土門拳記念館

記念館

土門拳の作品群と庭園やオブジェが調和し共鳴する写真専門美術館

酒田市街地から4kmほど離れた飯森山(いいもりやま)公園内に位置する「土門拳記念館」。写真家・土門拳の圧倒的な作品群はもちろんのこと、建物と自然環境が見事に調和した美しいたたずまいも必見。

自然に囲まれた土門拳記念館} 自然に囲まれた土門拳記念館

日本初の写真専門美術館

「土門拳記念館」は、日本で最初の写真専門美術館として1983年(昭和58)に開館した。きっかけは、1974年(昭和49)に酒田市名誉市民第1号に選ばれた、昭和期に活躍した写真界の巨匠・土門拳が、自身の作品をすべて生まれ故郷である酒田市に寄贈したいと話したことだった。広く開放的な館内には、土門拳のライフワークである『古寺巡礼(こじじゅんれい)』をはじめ、『文楽』『ヒロシマ』『筑豊のこどもたち』などの作品群が順次公開されており、その収蔵数は約13万5千点にも及ぶ。館内のミュージアムショップでは記念館オリジナルグッズや写真集の購入も可能だ。

開放的な展示室には、座ってじっくり鑑賞できる椅子が設置されている} 開放的な展示室には、座ってじっくり鑑賞できる椅子が設置されている

静謐な雰囲気の記念館内} 静謐な雰囲気の記念館内

徹底したリアリズムから生まれた作品

土門拳は1909年(明治42)、現在の酒田市相生町(あいおいちょう)で誕生。その後、7歳のときに一家は東京へ移住した。写真と出会ったのは1933年(昭和8)、24歳のときのこと。母のすすめにより、上野池の端の宮内幸太郎(みやうちこうたろう)写真場の内弟子となったことが、その後の写真家としてのキャリアのスタート地点だった。以後、1990年(平成2)に亡くなるまで精力的に作品を発表、また数々の賞を受賞し、昭和の日本を代表する写真家のひとりとなった。「写真は肉眼を越える」「絶対非演出の絶対スナップ」といった土門拳独自のリアリズム論を打ち出し、報道写真や日本の伝統文化、激動の時代を生きた人々の相貌など、見る者を圧倒させる数々の作品を遺した。

約7万点にも及ぶ収蔵作品が順次公開されている} 約7万点にも及ぶ収蔵作品が順次公開されている

土門拳と親交があった芸術家たちの作品

"土門拳記念館の見どころは、土門拳の作品だけではない。記念館の建物自体、そして館内随所にある、土門拳と親交のあった芸術家たちの作品にも注目したい。記念館の設計は建築家谷口吉生(たにぐちよしお)による。飯森山公園の丘を背景に、建物の前側につくられた広大な池には鳥たちが遊ぶ。また、グラフィックデザイナー亀倉雄策(かめくらゆうさく)による銘板とポスターやチケット、華道草月流三代目家元の勅使河原宏(てしがわらひろし)による庭園とオブジェ、彫刻家イサム・ノグチによる彫刻とベンチが開館時に寄贈された。土門拳記念館は2009年(平成21)に「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」の""2つ星""に選ばれている。"

通路奥の窓からは、建物前面に配された池を見渡すことができる} 通路奥の窓からは、建物前面に配された池を見渡すことができる

スポット詳細

住所
山形県酒田市飯森山2-13 飯森山公園内 map map 地図
電話番号
0234310028
時間
9:00-17:00(最終入館16:30)
休業日
[4-11月]無休
[12-3月]月(祝の場合は翌日)、年末年始
※その他展示替えのため臨時休館あり
料金
【入館料】
[一般]800円
[高校生]400円
[小中学生]無料
※特別展は料金変更の場合あり。
駐車場
あり(136台)
※公園内駐車場(無料)
クレジットカード
可(VISA、MasterCard、JCB、AMEX、銀聯、DISCOVER、Diners Club)
電子マネー/スマートフォン決済
可(Suica、PASMO、QUICPay、iD、nanaco、WAON、Apple Pay、PayPay、楽天ペイ、d払い、auPAY、ALIPAY)
※nanaco、WAONはミュージアムショップのみ利用可
Wi-Fi
あり(5台まで)
コンセント口
あり(貸出不可)
喫煙
不可(公園内喫煙禁止)
ベジタリアンセレクション
あり
英語メニュー
あり(外国語のパンフレットあり)
平均予算
【昼】1-1,000円
【夜】1-1,000円
滞在目安時間
30-60分
車椅子での入店
乳幼児の入店
可(女性用トイレにオムツ交換台あり)

情報提供: ナビタイムジャパン

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クチコミ

  • カフェがない
    3.0 投稿日 : 2023.05.06
    お金をかけた建造物だが、休憩するカフェもない。見る人の立場を考えておらず、いまどき珍しい。けっこうな入場料とるのに、残念だ。
  • 作者の軌跡をゆっくりと感じられます
    4.0 投稿日 : 2021.12.27
    写真好きなら知らない人はいない著名な写真家の記念館です。屋内のスペースはそれほど広くありませんが、ゆっくりと作品を楽しめます。広い池を擁する庭園もきれいです。ただ残念なのは酒田駅からの交通が乏しく、また酒田駅からのJRの接続を考えるとタクシーを使わざるを得ないことが多いです。片道おおよそ2千円、往復で4千円はきつかったです。
  • 写真美術館としては面白い
    3.0 投稿日 : 2021.05.24
    写真を趣味とする身として、土門拳の名前はどこかで聞くことになり、なんとなく興味はありました。ちょうど庄内地方を旅することがあり、同地へ行く余裕もあったので行ってみました。展示内容はどこかで見たことある写真が多数あり、ああこれかと思う作品も多々ありました。ただ写真美術館としては面白かったですが、土門拳そのもの、全体の概観なんかを知るには情報が少ないですかね。

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アクセス

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