花巻温泉バラ園
東北地方最大級! 広大な敷地に450種のバラと季節の花々が咲き誇る
宮沢賢治が残した日時計花壇
花巻温泉リゾートの4つの宿を見下ろすように、南向き1万6000平方メートルもの広さの敷地にバラ園が広がる。もともとは明治時代の新開地で、この場所を緑化するために花巻温泉遊園地の造園主任・冨手一(とみてはじめ)が協力を仰いだのが、花巻農学校時代の恩師である宮沢賢治だった。宮沢賢治もそれに応えて自ら足繁く花巻温泉に通い、南斜花壇を設計。庭造りの指導もしたという。その南斜花壇のあった場所が1960年(昭和35)に花巻温泉バラ園となり、現在でも約450種6000株のバラや四季折々の花々が来場者を楽しませている。園の西側にある日時計花壇は、宮沢賢治が設計し1927年(昭和2)に造られたもの。設置場所は移動したものの、今でも花に囲まれた柱(ノーメン)の影が、昔と変わらず時間を教えてくれる。ただ、垂直にノーメンが立っている日時計は、時間の正確さには欠けるという話も。
ネーミングもキュートなオリジナル品種
入り口の正面にあるのが、2020年(令和2)に開園60周年記念で造られたアニバーサリーガーデン。開園60周年にあわせて、このバラ園で品種改良された新品種で淡いピンク色の「オリンピアローズ2020」を中心に、さまざまな品種が美しい花を咲かせている。実はこのバラ園で生まれたバラはほかにもあるそうで、花巻温泉創業88周年を記念して誕生した「ハッピーローズ88」、波打った花びらがキュートな「ホット花巻(1996年)」など、10種類のバラがオリジナル品種として認定されているという。アニバーサリーガーデンの背後には、開園した1960年(昭和35)当時に植栽された3種のバラの株が今も残る。バラが満開になるピークは5月下旬から10月下旬までの間に3回あり、なかでも6月下旬がいちばんの見頃。満開の時期を逃したくないなら、公式サイトのバラ園ブログで開花状況をチェックしてから出かけよう。
人気のフォトスポット「バラの泉」
ピンク、赤、黄色と色とりどりのバラがアーチを造るバラのトンネルを抜けた先にあるのが、噴水を中心にバラが植えられている恋人たちの聖地「サテライトモニュメント」。2016年(平成28)に「恋人の聖地サテライト」(NPO法人地域活性化支援センター主催「恋人の聖地プロジェクト」)に選出された場所で、モニュメントのうしろのボックスに恋人たちが愛を伝える石「ムーンストーン」が納められ、金色のハートの蓋で封をしてある。恋人たちがふたりでこのパワーストーンに触れると末永く結ばれるとか。ひとくちにバラといっても、花びらにひだが入っていたり、色がグラデーションになっていたり、豪華で美しいだけでなく愛らしくかわいい花も多く、どこを切り取っても写真映えする。なかでも「バラの泉」は泉が湧き出るようにバラが植えられ、バラの花に囲まれた写真が撮れると話題のスポットだ。
大自然とバラの美しさに心癒やされる
バラや季節の花々に癒やされながら坂道をゆっくり進むと、バラ園のいちばん奥の高台に展望台がある。ここからはバラ園の向こうにパステルカラーの屋根がかわいい花巻温泉のホテル群と奥羽山系の山々を望める。バラ園の坂道を歩き疲れたらぜひ食べてほしいのが、バラの香りが漂いぜいたく感のあるソフトクリーム「バラソフト」350円。6月に開催される「花巻温泉バラまつり」期間には、バラカレーなどバラをテーマにしたグルメも登場するそうだ。また、毎年バラが見頃の時期になると、園内をライトアップする「ナイトローズガーデン」というイベントが開催される。咲き誇るバラが光に照らされる幻想的な風景を楽しむこともできるのだ。隣接の花巻温泉のホテルに宿泊すると入場割引券がもらえるので、温泉で疲れを癒やしたあとにバラ園を散策というのもよいのでは?
スポット詳細
- 住所
- 岩手県花巻市湯本第1地割125 地図
- エリア
- 花巻・遠野エリア
- 電話番号
- 0198372111
- 時間
-
8:00-17:00
[ナイトローズ]17:00-20:30(最終入場20:00)
※時季(日照時間)により開園時間が変わります - 休業日
- 年中無休
- 料金
-
【入園料】
[大人(5月中旬-5月下旬・7月中旬-11月上旬)]500円(団体400円)
[大人(5月下旬-7月上旬(バラまつり期間))]800円(団体600円)
[上記以外の期間]無料
[年間パスポート]2,500円
[小人(小学生まで)]無料 - 駐車場
- あり(600台)
- クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 不可
- Wi-Fi
- なし
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
- 平均予算
- 【昼】1-1,000円
- 滞在目安時間
- 0-30分
- 車椅子での入店
- 可
- 乳幼児の入店
- 可
- ペットの入店
- 可(小型犬の入場可、抱き抱えるまたはカートをご利用の場合のみ)
情報提供: ナビタイムジャパン