道の駅 こさか七滝

通称・樹海(じゅかい)ラインと呼ばれる道を大館市(おおだてし)から十和田湖方面に向かって走ると、道路から見えるほど近くに七滝がある

七滝にまつわる龍神伝説の神秘に触れる

「日本の滝百選」に選ばれている名瀑・七滝は、約60mの高さから7段にわたって勢いよく流れ落ちる様から名付けられた。水源は、十和田湖外輪山付近にあるといわれている。滝のふもとには芝生公園が整備され、水車小屋のある風景が素朴な情緒を醸し出している。滝のすぐそばまで徒歩で近づき、深呼吸をしてリフレッシュしてみよう。滝のすぐ横にある七滝神社(ななたきじんじゃ)は、小坂町に古くから伝わる「七滝伝説」にちなんだもの。龍神の化身とされていた七滝を大切にしなかった昆孫左衛門(こんまござえもん)という地主が、自身のしたことを悔やんで七滝の横に龍神を祀る神社を建てたと伝えられている。七滝のすぐ向かいに「道の駅こさか七滝」があり、駐車場からも七滝を観賞することができる。道の駅で休憩し、産直センター「ハートランドマーケット」、お食事処「孫左衛門(まござえもん)」に寄って地元グルメを楽しもう。

樹海ライン沿いに、右が七滝、左が道の駅こさか七滝

大駐車場の奥に道の駅こさか七滝、産直センター「ハートランドマーケット」、お食事処「孫左衛門」が並ぶ。孫左衛門は七滝伝説の登場人物だ

水車小屋やアーチを描く木の橋が伝説と相まって、情緒ある風景をつくり出している

「滝の茶屋 孫左衛門(まござえもん)」で町の特産品を味わい尽くす

窓から七滝を望める「孫左衛門」。店内にあるお土産コーナーでは、徒歩5分ほどのところにある「小坂七滝ワイナリー」で製造された純地場産日本ワインを販売。希少性の高いヤマブドウ系品種を使った「岩木山葡萄(いわきやまぶどう)」、ジューシーでフルーティーな味わいの「ナイアガラ」などはお土産として人気が高い。また、小坂町産のヤマブドウを使用したソフトクリームも、ここに来たらぜひ食べたい一品だ(4月下旬より販売予定)。

小坂七滝ワインコーナー。詳しい説明書きがあるので、参考にしてお気に入りのワインを見つけよう

「山ぶどうソフトクリーム」は濃厚な味わいで、すっきりとした酸味が特徴。多いときは1日200本以上売れるという

新鮮な野菜や果物がずらり。産直センター「ハートランドマーケット」

年間を通して観光客で賑わうハートランドマーケットには、季節の旬の野菜や果物が所狭しと並んでいる。春には、特産の根曲がりダケを求めて店舗の外まで長い行列ができるという。お土産のいちばん人気は小坂町産「アカシアはちみつ」。県外から、1年分をまとめて購入しに来店する人もいるのだそう。また、小坂町の特産品のひとつである菜種油は、建物の裏手にある「菜種油のエコサカ」で製造。昔ながらの完全無添加製法で油を抽出しており、「菜々の油(ななのあぶら)」の商品名で販売している。初夏になると、あちこちにある菜の花畑にかわいらしい黄色い花が咲く。お酒を飲まない人にもオススメなのが、同店イチオシの「山ぶどうジュース」。ワインになる地場産のブドウをまるごと絞った100％ストレートジュースで、目が覚めるような濃厚かつ酸味が利いた味わいだ。

軒先には季節ごとにタケノコ、キノコ、ブドウやリンゴなど、旬の野菜や果物が並ぶ。雪化粧をまとった七滝を見物する観光客を迎えるため、同店は冬期も休まず営業

一年を通して注文が絶えない小坂町産のアカシアはちみつ