暫く進み、こちらも通りからの見学です。「新潟財閥」とされた齋藤氏の別荘として建てられてから100年強、庭がとりわけ美しく、特に紅葉の時期が素晴らしいのだそうですが残念ながら開館前、今回は砂丘館を優先します。
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- 豪商の邸宅です
- JR新潟駅からレンタサイクルにて訪問です。豪商斎藤家が創った日本風の庭園と庭を持つ邸宅です。斎藤家は北前船等で財を築き、新潟の3本指に入るほどの商家でした。
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- 心が落ち着きます
- 新潟市街地に佇む豪邸の日本建築。出張のついでに寄りましたが、短時間で立ち寄れる観光名所になっています。砂丘の斜面を利用した庭園は東京の椿山荘をコンパクトにした雰囲気で、庭を一周すると心も落ち着きます。大広間、茶室、2階もあって部屋から望む庭園は絵に描いたように美しく、しばし都会の喧騒を忘れさせてくれます。専用駐車場がないので近くの有料パーキングを使ってください。
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